子育てと仕事の両立はもう時代遅れ?目指すのはみんなが心地のよい共存へ!

MOMOKO

女性の活躍、待機児童解消、働き方改革などが推進されている2018年、子育てと仕事の両立と聞いてあなたは何を想像しますか?バランスの取れた天秤?それとも学生時代に目指していた文武両道でしょうか?産めよ育てよ働けよの風潮の中で、たくさんの働く親達が、両立に対して辛く大変と感じているのも事実です。ロールモデルのない中で何を目指したらよいのか、一緒に考えてみましょう。

子育ても仕事も100%は可能?働く親の本音とは?

赤ちゃんの誕生は、この上ない喜び。誕生したばかりの我が子を抱きながら、子どもを守ってしっかり育てようと誰もが決心することでしょう。しかし、子どもとの生活は、やる気だけで乗り越えられるものではありません。まずは具体的にどんな葛藤があるのか、母親と父親のそれぞれの立場から考えてみたいと思います。

働く母親の4つの本音

働く母の葛藤としては、なんといっても時間がないというのが一番の悩みでしょう。しかし、さまざまな時短アイデアだけで単純に解決される問題ではないようです。働く母の本音としては、時間の無さだけでなく周囲の視線など、精神的なストレスが大きいようです。

  • 休む暇がなくて大変!毎日が綱渡り状態
  • 誰もが平等に与えられている1日24時間をどう使うかは、働く親にとって特に高い関心ごとの一つ。出勤時間や通勤時間、夫婦間でのタスク共有などが違うので、毎日のスケジュールは各家庭でそれぞれ異なることでしょう。

    しかし、起きてから寝るまで息つく暇なく駆け抜けるという点では、どの家庭も共通の悩みを持つのではないでしょうか。誰でも、このように全力で駆け抜ける生活を続けていると、息切れしてしまうものです。それでも走り続けなければいけないというのが、働く母の一番辛い部分と言えるのではないでしょうか。

  • 予定通りに事が進まない…ストレスやイライラが限界
  • 子育てと仕事を比較してみた時、一番の違いは、予定通りに事が進むか進まないかでしょう。もちろん、仕事にも予期せぬトラブルなどはつきものですが、大抵は計画通り進みます。子育ては予定できないことの方が多く、時間が読めず、精神的にも負担がかかります。例えば、毎朝の支度。大事な会議があり、早く出かけようとテキパキと支度を進めて、さあ出発しようと思った途端に赤ちゃんがウンチをして服が汚れてしまうというようなことは、良くあることです。

  • 夫婦間で異なる産後の勤務体制に不満も
  • 積極的に育児に参加するイクメンも増えてきていますが、まだまだ育児は母親のものという意識は根強く、母親の負担が大きくなっているのが現状でしょう。育児休業や短時間勤務など、出産を機に勤務体制を調整するのは母親の役割という意識も残っています。そのようなことが積み重なると、本当は協力体制を築かなければいけない夫婦間に溝ができてしまい、「いつも私ばかり」という考えが精神的なストレスとなってしまいます。

  • 第一線から遠のいていく焦燥感と子どもに向き合えない罪悪感
  • 出産前はバリバリ働いていた女性に多い悩みが、第一線から遠のいていく焦燥感でしょう。仕事に対してどのくらい時間を費やせるかが全てではありません。しかし、限られた時間しかないということは、仕事量にも限界が出てきます。

    一方で、親などのサポートがある場合や、病児保育などの活用によって、できるだけ出産前と変わらない長時間勤務を継続する方法もあります。しかし、そのような場合でも「自分は子どもにきちんと向き合えているんだろうか?」という罪悪感を抱えながら働いているという親は多く、精神的に負担の大きい働き方であることは事実でしょう。

働く父親の4つの本音

最近では「フラリーマン」という言葉が脚光を浴びていますが、「心安らぐ家」という居場所が、多くの家庭にとってそうではなくなっているという悲しい現実があります。育児と仕事に消耗しているのは女性だけではなく男性も同じです。その大変さを共有する相手が少ない男性が、ストレスを抱える最大のポイントは孤独感なのかもしれません。

  • 残業さえなくなれば…改善されない職場環境
  • イクメンが世間に認められてきたとは言え、育児を理由に早退や欠勤をできる男性はまだまだ少ないのが現実でしょう。特に管理職(中間管理職)の男性は、仕事自体はうまくやりくりできたとしても、部下の手前、先に帰るとは言いだしにくいという状況もあるようです。一部の企業では、フレックス制やリモートワークなどが導入されているようですが、まだまだ一般的には浸透していないのが現状です。

  • 妻と子どもの機嫌に一喜一憂…努力が報われないストレス
  • 仕事をできるだけ早く切り上げて帰宅しても、それが子どもが寝付くタイミングに重なったりすると妻から「タイミングが悪い。もっと遅く帰ってきてほしかった」と言われることも。これがきっかけでフラリーマン化した男性もいるようです。機嫌の悪い子どもや妻に対して無力感から萎縮してしまう…そんなストレスも男性には多いようです。

  • 共感する相手がいないという孤独感
  • 働く母がママ友同士で愚痴を言い合う発散方法があるのに対し、男性がパパ友を積極的に作るというのはあまり聞きません。保育園での接点も薄く、公園などでも積極的に話しかけることができないシャイなパパたちは、一人ストレスを抱え込んでしまうパターンが多いようです。

  • 両立は本当に目指したいゴールなのか?
  • いろいろなバランスの形がありますが、はたして仕事と育児の両立とは何を意味するのでしょうか?バランスの取れた天秤のように、仕事と育児を同じだけ頑張るというのも一つの選択肢ですが、それが全てではありません。仕事環境や立場、また家庭環境などによっても、何にどのくらいの時間をかけられるかというのは、人によって異なります。

    またそれ以上に、自分がどのくらい働きたいか、どのくらい子育てに時間を費やしたいかというのも人それぞれです。これからのロールモデルに必要なことは、安易に両立を目指すことではなく、自分の人生にとって何にどれくらい時間をかけるかという自分なりの答えを見つけ出すことなのではないでしょうか?

10人寄れば皆違う!さまざまな両立の難しさ

一般的な働く母のイメージとして多くの方が思い浮かべるのは、フルタイムで働き、子どもを保育園に預けている女性でしょうか。しかし、実際は職種や勤務体系、職場での立場や職場環境、さらには仕事以外のさまざまな状況によって、時間の使い方は変わります。

職種や勤務体系

一言に仕事といっても、フルタイム勤務やパートタイム勤務などの契約時間の違いがあります。さらに、同じフルタイム勤務でも残業などが発生するかどうかなどで、一日の時間の使い方にかなりの違いが出てきます。事務職で急な休みも取りやすい職場か、シフト勤務で休みにくい環境かというのも重要なポイントでしょう。さらに通勤時間の長さや、自分の裁量でどの程度勤務時間に融通を利かすことができるかなどによって、精神的な余裕にも差がつきます。

職場での立場や環境

管理職の立場で早く帰宅できないという悩みや、上司などの職場の雰囲気に押されて早く帰宅したいと言い出せない場合があります。

仕事以外のハードル

近年問題視されているダブルケア(育児と親の介護を同時に行うこと)も、両立することの一つとなっています。さらに、離婚などの事情によってシングルマザー、シングルファザーとして育児している家庭にとっては、家事や子どもの進路など、さまざまな状況におかれることがあります。

私たちが子育ても仕事も諦めない理由

ここまで、仕事と育児、またはそれ以外のさまざまな状況の両立がいかに大変かをまとめてきました。しかし、そこまで大変な思いをして、今こんなにたくさんの人たちが仕事と育児を両立しようと奮闘しているのはどうしてなのでしょうか?なぜ自分が働き続けるのかということをつきつめて考えると、自分にとっての理想の働き方やバランスが見えてくるかもしれません。

個人的な理由

まずは、仕事が好き、という個人的な理由を挙げる方が多いのではないでしょうか。または、仕事を続けることが当たり前という考えもあるかもしれません。自分の時間を持つという意味で、仕事を続けることを選ぶ方もいるかもしれません。仕事を続ける理由はさまざまですが、特に大勢の働く親たちが持つ理由としては、経済的、そして精神的な理由が多いでしょう。

  • 経済的な理由
  • 一人で働くより、共働きした方が、経済的に余裕が出るというのも大きな理由の一つでしょう。終身雇用制度が崩壊しつつある中で、二人で働く方がリスク回避できると考えて共働きを選ぶ家庭も多いようです。また、夫婦ともに経済的に自立していたいという考えの方もいるようです。

  • 家族の方針
  • 教育的な理由から、働く自分たちの姿を子どもに見せたいという理由も考えられます。子どもは親の背中をみて学ぶものなので、自らが働き、夫婦で協力し合う姿を見せたり、多様な働き方や職場環境を見せることは良い意味での教育となるでしょう。

  • 精神的
  • 昔と今では子どもを育てる環境も異なり、核家族化する中で乳幼児を抱える親が孤立化してしまう状況があります。そんな中で、悩みを一人で抱え込んでしまうタイプの方にとっては、社会とのつながりという意味で仕事を持っているというのはとても強みになるものです。保育園という第三者に関わってもらうことによって育児の相談もしやすくなるでしょう。

社会的な理由

個人や各家庭の理由の他に、社会全体を見た時に働く親が増えることは良い効果をもたらします。社会的な理由のためだけに働くことを選ぶ方はいないかもしれませんが、結果として次の世代につながる架け橋になっているというのは事実でしょう。

[4]両立は目的ではなく手段の一つ!自分らしい生活を送るには?

働く環境も働く理由も人それぞれ。そうなると、両立という一つの生活スタイルが全ての人の理想となるわけがありません。両立したいことは仕事と育児以外にもたくさんある世の中なのです。

ワークライフバランスを考え直す

まずは、自分にとっての生活のバランスを見直す必要があります。仕事と育児に対して、どのくらい時間をかけたいか、そしてそれ以外の事をどのくらいする必要があるのか、よく考えてみましょう。その時特に重要なのは、毎日100%頑張ることを前提としないことです。自分や家族の体調不良やリフレッシュなども加味した余裕のあるバランス感を持つことが大切です。

  • 会社の休暇制度を活用する
  • 女性も男性も、育児休業やそれ以外の会社の福利厚生制度をよく把握して活用しましょう。子どもがよく風邪をひく場合は、有給休暇だけでなく、「子の看護休暇」というような休日を認められている会社も少なくありません。また、有給を午前休や午後休というように、半日単位でとれる場合もあります。

  • 多様な働き方を知る
  • 自ら新しいロールモデルになることは、時には勇気のいることかもしれません。しかし、まずはリモートワークフレックスタイム制など、いろいろな働き方について調べ、メリットやデメリットを把握するということを始めてみてはいかがでしょう?働き方に対する考え方を変えることによって、より効率の良い時間の使い方を考案できる場合もあります。

子育ての協力者を募る

夫婦だけで子育てしながら仕事を続けていくのは素晴らしいですが、子育てには想定外がつきものです。また、インフルエンザなどの流行性の病気にかかった時は、かなり長い期間、会社を休まなければならないのも事実です。そのような場合に備えて、日ごろから子育ての協力者を把握しておくということも大切でしょう。結果的に頼ることはなくても、精神的な保険という意味で安心感があります。

  • 家族の協力や地域のサービスを活用する
  • もし自分やパートナーの親が近くに住んでいる場合は、無理のない範囲で助けてもらうのが理想的です。家族の絆も深まりますし、他人ではなく身内に子どもを預けられるというのはとても安心です。親が近くに住んでいない場合は、自分の住む地域の公的・私的なサポート制度を把握しておくとよいでしょう。事前の登録が必要になってくる制度が多いので、余裕のある時に登録だけ済ませておくとよいでしょう。

  • 家事のアウトソーシング
  • 最近では、掃除や料理など、短時間からアウトソースできるサービスが増えています。忙しくて家事に時間をかけられない時は活用してみるとよいでしょう。また、インターネットなどでさまざまな時短術が紹介されているのを参考にして、自分なりの時短術を見つけるのも楽しいと思います。

自分にとっての幸せの形を考え模索する

これまで紹介してきたことは、すべて選択肢の一つであり、全員の正解ではありません。大切なのは、自分がどのような生活をしたいか、そして自分にとって何が一番大事なのかをよく考えて選択していくことです。すべてを100%頑張るということは、とても大変ですが、ある意味、なにも捨てたくないという意思の弱さの表れなのかもしれません。あれもこれも頑張った果てに疲れ切ってしまわないために、まずは「選ぶ」ことを始めてみませんか?良く考えた結果なのであれば、それは必ずあなたにとっての正しい幸せの形となることでしょう。

目指すのは子育てと仕事の共存、そして自分なりの幸せの形

仕事と育児の両立は、目指すべきゴールではありません。これからの子育て世代が目指したいのは、自分の生活の中に、子育ても仕事も互いに健全に共存している状態なのではないでしょうか?どちらがどれだけの割合なのかは、人それぞれ。自分にとってのベストな状況を見つけて、実現させることこそが、本当のゴールである幸せへの第一歩となるでしょう。

0