集団面接で他の応募者に差をつける5つのコツ!流れやよく聞かれる質問を知って事前に対策しよう

応募者の多い人気企業の場合、採用試験の最初の段階で集団面接を実施します。集団面接は他の応募者と一緒に面接を受けるため、個人面接に比べると油断してしまう人が多いです。しかし集団面接を突破できなければ、次のステップに進むことができません。そこで今回は集団面接で落ちないための秘訣を紹介します。

集団面接とは

集団面接と個人面接の違い

集団面接では複数の応募者が同時に面接を受けます。基本的には全員に対して、面接官は同じ質問をし、応募者は順番に回答します。個人面接との一番の大きな違いはこの点です。集団面接では個人面接とは違う視点でも評価を受けるため、個人面接の対策とは別に集団面接の対策が必要です。

集団面接で面接官に見られているポイントと知っておくべき正しいマナー

集団面接の時には基本的な面接のマナーが身についているかをチェックされます。主に見られている点は、入退室のマナー身だしなみ敬語の使い方や話し方です。
また、集団面接では他の応募者が発言している時の態度も評価の対象です。この時に他の応募者と一緒に面接を受けるため、その場で応募者同士を比較されてしまいます。

集団面接の時間や一般的な流れ

応募者の多い企業ほど、最初から個人面接を行うと時間と手間がかかるため、一次面接で集団面接を実施するケースが多いです。集団面接は面接官2人に対して5人の応募者で実施することが多く、面接時間は大体30分です。そのため、一人あたりの時間を考えると持ち時間は5分程度しかないので、自分のアピールしたいことを簡潔にまとめておく必要があります。

一般的な集団面接の流れは、

入室して着席

入室時は先頭の人がドアを3回ノックをします。「どうぞ」という返事が聞こえたら、ドアを開けて「失礼します」と声をかけて入室します。部屋に一歩入ったところでに面接官に一礼して、奥から順番に席へ移動します。最後に入室した人はお尻を向けないようにドアをしめましょう。最後の人が入室して、席の前まで移動したら、面接官から着席するように促されてから着席します。荷物があれば席の横に置くようにしましょう。

自己紹介、自己PRや志望動機

面接官から自己紹介をするように指示を受けたら、順番に自己紹介をしていきます。

面接官からの質問

面接官からの質問は全員同じこともあれば、自己紹介や自己PRの内容に基づいて個別の質問をされるケースもあります。

応募者から面接官への質問

面接官から何か質問はありませんか?と質問を促されるため、質問があればここ聞きましょう。

退室

面接の終了後「ありがとうございます」とあいさつをして退出します。退出時は最後に部屋に入室した人から順番に退出します。面接室を出る時に忘れずにドアの前で一礼をしてます。面接室を最後に出る人がドアを閉めます。ドアを閉める時は静かに閉めましょう。

集団面接はこのような流れで実施されるため、事前に回答内容を準備し、練習しておくといいでしょう。

集団面接で受かるための5つのコツ

集団面接は身だしなみや立ち振る舞いで第一印象をよくする

集団面接は応募者が面接官の前に一列に並んだ状態で面接を受けるため、一緒に面接を受ける応募者と比較されます。また、自分が発言する時間が思っている以上に短いため、身だしなみや立ち振る舞いで第一印象をよくすることはとても重要です。
人の第一印象は出会った時の最初の数秒で決まると言われています。そして一度相手に与えた印象を変えるのは難しいと言われています。この時の第一印象を決めるのが外見声のトーンです。そのため、入室から着席時の立ち振る舞いが大切なポイントになります。

実際に人材紹介会社対象に行われた東京ガス都市生活研究所の調査によると、

  • 入室時から第一声までに第一印象が決まる:47.7%
  • 自己紹介からはじめの質問への応対までに第一印象が決まる:28.1%
  • 数回のやりとり以降で第一印象が決まる:24.2%

このように、入室時から最初の質問までの数分間で第一印象が決まると回答した紹介会社が80%もありました。この回答結果からも、集団面接においては入室時の立ち振る舞いと身だしなみが非常に重要だといえます。

身だしなみに大切な「清潔感」

身だしなみにおいて一番のポイントが「清潔感」です。チェックポイントは、スーツやシャツにシワがないか、靴底は減ってないか、指先はきちんとケアさせているか。もしくは場違いに派手なネイルをしていないか、メイクが濃すぎたりしていないかです。事前に鏡を見てチェックをする必要があります。転職の場合は業界にもよりますが、秘書のメイクや服装を参考にするといいでしょう。

立ち振る舞いで大切なポイント

次に立ち振る舞いで大切なポイントは、大きな声と笑顔で挨拶をする、正しい姿勢で歩く、着席した時に腕や足を組まずに正しく座るです。立ち振る舞いや表情は面接の時だけ注意しようと思ってもなかなかできません。日頃から正しい姿勢を意識するようにしましょう。

集団面接は簡潔に自分を売り込むために事前に回答を準備する

集団面接では発言する時間は思っている以上に短いです。そのため、自己紹介や志望動機などを簡潔に話せるよう準備しておきましょう。

他の応募者の話にきちんと頷く

集団面接では他の応募者の話しを聞く時の態度も評価対象です。特に、自分が発言する前は何を話そうかと緊張で頭が一杯になってしまいます。しかし、面接で緊張するのは他の応募者も同じです。
自分の発言の前後に関わらず、他の応募者が発言している時は話し手の方をみて軽く頷きながら耳を傾けましょう。このような傾聴の姿勢は高評価につながります。

他の応募者と同じ答えでも堂々と答える

集団面接でよくあるのが、他の応募者と回答が被ってしまうことです。特に自分の直前に話をした応募者と回答が被ってしまうと焦ってしまいがちです。しかし、集団面接を何回も行なっている面接官にとっては、応募者同士の回答が被ることはよくあることです。

この時に一番NGなのが他の応募者の発言に惑わされてしまい、本来の力を発揮できないことです。仮に「当社のどんな所に魅力を感じましたか?」という質問に対して、魅力を感じたポイントが同じだったとしても、理由までは全く同じになることはありません。理由を話す段階で、あなたらしい理由を伝えることができれば問題ないため、他の応募者と回答が被っても堂々と答えましょう。

退出する時まで気を抜かない

面接が終わるとホッとしてしまい気が抜けてしまいます。しかし、面接室から退出して面接会場を出るまでは面接が続いています。もし別会場ではなく、社内で面接が行われているのであれば面接官以外の社員と廊下ですれ違う可能性があります。面接会場を後にするまでは、立ち振る舞いや他の応募者と話をする時の言葉遣いなど、気を抜かずに注意しましょう。

集団面接でよく聞かれる質問内容と答えの対策

集団面接で長々と話してしまうと他の応募者の時間を奪い、面接官に自己中心的な印象を与えてしまいます。そのため面接官からの質問に対しては、簡潔に回答しなければいけません。目安としては自己紹介や志望動機などは1分程度にまとめて、聞き取りやすいスピードで話す練習をしておきましょう。では次に、今から集団面接で良く質問される内容と対策を紹介します。

自己紹介をして下さい

集団面接ではまずはじめに、「自己紹介をしてください」と面接官から言われます。そのため1分程度で自己紹介できるよう事前にまとめておきましょう。自己紹介は自分の名前を名乗り、職務経歴を簡潔に話します。この時に面接官は今までの経歴がが自社でも活かすことができるかを確認するため、応募企業で活かせる職務経歴を中心に話すことがポイントです。

志望動機を教えて下さい

前職の経験を活かして、採用後は御社で活躍していきたいという思いを伝えることが目的です。この時に、できるだけ具体的なエピソードや実績を混えましょう。
例としては、「私の前職における〜といった経験を生かして、御社で、〜として貢献していきたいと考え志望しました」という流れでまとめるといいでしょう。また、志望動機を簡潔にまとめるためには、応募企業の企業研究と自分のキャリアの棚卸しが不可欠です。

転職を考えたきっかけや経緯を教えて下さい

この質問を回答する場合は、退職理由に触れなければいけません。もし退職理由が「人間関係のトラブルで退職した」などネガテイブな理由の場合は、できるだけ前向きな理由に転換して伝える必要があります。そのため「○○が理由で辞めた」と言うのではなく、「○○を実現したいから辞めた」と言うように伝え方を工夫しましょう。
また、リストラや倒産が理由の場合は、不本意な状況に陥ったことで、自分の将来に対して真剣に考えた時に応募企業に出会うことができました。というように、面接官に前向きな印象を与えるようにしましょう。

自己PRをして下さい

自己PRは自分の長所や強みを伝え、自分を売り込みことが目的です。そのため自己PRの時に取り上げる長所や強みは応募する仕事に活かせるものを選び、具体的なエピソードと合わせて伝えます。流れとしては「長所は○○です。前職では〜」と最初に長所を伝え、長所を活かした前職における具体的なエピソードを話ます。

また、長所と関連して短所についても質問されることがあります。短所について質問された場合は、なるべく応募する業務に支障を与えない短所を選び、長所と同じようにエピソードを伝えると同時に、その短所を改善するために努力や工夫をしていることまで伝えましょう。

しっかりと対策をして集団面接に臨もう!

集団面接の時間は個人面接に比べると非常に短いです。その短い時間の中で、一緒に面接を受ける応募者に差をつけて、面接官に「もう一度会いたい」「一緒に仕事をしたい」と思わせることができれば集団面接を突破できます。集団面接で落とされないためにも事前の準備をしっかりして、集団面接に臨みましょう。

0