入社1年目で転職すると次の仕事が決まりにくい?やるべきこと3点とタイミングについて

Hiroko

入社して1年目で転職することはマイナスになるのでしょうか。また、1年目で転職する人の割合はどのくらいなのでしょうか。1年目で転職を考えた時に注意すべきこと、考えておくべきことをご紹介しながら、1年目での転職で有利になることを解説します。この記事が転職を考えている人の参考になれば嬉しく思います。

データから見る離職率

入社1年目で退職する人の割合はどのくらい?

入社して1年目で会社を辞めた人はどのくらいいるのでしょうか。新卒で就職した人がどのくらいの割合で辞めているのかを、厚生労働省が発表しています。平成26年度に大学を卒業した人が1年目に離職している割合は、12.2%でした。

参考:厚生労働省 新規学卒者の離職状況

どの業界で離職率が高いのか

それでは業界別に見ると、どの業界が離職率が高いのでしょうか。同じく、厚生労働省の資料を見てみましょう。以下は平成28年3月新卒のデータになります。データを見てみると、平成28年度以前の新卒者の離職率も、以下のランキングとほぼ変わらないものとなっているのが特徴として見られます。

順位業界離職率
1位宿泊業・飲食店サービス業20.1%
2位生活関連サービス業・娯楽業19.9%
2位教育、学習支援業19.9%
4位小売業13.5%
5位不動産業・物品賃貸業13.4%

参考:厚生労働省 新規大卒就職者の産業分類別就職3年後の離職率の推移

1年目で転職を考えた理由はどんなもの?

思っていた仕事内容と違った

会社に入って1年前で転職を考える理由に、「入る前に想像していた仕事内容ではなかった。」という理由があります。やりたい業種、仕事だったが実際に入社してみると想像していたことと違ったという場合と、やりたい仕事ができると思って入社したが、違う部署に配属されたという場合があります。

それをどう捉えるかで転職するか続けるか迷うところでしょう。やりたいことと違ったとしても、それを自分のスキルとして獲得できるチャンスと捉えて続けるという人もいるでしょう。また、希望ではない部署でもやりたかったことに繋がると考える人は転職せずに働き続けるのかもしれません。

人間関係がよくない

人間関係といっても人とうまくいかない、という理由だけではなく、まわりの人たちの言動に悩まされるケースもあります。雰囲気がよくないという社風が我慢できないという人もいます。また、上司が気分屋で日によって言うことが違い、振り回されて疲れたというケースもあります。

入社1年目の人に限らず、どの世代でも転職を考える理由の上位に上がるものが「人間関係がうまくいかない」ということです。仕事がうまくいくかどうかは、人間関係が大きく影響します。特に入社して間もない人にとっては、人間関係の悩みは誰に相談したらいいのか分かりません。我慢してしまい、一人で抱えきれなくなって転職を考えるようになってしまいます。

仕事が辛い

ノルマが厳しい仕事で毎日プレッシャーをかけられる、入社1年目から責任がある仕事を任されてしまったなどの理由で転職を考える人もいます。また、体力的にきついという仕事もあります。重いものを持つ、1日中立っていて腰を痛めてしまった、朝から夕方まで冷凍庫の中で働いて身体を壊してしまった、など色々な理由があります。仕事がきつい辛いと感じると転職を考えるきっかけになるのです。

労働条件が悪い

面接の時は週休2日制で賞与があると言われたのに、実際入社してみたら週に1日しか休めず、賞与も出ない。また、思っていたよりも残業が多かった。休日出勤が多く、充分に身体を休めることができず疲れが取れない。残業で毎日遅く帰り、夕飯もまともに摂れず不健康な生活が続き、このままだと病気になってしまいそうだと感じてしまいます。

成長が見込めない

意欲を持って入社したものの、暇な部署で仕事のやりがいを感じられない。この会社にいても自分が成長できるとは思えないなどの理由です。1年目ではそう感じるのは早いのではないか、とも思われますが、自分の上司や先輩を見ていると仕事にやりがいを感じているようには見えない。と早い段階で転職を決める人もいるようです。

給料に不満がある

給与に不満、不安があり転職を考える人もいます。まわりの先輩を見ていると何年も給料が上がらない、業績が悪くて何年も賞与の受給がないなどの話を聞いて、この先給与が上がる見込みがないと思うのです。上司を見ていると、考えられないほどの仕事量を抱えているのに、役職手当は微々たるもので、給料は仕事量にそぐわないのを知り、今後の人生において、理想の年収を求めて転職を考える人もいます。

努力が報われない

仕事の努力が報われない場合も、やる気を失くしてしまう原因の一つです。大変な仕事を頑張って終わらせたのに、労いの言葉一つない。朝から夜まで必死に働いてきたのに、給料は上がらない。この先頑張っても報われることはないのだろうと転職を考えます。

結婚・妊娠のため

結婚、妊娠のため、転職をすることもあります。結婚は人生の分岐点です。結婚する相手が遠くに住んでいる場合や、転勤で遠くへ引っ越しなければならない場合など、転職をすることになります。また、妊娠したことを機に自宅の近くで働くことを決める人もいます。子どもが生まれてからも働くことを考えたり、保育園のことや帰宅時間のことを考えると自宅の近所で働くのがいいとの判断でしょう。

1年目で転職 マイナスイメージが多いの?

入社したら3年は働くべきというのは本当?

ことわざの一つに「石の上にも3年」というのがあります。どんなに困難なことでも、3年我慢すれば報われる、という意味です。このように、3年という期間は「長い期間」として捉える例えとして、世の中に認識されています。この期間、我慢すれば物事が上手くいく、との通説が、会社で働く上でも「3年は同じ会社で働けば大変なことも乗り越えられ、上手くいく」との考えが広まったのです。

このことから、転職を考えようとした人に対して、「3年は我慢しなさい」と言う人がいます。この通説は本当なのでしょうか。通説通り、本当に3年頑張れば困難を乗り越えてよい結果が待っているかもしれませんし、3年経っても事態は変わらない可能性もあります。3年経った時、あの時に転職しておけばよかったと後悔することになるかもしれません。

そして、3年という期間待ったことで、転職するタイミングを逃すことになる場合があります。業界によっては、ある年齢を超えると就職することが難しくなるところがありますし、第二新卒者歓迎の募集は25歳程度を指す場合が多く、3年待ったことでその年齢を超えてしまうことがあるのです。3年という期間をどう捉えて、どう動くかは自分が目指す業界によって考えるべきです。この会社に3年いたらどうなるのか、転職して3年経った自分はどうなっているのか、よく考えて行動に移すことが大切です。

新卒1年目で転職したらイメージが悪い?

会社に入ったばかりで、何年も働いていないのに転職をすることに対して「堪え性がない」「仕事を甘く見ているのか」と考える人はいるかもしれません。転職活動の際、面接で「なぜ1年で今の会社を辞めようと思ったのか」と必ず聞かれるでしょう。採用する側も、採用したのにすぐに辞められてしまっては、会社にとっては損失になってしまうからです。

企業は第二新卒者を積極的に採用するところが多くあります。会社に入社して3年以上経つと、一人前の社会人として扱われるようになり、仕事に対しての目も厳しくなります。第二新卒者で採用された場合は、「新人」として扱ってもらえるので、ある程度の教育も受けることができます。ですから、入社1年目での転職は必ずしもイメージが悪いものではないのです。

1年目で転職すると仕事が見つかりにくいの?

上の項でも書いたように、1年目の転職は決して不利ではありません。新卒者とは入社3年以内の人のことを言い、それまでの期間であったら新人として教育を受けることが可能です。ただ、新卒者であっても、1年毎に転職を繰り返しているような人の場合は、仕事が見つかりにくくなる可能性があります。

転職の時の履歴書に、1年程度の在籍の会社名が並ぶと、「飽きっぽい人なのではないか」「嫌なことがあったらすぐに辞めてしまうのではないか」と思われるかもしれません。面接の時に面接官から退職の理由聞かれるのは確実です。しっかり話せるようにしておく必要があります。

1年目で転職!プラスになることは?

社会経験があるためビジネスマナーが身についている

前の項でも触れましたが、一度社会に出ている人は、最低限のビジネスマナーを身につけています。新卒の採用者ですと、一から社会人としての教育をしなければなりません。教育のコストが削減できるため、企業側からはメリットとなります。

仕事のノウハウがある程度身についているので即戦力になる

同業の転職であれば、ある程度のノウハウを身につけているので、全く知識がない人よりは即戦力になります。新卒者とは違って、採用が決まったらすぐに働き始めることができるのも企業には嬉しいポイントです。また、入社して1年目の人はその会社の色に染まっておらず、臨機応変に会社に順応し、新しい知識ややり方を素直に吸収していくので喜ばれます。また企業から見ると、中途で人を採用できれば、新卒者採用にかかる大規模な説明会などの費用が削減できるのもメリットとなります。

次に目指すものが明確になっている

1年目で転職するということは、それ相当の覚悟と目的があるはずです。次の仕事をどんなものにしようか、何がしたいのか明確になっている人を採用するのは企業は育てやすいですし、自分自身も目指すものが明確な分、色々なことに惑わされることなく仕事に向き合うことができます。

1年目で転職を考えたらやるべきこと

転職したい理由を落ち着いて考えてみる

自分がなぜ転職したいと思ったのか、その理由について落ち着いて考えることが重要です。「つらいから辞めたい」という漠然とした理由だった場合、何が辛いのか原因を見つけることが大事です。

その理由が転職しないと解決できないのか考える

退職したいと思う原因が見つかったら、今の会社に在職しながら解決することができないかを考えてみましょう。例えば、残業が多いので辛いという原因だった場合、なぜ残業が多くなってしまうのかを考えます。自分の仕事の進め方の要領が悪いために残業が増えてしまうのでしたら、どのように仕事を進めたら早く終えることができるのか、先輩や上司に相談して解決することができるかもしれません。

人間関係に悩んでいて、上司が相談に乗ってくれない場合は、会社の社員向けの相談窓口に相談してみてはどうでしょうか。他の部署に異動させてもらえるかもしれません。転職したい理由について、自分で解決できないのか考えることも必要です。

転職したい理由によって次の会社はどんなところがいいのか考える

転職してから後悔しても、元の会社に戻ることはできないでしょう。ですから、転職をする前に、このまま働き続けるのがいいのか、転職したほうがいいのかを考える必要があります。転職をしたほうがいいのか、というのは現在の会社にいるよりは転職をしたほうが精神的、体力的に救われるのかということです。何を優先すべきかで転職したほうがいいのか、今の会社にいたほうがいいのか分かります。

どうしても今いるくらいの大手企業で働きたい、給料はいくら以上ではないと。と思うのであれば、仕事でどんなことがあっても我慢して働き続けることを選択することもあるでしょう。会社の規模は気にしない、給料は今よりも低くなってもいいのであの会社に入りたいと思える会社があれば、転職を考えればいいのです。

1年目で転職 どんなタイミングがベストなの?

冬のボーナスをもらってから

転職を考えた時、どの時期に転職するのがいいのか悩むでしょう。ひとつのタイミングとして冬のボーナスをもらってから、というタイミングがあります。入社して1年目は、夏のボーナスは寸志程度なのですが、冬から他の社員と同じように支給されます。

また、転職を考えて行動に移して採用が決まるまでは、3ヶ月ほどの期間が必要と言われています。12月のボーナスをもらってから転職活動を始めると、うまくいけば3月頃に採用が決まります。そうすると、4月入社の人たちと研修を一緒に受けられるので、そのタイミングを狙うという考え方もあります。

会社の繁忙期が過ぎてから

転職を控えたほうがいいのは、会社の繁忙期です。どんな理由があっての転職であっても、お世話になった会社へ貢献してから退職したほうがいいでしょう。また、1年目とはいえ自分が抜けることで、会社は人を採用しなければならなくなるかもしれません。採用活動にもある程度の時間と費用がかかります。

繁忙期に採用活動で人を取られるのは会社にとっては痛手となります。また、転職先の会社が繁忙期だったら忙しくて仕事をじっくり教えてもらうことができません。転職先の相手会社の繁忙期も調べておきましょう。

3月と10月が求人が増える

公益社団法人 全国求人情報協会の調べでは、中途採用の求人数が増えるのは3月と10月です。この時期に求人が増えるのは、以下の理由が考えられます。求人が増えるということは採用されるチャンスがあるので、この時期を狙うのもいいのではないでしょうか。

  • 新卒の社員と一緒に研修が受けられるため、3月に転職する人が多いため
  • 1年、半年ごとの事業計画に基づき求人が増えるため
  • 年度末に辞めた社員の代わりを募集するため

参考:公益社団法人 全国求人情報協会

しっかり自己分析をして行動に移そう!

1年目であっても、どうしてもやりたいと思える仕事ができた、どうしても入りたい会社に出会った、と思い転職をすることは悪いことではありません。自分には何ができるのか、自己分析をしてそれが生かせるのは現在の会社ではない、そう判断したら行動に移せばいいのです。大事なことはぶれない信念です。

なんとなく、他にいいところがあるのではないか、という気持ちで転職をしても次の会社でまた他にいいところがあるのではないか、と思うでしょう。転職するときには、自分の希望や目的を明確にして動くのが重要になります。

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