ジュエリーデザイナーになるには?具体的な仕事内容や大学・役に立つ資格について

女性なら一度は憧れたことがあるジュエリーの世界!その世界の主役がジュエリーデザイナーの仕事です。今回は華やかな世界に隠されているジュエリーデザイナーの仕事内容やなるための方法について紹介します。

ジュエリーデザイナーの仕事とは

ジュエリーデザイナーの仕事の内容

  • デザイン画を描く
  • ジュエリーデザイナーの最初の仕事は、クライアントや商品企画に沿ってデザイン画を描くことです。そしてデザイン画を元にコスト計算をしながらジュエリーを製作するための指示や製図を作成します。

  • ジュエリーの製作を管理する
  • ジュエリーはジュエリー職人や工場に発注して製作されるため、きちんと指示書通りジュエリーが製作されているか管理するのも大切な仕事の一つです。また、フリーのジュエリーデザイナーの中には、自分で製作を行いネットショップで販売するなど、仕事の範囲や働き方は様々ですで。

  • 商品企画を立てる
  • 企業によって異なりますが、商品企画や商品開発、マーチャンダイザー(MD)がおこなう仕入れから販売、商品管理までの仕事をジュエリーデザイナーが兼任するケースがあります。

ジュエリーデザイナーの働き方

  • 企業内デザイナーとして働く
  • 主な就職先はジュエリーデザイン会社やアクセサリーのリフォーム会社です。
    会社員としてジュエリーデザイナーの仕事をする場合は、会社が指示し原価内で新しいデザインを生み出し続ける必要があります。ジュエリーに使用される宝石や貴金属は非常に高価なものが多いです。
    そのため、会社が設定した原価内で人気のでるデザインにするためにはどうしたらいいのかなど、考えながら作業を行う必要があります。

    このように企業のデザイナーとして働く場合は、自分がデザインしたいものと予算との戦いが強いられます。

  • フリーのデザイナーとして働く
  • フリーで働く場合は、個人のクライアントやアクセサリー会社などの企業の依頼を受けてデザインをする他、自分のブランドを立ち上げる人もいます。フリーのデザイナーは仕事を受注するために自分の作品を作って展示会を開催して、自分の能力やデザイン性、世界観をアピールする必要があります。そのためデザインだけでなく、製作や販売まで行う人も多いです。

現状や将来性はどうなってる?

ジュエリー業界は宝石や貴金属など高価な商品を扱うため、景気に左右されやすいです。特に国内需要をみると、日本の経済が景気が上向きになったり、少子化に歯止めがかからない限りバブル期のような売り上げは期待できないでしょう。

このようにジュエリー業界自体の市場規模が縮小傾向にあるため、ジュエリーデザイナーの現状や将来性は明るいとは言えません。しかし、ジュエリーを愛用する人は居なくなることがないため、専門的な知識や技術を持ってさえいれば活躍し続けることは可能です。

年収や待遇は?

企業内デザイナーの場合、多くはメーカーに勤務することが多く、初任給の相場は大学卒で18~20万円程度、短大・専門学校卒で17~19万円程度で、年収は200~240万円程度のため決して高いとはいえません。キャリアを重ねた30代でも年収は200~300万円が相場です。
地域によっても格差があるため、首都圏の場合は20万円台〜ですが、地方都市の場合は10万円台のケースもあります。全国展開している企業であれば給与水準も高いでしょう。

一般的に、一通り基本的な業務ができるようになったらチーフデザイナーなどに昇格し、それに伴い役職手当がつくため、給与は若干ですがアップします。
フリーランスのデザイナーの場合、年収は知名度や実力によって大きく差が出ます。年収1000万円以上の人もいれば、年収300万円未満の人も存在します。実力をつけ、ある程度の売上が見込めるくらい準備して独立した場合は年収500~1000万円が相場と言われているため、企業のデザイナーよりも稼ぐことが可能です。

ジュエリーデザイナーへの道

ジュエリーデザイナーになるための学校

  • 大学
  • 大学に進学してジュエリーデザイナーになりたいと考えるなら、芸術系や美術系大学の中の産業デザイン学科や工芸デザイン学科を選択するといいでしょう。
    大学の場合はたいとジュエリーのデザインに特化して学ぶと言うよりは、クラフトデザインやプロダクトデザイン、造形や彫刻など幅広く学びます。これらの内容を学ぶことができる有名大学は、

    ・多摩美術大学(美術学部 工芸学科・生産デザイン学科)
    ・武蔵野美術大学(造形学部 彫刻学科・工芸工業デザイン学科)
    ・文化学園大学(造形学部 デザイン・造形学科)
    ・相模女子大学(学芸学部 生活デザイン学科)
    ・名古屋芸術大学(デザイン学部 デザイン学科)
    ・大阪芸術大学(芸術学部 工芸学科)
    ・京都造形芸術大学(芸術学部 空間演出デザイン学科)
    ・神戸芸術工科大学(芸術工学部 アート・クラフト学科)

    このように大学へ進学する場合は国公立ではなく私立大学に進学することになるため、学費の目安は350万から700万円くらいです。ただ、専門学校と比べると4年間かけて幅広くデザインに関して学べるので、様々な知識をつけたいという人にオススメです。

  • 専門学校
  • ジュエリーーデザイナーになるための専門学校は全国各地にあります。在籍期間は2年制、3年制だけでなく、高度専門士の学位が取得できる4年制の学校もあります。
    大学に比べると宝石や貴金属に関する専門的知識から、ジュエリーデザインに関する実習など、よりジュエリーデザイナーになるために特化した内容を学ぶことが可能です。主な専門学校には、

    ・北海道芸術デザイン専門学校(北海道)
    ・モード学園(東京)(名古屋)(大阪)
    ・日本宝飾クラフト学院(東京)(横浜)(名古屋)(大阪)(福岡)
    ・専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ(東京)(大阪)
    ・創造社デザイン専門学校(大阪)
    ・京都芸術工芸大学校(京都)
    ・福岡デザインコミュニケーション専門学校(福岡)

    学費の目安は2年制で250~350万円程度、3年制の公立で220万円程度、4年制で600~700万円程度、大学に進学する場合とあまり変わりません。

  • スクール
  • 仕事をしながらジュエリーデザイナーを目指すなら、専門学校ではなくスクールに通うといいでしょう。スクールには趣味でアクセサリーを作りたい人を対象にしたプログラムから、プロになりたい人を対象にしたものまでさまざまあります。
    学費はカリキュラムや受講目的によって異なりますが、学費の相場は、週2回・1年制(または週1回・2年制)で35~45万円程度、週6回・2年制で170万円程度です。また、アクセサリーを製作するための技術を学びたいのなら彫金教室で学ぶのもいいでしょう。

  • 通信講座
  • 通学が難しい場合は通信講座で学ぶのもいいでしょう。通信講座の場合は通学に比べると受講料の目安は6ヶ月~1年間で15~20万円程度に抑えることができます。通信講座でも、日本宝飾クラフト学院通信講座のように専門学校が通信講座を行っているケースもあるため、本格的に学ぶことができます。

  • ジュエリーのデザインの本場へ留学する
  • 本格的にジュエリーについて学ぶために、イタリアなどのヨーロッパのほかニューヨークに留学する人が増えています。デザイン留学は1週間から3ヶ月の短期留学から半年以上の長期留学まであります。
    例えばNY留学センターが行うNYジュエリー留学では、ニューヨーク唯一の本格的なジュエリー専門学校で、ジュエリー技術の基礎、ストーンセッティング、ワックスモデリング、鋳造、鋳型、装飾プロセスのなどを本格的に学べます。

    日本人と欧米人では肌の色や体格、価値観や文化なども異なるため、海外で学んだ知識やセンスがそのまま日本でも通用するとは限りませんが、日本だけでなく世界でも活躍したいと考えるなら留学も視野に入れるといいでしょう。

企業内デザイナーになる方法

ジュエリーデザイナーは特に資格や学歴が必須ではありません。しかし、企業内デザイナーを目指すなら高校卒業後は大学・短大の美術・デザイン系学科、ジュエリー専門学校などでデザインや宝石、貴金属に関する専門的な知識を学んでから就職するのがいいでしょう。

フリーのデザイナーになる方法

  • 独立の準備に必要なこと
  • 独立する場合は、企業内デザイナーとしてジュエリー製作に必要なことを学んだ上で独立する人が多いです。一つのジュエリーを市場に出すまでには商品企画や材料の仕入れ、マーケティングなどの過程を経ます。
    企業の場合はそれらの役割を分業して行いますが、自分のブランドを立ち上げて独立する場合は全て自分でやる必要があります。そのため、一度企業に勤めて経験を積みながら人脈を築くなどの準備が必要です。

  • 開業の形態を決める
  • ジュエリー業界は景気に左右されやすいため、充分な資金がない限りはフリーランスや個人事業主としてスタートし徐々に規模を大きくしていくといいでしょう。独立したばかりの時は企業からデザインの仕事をもらいます。

    それとは別に自分の作品をWEBサイトに公開して販売したり、展示会に出店するなどの活動をしながら営業活動を行います。またJJAジュエリーデザインアワーなどのコンテストで入賞すれば知名度が上がります。このように色々な活動をしながら自分のブランドのファンを作り、売り上げをあげていきます。

  • 会社や工房を設立する
  • 順調に売り上げがでるようになったら会社や工房の立ち上げを考える段階です。事業内容がデザイン中心ならデザイン会社、手作りで製造まで行うなら工房を構えとするといいでしょう。ただし、工房の場合は製作機械や設備必要になるため、初期投資が大きくなりまます。

取得しておきたい資格

  • 宝石鑑定士
  • 宝石鑑定士の資格は、米国宝石学会(GIA)の認定する宝石学修了者(GG)と英国宝石協会(Gem-A)の認定する英国宝石学協会特別会員(FGA)が有名です。どちらも日本では民間資格に該当しますが、国際的に通用する資格です。
    英国宝石学協会特別会員(FGA)の資格は、英国宝石協会(Gem-A)や社団法人日本宝石協会、日本宝飾クラフト学院と業務提携しているため日本語で資格取得が可能です。

  • 貴金属装身具製作技能士
  • 国家検定資格です。デザインというよりは、ジュエリー製作をする人が持っておきたい資格のです。

    学科試験では貴金属装身具製作、ロストワックス精密鋳造、特殊加工、工業薬品、材料(宝石・貴金属・金属)、デザイン・製図、電気・ガス、安全衛生などが出題範囲になっています。
    実技試験では持参した材料と支給された材料を使って、指定の製図を元にジュエリーを製作する試験が行われます。将来的にデザインだけでなく、自分で製作をしたいと考えているなら取得するといいでしょう。

  • GG(グラジュエイト ジェモロジスト)
  • GG(グラジュエイト ジェモロジスト)は宝石学の専門家に与えられる資格です。
    宝石学は宝石の知識や鑑定の知識、スキルだけでなく、色彩学やデザイン、マーケティングまで幅広い知識を学びます。そのためジュエリー業界では国際的に通用する資格です。18歳以上で高卒程度の学力があれば、GIA JAPANが開講しているGGプログラムを受講し、最終試験に合格することができる資格です。

ジュエリーデザイナーに向いてる人や必要なスキル

ジュエリーデザイナーに向いてる人

  • ジュエリーが好き
  • 第一にジュエリーが好きな人に向いています。自分がデザインしたジュエリーをつけて喜んでいる人の顔を思い浮かべると嬉しくなるなら、ジュエリーデザイナーとしての最低限の適正を満たしているといえます。

  • 美的センスが高い
  • ジュエリーのデザインは高い美的センスが求められます。日頃から美術館などで古い作品に触れてセンスを磨いておく必要があるでしょう。

  • 細かい作業が得意
  • ジュエリーのデザイン画は使用する宝石を一つ一つ描いていく必要があります。またジュエリーに彫金していく絵柄なども丁寧に描く必要があります。そのためジュエリーデザイナーの仕事には細かい作業が要求されます。

ジュエリーデザイナーに必要なスキル

  • 市場のニーズを掴むマーケティング能力
  • ジュエリーデザイナーとして採用されても、最初は店頭販売の仕事からスタートするケースがあります。その理由は接客しながら自社のブランドのターゲットを知り、どのような商品が求められているのかを知るためです。

    仕事としてジュエリーデザインをするためには、まずは売れる商品をデザインする必要があります。そのため、デザインのスキルだけでなく、市場のニーズを掴むマーケティング能力も必要です。

  • 原価計算のスキル
  • 学生時代はデザイン画の通りにジュエリー製作をするので、どのくらいの原価がかかるか計算せずにデザインを描いていた人がほとんどです。しかし企業でデザイナーとして働く場合は、販売価格から原価を計算し、その中で売れるデザインを考えていく必要があります。
    ジュエリーの場合、一つ一つの材料が高価なため、小さなダイヤモンドを追加しただけで原価をオーバーしてしまうことがあります。そのようなデザインはどんなに良くても採用されないので、原価計算のスキルはプロのデザイナーとして活躍するためには欠かせません。

  • CADのスキル
  • 最近はジュエリーのデザインはジュエリーCADを使用しているケースが増えています。工場に発注するための製図や指示書の作成もジュエリーデザイナーの仕事なので、使用できなければ仕事ができません。

ジュエリーデザイナーのやりがいや大変なこと

ジュエリーデザイナーのやりがい

  • 好きを仕事にできる
  • ジュエリーが好きな人にとって、ジュエリーデザイナーは自分の好きなことができる、やりがいのある仕事です。初めて自分がデザインしたジュエリーが店頭に並んだ時の感動は一生忘れないでしょう。

  • 実力次第で世界で活躍できる
  • ジュエリーの本場は欧米です。現地へ留学し、働きながら実力を磨いていきジュエリーデザイナーとしての地位を築けば世界を舞台に活躍できます。

  • 誰かの記念日の立役者になれる
  • 婚約指輪や結婚指輪のように、ジュエリーは何かの記念日にプレゼントとして利用されます。そのためジュエリーデザイナーの仕事は多くの人の記念日の立役者になれる仕事です。

ジュエリーデザイナーの大変なこと

  • 求人が少ない
  • ジュエリーデザイナーになるためには大学や専門学校、スクールで専門知識やスキルを学んだ後に、ジュエリーメーカーやデザイン会社に就職するのが通常のルートです。しかし、残念ながら求人の数は多いとは言えません。

    ジュエリーデザイナーの場合デザイン画を描く時の原価計算が必要なため、ある程度実務経験が要求されます。このような理由から求人があっても経験者を募集していることが多く、未経験からの求人は非常に少ない職種だといえます。そのため、未経験者の場合はジュエリー企業の販売職や営業職からスタートする必要があります。

  • 自分のセンスを否定されることがある
  • どんなに自分が納得したデザインでも、顧客のニーズを満たしていない場合や原価オーバーで商品としての基準を満たしていなければ採用されることはありません。このような時に自分のセンスが否定されたように感じて落ち込んでしまうこともあるでしょう。

  • 地味な作業が多い
  • ジュエリーのデザインを描く作業は自分一人で行います。。また、デザイン画を書く場合も宝石一粒、一粒を描いていく必要があります。ジュエリー業界と言えばなんとなく華やかなイメージがありますが、実際はこのように地味な作業の連続です。

華やかなジュエリーの世界で自分のセンスを試してみよう!

いかがでしたでしょうか?ジュエリーが好きなら、今は働きながらでもスクールに通ったり、短期留学をすることでジュエリーデザイナーに必要な知識やスキルを身に付けることができます。もし少しでも興味があるなら自分のアクセサリーをデザインすることから、アクセサリーデザイナーの仕事を体験してみませんか?

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