清掃員は商業施設やホテルなどをキレイにしてくれる!その詳しい仕事内容や魅力とは

清掃員の仕事は、体力が必要で大変そうなイメージがありますが、実際はとても奥が深くやりがいのある仕事です。では、清掃員は主にどのような仕事を行なっているのでしょうか?また、どこに入社して働くのでしょうか。その仕事内容や魅力についてご紹介します。

清掃員の仕事内容が気になる!

公務員の清掃作業員

公務員である清掃作業員の仕事内容は、家庭で発生する生ごみや商品の廃棄物を集めるゴミ収集をすることです。ゴミ収集員になるために特別な資格などは必要ありませんが、普通免許が必要な場合があります。ゴミ収集員は、就業時間が短く、給料が安定しているので人気がある仕事です。しかし肉体労働であり、どんなに悪天候でも働かなくてはなりません。

その他の公務員の清掃作業員の仕事には、し尿や動物の死体の処理をすることや、道路の清掃作業などがあります。それぞれの自治体に適した、さまざまな仕事内容があります。公務員なので競争率は年々高まってきており、定着率も高い仕事です。

ビルや商業施設の清掃員

ビルや商業施設の清掃員の仕事は、主に建物の中と外の清掃に分けられます。建物の中の清掃作業には、床や天井、照明器具やトイレの清掃、観葉植物の水やり、ゴミ捨てなどが挙げられます。

担当をする場所によって仕事内容はさまざまです。例えば、不特定多数の人が利用するオフィスや施設であれば、利用者を待たせないように急ぐ必要があります。商業施設では、床に落ちているゴミはすぐに拾うなど、常にきれいな状態に保てるよう心がけています。
病院での清掃業務もあります。手術室の清掃など特別なものから、トイレや床の清掃まで内容はさまざまです。院内は空調が効いているので、快適に仕事をこなせることがメリットでしょう。

建物外の作業には、窓や外壁、屋上の清掃などが挙げられます。高層ビルの窓ふきは、危険が伴うため専門職になりますが、経験を積めば高収入を得ることができます。
清掃の中には毎日清掃をする「日常清掃」と、休館日等に清掃をする「定期清掃」に分かれています。日常清掃は、日々利用することの多い場所を主に清掃します。日常清掃により、共有スペースや仕事場をきれいに保ち、気持ちよく過ごすことができます。定期清掃は、日常清掃ではできない場所や、時間が経つと共に汚れてしまう場所を清掃します。例えばカーペットやエアコン、蛍光灯の清掃などが挙げられます。

特に必要な資格などはありませんが、協同作業をすることもあるので協調性があることや、こまめな人が望まれるでしょう。
また、仕事のスタイルはさまざまです。ビル会社に直接雇用されて毎回同じ所を清掃することもありますし、毎回違う場所に派遣され、作業内容もその時によって変わる場合もあります。自分の性格に合ったスタイルを選ぶとよいでしょう。

ホテルの客室清掃員

ホテルの清掃員の仕事内容は、床の清掃だけではありません。ベッドメイキングやシャンプー、タオルなど備品の補充といったさまざまな仕事があります。チェックアウトとチェックインの間の決められた時間で作業をしなければならないため、複数の作業をテキパキこなす必要があります。その間は立ちっぱなしであったり、中腰の状態での作業が多くなったりするので、ある程度の体力が必要といえるでしょう。

ホテルのグレードや立地によって、繁忙期が異なってきます。繁忙期には出勤を多く求められることがあります。
また、ホテルの清掃は基本的にペアで行ないますので、うまく連携をしてサポートし合う必要があり、チームワークの大切さを学ぶことができます。先輩の姿を見て自分なりに学び、効率のよい清掃のやり方を見つけましょう。年齢層は非常に幅が広いので、色々な年代の人と関わることができ、気の合う人が見つかるいい機会になるかもしれません。

高いレベルの清掃が求められるため、初めは時間内に終わらせることが厳しいかもしれません。しかし、コツをつかめば素早く清掃を行なうことができるようになりますし、慣れてくると清掃後の部屋を見た時に達成感を味わうことができるでしょう。それが次のモチベーションへと繋がります。

清掃員で正社員になれる?

清掃業は学歴や資格などが求められないケースが多いので、誰でも正社員になれるチャンスがあります。フリーターやアルバイト経験しかなくても、正社員として採用されやすいでしょう。公務員には年齢制限がありますが、その他の清掃業では厳しい年齢制限はないケースが多いです。

清掃員の求人は多い?

清掃業は常にニーズがある仕事なので、求人数は安定しています。研修制度を充実させて、未経験者を積極的に採用している企業も数多くあります。

清掃員のメリットとデメリットとは?

清掃員のメリットは?

  • 経験がなくても採用されやすい
  • 清掃員の求人は、特別な資格がいらないため未経験でも採用してもらえることが多いです。清掃員としての経験がなくても採用されやすくなっています。

  • 接客が苦手でもできる
  • 清掃員は、多くの人とコミュニケーションを取る機会は少なく、黙々と作業をすることが多い仕事です。一日中一人で作業をすることもあります。そのため、接客をするのが苦手という人でもできる仕事がたくさんあります。コツコツと一つの作業を続けることが苦にならない人に向いている仕事です。

  • 時間に融通が効くので、副業やバイトがやりやすい
  • 清掃員の仕事は、1日2~3時間週に2~3日など、短時間から働ける場合が多いので、副業やバイトがやりやすいことがメリットの1つです。平日の日中であれば主婦でも働きやすいですし、土日や深夜のバイトであれば副業もできます。また、短期や単発の仕事もあるので、いきなり長期間は不安だと考えている人にはおすすめです。

清掃員のデメリットとは?

  • 給料が低い
  • 一番のデメリットは、給料が低いことです。給料が低いので、若い人の離職率も高くなっています。何年か続けても、昇給しにくいこともデメリットです。

  • 体力的に厳しい
  • 重い器具を運ばなければならなかったり、同じ姿勢を取り続けたりすることで、体力的に厳しい場面があります。エレベーターが無いビルだと階段を使わなければならないので、ある程度の体力は必要になってきます。

清掃員の魅力とは?

私生活にも活かせる

清掃員での仕事を通して、どんな洗剤や道具を使ったら汚れが取れるかなど、清掃に関してのスキルや知識を身に付けることができます。このスキルを身につければ、毎日の家の掃除にも役に立つでしょう。また、清掃員は掃除だけではなく、整理整頓をする場面も多いです。散らかったものを正しく整えているうちに整理整頓をする癖がつき、日常生活にも良い影響が出るかもしれません。

お客様に感謝される

清掃は誰しもが必ず必要としている仕事です。しかし、自らが率先して掃除を行える人は少ないのではないでしょうか。そのため、お客様から感謝されやすいことも魅力の一つです。ホテルの客室清掃では、廊下などですれ違う際にお礼を言われることもあるでしょう。このように直接感謝をされるとやりがいが感じられ、モチベーションのアップにも繋がります。

清掃に関する資格ってどんな資格があるの?

建築物環境衛生管理技術者

建築物環境衛生管理技術者とは、建物を衛生的に、また安全に使いやすいように管理する業務を行なう国家資格です。「ビル管理技術者」とも呼ばれています。不特定多数の人が集まる3,000平方メートル以上の商業施設やオフィスビルなどで、選任義務があります。

ビル全体の設備管理の監督を行なうことが主な仕事です。具体的には、清掃業者や害虫などの駆除業者に作業や点検を依頼し、監督することなどが挙げられます。建物に出入りする清掃会社などと交渉をすることもあるので、コミュニケーション能力が必要になります。
建築物環境衛生管理技術者になるには、実務経験を2年以上積んで試験に合格をするか、講習を受けなければなりません。

ビルクリーニング技能士

ビルクリーニング技能士は、ビルの所有者から委託を受けたビルクリーニング作業に必要な技能を持った人のことです。3級のレベルを一人前として定めています。1級、2級、3級、基礎1級、基礎2級の5段階の級があり、学科と実技の両方の試験に合格する必要があります。中心のこちらも国家資格なので、資格を取ってキャリアアップをしたり、昇給に繋げることができる可能性もあります。

清掃作業監督者

ビルのクリーニング業務の総括を行なう人です。こちらも国家資格で、ビルクリーニングに関わる試験に合格をしているか、建築物環境衛生管理技術者の資格を持っていることが受験資格になります。また、清掃員の正社員としての実務経験も必要です。この資格は試験がなく、講習会に参加すれば取得することができます。

清掃員は英語が話せた方がいいの?

清掃の仕事自体に、英語はあまり必要ではないかもしれません。しかし、比較的外国人の方が多く泊まるようなホテルの清掃員の場合、外国のお客様から通りすがりに英語で質問をされたりするケースはあり得ます。そのような時にとっさに対応できる様、基本的なアメニティの名前やホテル内の施設、接客フレーズ等は覚えておいた方がよいでしょう。

清掃員の仕事は日常にも活かせる魅力的な仕事

清掃員は、体力も必要で大変なことも多い仕事です。しかし、きれいに清掃をすることでお客様に喜んでもらえ、非常にやりがいも感じることができます。また、清掃の仕方を覚えるのでプライベートにも活かすことができます。掃除のコツを覚えれば、家族にも喜んでもらえるかもしれません。清掃スキルだけでなく、整理整頓が得意になったり、細かい所に気がつけるようになったりするでしょう。

慣れるまでは、覚えることもたくさんあり体力的にも大変かもしれませんが、頑張れば腕を上げることができますし、資格を取ってキャリアアップをすることもできます。得られるものもたくさんあり、時間の融通も効きやすいので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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