職業カタログ

脚本家は夢や感動のストーリーを創りだす創造者!一流の有名脚本家になるための努力や学びとは

映画やテレビドラマなどの物語を創作している脚本家。華やかな職種にも感じますが、知られざる仕事内容と道のりがあるのです。脚本家は女性にとってメリットのある職業でもあり、多くの女性脚本家も活躍しています。現在活躍している有名脚本家の功績や経歴にも触れながら、脚本家の仕事とはどのようなものかをご紹介いたします。どのように脚本家を目指せば良いか、道しるべの参考になれれば嬉しいです。

2018年03月12日更新

MOMOKO (ホプラス編集部)

  • fb
  • line

[1]脚本家の仕事とはどのようなもの?

脚本家の仕事内容について

脚本家とは、テレビドラマや映画など、さまざまなジャンルで脚本を書き、基本的なストーリーなどの設計を行う仕事です。シナリオライターと呼ばれることもあります。ストーリーの設定というと、小説家と似ているように思いますが、小説家は読者に向けて文章を執筆します。

それに対し脚本家は、読者ではなく、テレビや映画の視聴者や観客が目で見て、出演者の声を聴いてそのストーリーを、判断します。脚本が出来上がってもすぐに完結ということではなく、テレビ局の人や監督と進行している中で、内容が大きく変わっていくことがあるのです。

脚本家の種類は大きく分けて8つ

  • 映画
  • 映画は、小説の原作から脚本を書く場合と、オリジナルで一からストーリーを考えて書く場合と、大きく分けて2種類あります。小説の原作から脚本を書く場合には、まずストーリーをおおよそ2時間ほどに書き換えなければいけません。ストーリーの中の一部分にスポットを当てて書くか、全体を凝縮して書くかによって、映画そのものが全く違うものとなり、とても大事な作業となります。

  • テレビドラマ
  • テレビドラマでも、映画のように小説の原作から連続ドラマなどにすることがあります。放送回数も定められているので、原作に対してテレビドラマの方が時間を調節する必要があります。エピソードを加えたり、カットしたりする作業をしなければなりません。また、1話ごとに次のシーンもみたくなるような締めが大切なため、テクニックも必要といえます。

  • オリジナル・ビデオ・シネマ
  • オリジナル・ビデオ・シネマでは、劇場未公開の、レンタルビデオ店だけで貸出されている作品になります。たとえば、オリジナルアニメから任侠ものなど、ジャンルが幅広く偏っているものが多くあります。

  • アニメーション
  • マンガが原作になることが多く、テレビも映画も両方あることがあります。アニメの話数が多い場合、シリーズ構成の作業からスタートすることが多く、テレビドラマと共通している部分があります。

  • マンガ
  • マンガの脚本はさまざまで、小説風に書く人もいれば、シナリオ風に書く脚本家もいます。また、映像との違いは、主人公のキャラクターがとても重視されることです。キャラクターが魅力的かどうかで、ストーリーのおもしろさに違いが大きくでてきてしまうので、キャラクター設定がとても重要といえます。

  • 戯曲(舞台脚本)
  • 演劇といってもジャンルが数多くあり、脚本家の個性や世界観を自由に表現することができるものでもあります。テレビや映画との違いは、役者を通し客観的に観せるというところです。

  • ゲームシナリオ
  • ゲームシナリオの多くは、ロールプレイングゲームとなり、ストーリー性が大切になります。プレーヤーが演じるキャラクターが試練を超え、成長していくものがほとんどです。アニメやマンガなどとの大きな違いは、観て楽しいものではなく、参加して楽しい脚本を書くことが重要だという点です。

  • ラジオドラマ
  • ラジオドラマは、ラジオで放送されるドラマのことです。耳で楽しむドラマになるのでもちろん映像はなく、実写やマンガなどとの大きな違いといえます。リスナーに想像力を求めるため、テレビや映画と比べると音だけでは表現できない難しさもあるようです。

脚本家はどうやって生活している?

基本的には、一人で独立した事業主ということが多いです。自宅で作業をしたり、ネタを探すために旅へ出て模索したりと自由が多いため、「脚本家」という断定したものというよりは、個人事業主やSOHOというスタイルで行なっていることがほとんどです。特に駆け出しの新人の頃は、脚本家一本で生活することは難しく、アルバイトをしながら生計をたてていきます。時間をみつけては脚本を練りこんでいくという生活を送る人が多いようです。

脚本家の年収は?

脚本家は企業に所属して固定給をもらう形態とは全く異なり、収入は実績によって個人差があるといえます。基本的には、1話あたり○○円、1プロジェクト○○円、放送時間○分で○○円、など、発注者先の予算などで変わります。大まかな脚本料だと、ラジオドラマが一本10万円や、一時間ドラマだと一本60万円から100万円など、売れっ子の脚本家ともなると、数百万となることもあるようです。

[2]脚本家に向いている人はどんな人?

勉強家で好奇心旺盛な人

脚本家はさまざまなストーリーを生み出していく仕事です。脚本を書く中で、自分が知らない分野や苦手な分野について書くことも多くあります。そのため、日ごろからリサーチしたり勉強をして、知識を増やすことが大切です。また、日頃から好奇心が旺盛で多趣味だと、さまざまな経験が脚本にも必ず活きてきます。

長時間の執筆が苦にならない人

脚本家は、何百枚もの原稿を執筆しなければいけません。また、仕上げた後にも、修正や書き直しになるということは日常茶飯事です。ずっと机に向かって書き続けなければいけない仕事なので、集中力と根気が必要といえるでしょう。

売り込む営業能力と社会性

脚本家は、家にこもって執筆しているだけでは売れる脚本家とはなれません。自分で自らの作品を売り込んでいき、発注を受ける努力が必要です。また、ドラマなどの制作現場では、監督やテレビ局のスタッフの人達との関わりがとても大切となります。一つの作品をチームで作り上げていくためには、自分の意思をしっかり伝えられ、協力していくことが重要です。また、日頃から人付き合いを大切にして、豊富な人脈を得ることも、脚本家として成功する道を切り開く重要なポイントといえるでしょう。

[3]脚本家になるにはどうすればいいの?

脚本家になるには5つの方法がある!

  • 師匠について学ぶ
  • 有名な脚本家のもとで弟子となり、師匠が手書きした脚本を聖書するなどの手伝いをしながら学びます。有名な脚本家は忙しいので、脚本の初歩的な基礎を教育する時間はありません。自ら手伝いをすることで勉強します。現代ではパソコンで執筆する脚本家も多いと思いますが、原稿用紙に手書きすることをスタイルとしている脚本家もいるので、そのような脚本家のもとで学ぶのも1つの方法です。

  • 独学で研究する
  • 脚本を分析し研究する映画に熱心な人だと、独学で勉強する人もいます。名作の構成はどうなっているかなどを研究して、それに習い自分で執筆したストーリーをSNSなどにあげてみるのもいいかもしれません。第三者からの意見をもらえることで成長することもあるでしょう。また、実力派な人だと話題となり、テレビ関係者などからオファーがくるなどチャンスもあるかもしれません。

  • テレビ業界の他分野から後に移行する
  • テレビ界の制作部門以外で仕事をしながら、脚本家になるパターンも多くあります。ディレクターや現場に近いというメリットがあり、創作能力を認められるのに適している環境にあるといえるので、テレビ業界の他分野での仕事をしながら学ぶこともいいでしょう。

  • シナリオを書き続け、コンクールに応募する
  • シナリオコンクールなどの公募に作品をだしてみることもいいでしょう。入賞したり、審査員の目に留まれば、仕事を依頼されるということもあります。公募専用雑誌やインターネットで、コンクールの情報を収集し、作品を応募してチャレンジすることもいいかもしれません。

  • 大学や専門学校など、学校や講座で学ぶ
  • 「シナリオ学科」というような、脚本の基礎を学ぶことに特化した学科がある大学や専門学校は、残念ながらほとんどありません。しかし、「映画学科」や「放送学科」など業界における知識を学べる大学や専門学校は存在するので、そのような学校で学び、放送作家などの職種を経て脚本家へ転進することもできます。また、日本シナリオ作家協会が主催する「シナリオ・センター」という有名なシナリオ講座があります。脚本家として基礎をしっかり学びたいという人は、シナリオ講座で学ぶのもいいでしょう。

脚本家は事務所に所属するの?

芸能プロダクションなどの事務所に所属している脚本家もいます。優秀な人は仕事の世話をしてもらうことができるのですが、駆け出しの脚本家であれば、事務所で設けている「シナリオ講座」などで自費で教育を受けることも多くあります。素質がないと名ばかりの所属となり、仕事がないということもあるようです。

女性の脚本家でも活躍できるの?

女性の脚本家の方も多く活躍しており、有名な方だと「渡る世間は鬼ばかり」の橋田寿賀子さんや、「阿修羅のごとく」の向田邦子さんなど、その他多くの女性脚本家が活躍されています。女性の人生や、等身大の女性を表現するには女性脚本家が担当するとリアリティーにあふれる作品となるでしょう。また、自宅で作業ができるため、結婚・出産という転機にも、家庭と仕事を両立しやすいメリットがあります。

脚本家は英語の語学力は必要なの?

脚本家にとって英語が必須というわけではありませんが、英語力があると仕事の幅が広がることは間違いないでしょう。英語で書かれた小説の原作から、脚本するという仕事を請けることができますし、国際な作品に携われるチャンスも増えます。また、有名な脚本家となり海外ですばらしい賞を受賞した際には、英語でスピーチをする機会もあるでしょう。英語の語学力があるということは、脚本家として世界で活躍できる大きな糧となるので、身につける努力も大切かもしれません。

[4]有名な脚本家はだれ?

人気でおすすめドラマ脚本家ランキングBEST5

  • 古沢良太
  • 「デート」「鈴木先生」「リーガルハイ」の作品が有名で、言葉の遊び方が面白く、斬新な作品が多くあります。古沢さんは、テレビ朝日新人シナリオ大賞を受賞しデビューされました。



  • 森下佳子
  • 「世界の中心で愛を叫ぶ」「JIN-仁-」「とんび」などの作品が有名で、重厚なストーリーがある人間ドラマを描かれている作品が多いです。森下さんの経歴は、会社員を辞めてシナリオセンターに通った後、プロットライターをしていた時に脚本家としてデビューしたそうです。一人娘をもつママでもあります。



  • 野木亜紀子
  • 「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」などの作品があり、「逃げ恥」はブームともなりました。野木さんは、映画監督を目指し日本映画学校に進学した後、ドキュメンタリー会社に勤めて取材やインタビューの経験を経て、フジテレビヤングシナリオ大賞でデビューしました。



  • 八津弘幸
  • 「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」などの有名作品があります。男性がメインの重厚な人間ドラマが多い印象があります。八津さんは、日本大学芸術学部を卒業後、マンガ原作や出版物の執筆に携わっていた経歴があるそうです。



  • 遊川和彦
  • 「家政婦のミタ」「GTO」「過保護のカホコ」などの作品があります。どの作品も主人公のキャラクターがとても濃く、ストーリ展開も面白い印象があります。遊川さんは、広島大学政経学部卒業後、映画学校に短期間在籍後、テレビ制作会社のディレクターを経て脚本家デビューされたそうです。



有名な映画脚本家

  • 宮藤官九郎
  • 「木更津キャッツアイ」「ピンポン」「GO」などの作品があり、キャラクターの個性が強く、笑いがあるコメディーな作品が多くあります。宮藤さんは、俳優、作曲家、イラストレーター、ミュージシャン、監督など、多彩な才能を発揮されて活躍されています。



  • 三谷幸喜
  • 「みんなのいえ」「THE有頂天ホテル」などのヒット作品があります。面白くコメディーな印象の作品もあれば、シリアスな作品もあり、多くの魅力があります。三谷さんは、演劇学科を卒業し、劇団と平行して放送作家となり後に脚本家デビューされました。。今でも俳優や劇作家として活躍されている多彩な方です。

[5]脚本家のやりがい・大変さ

脚本家がやりがいを感じるとき

  • 創作する喜び
  • 自分が執筆した脚本が、俳優、セリフ、舞台などが加わり目に見える形となったときに、「創作する喜び」があります。テレビや映画として放映されると、感動もひとしおです。

  • 脚本がヒットしたとき
  • 作品がヒットすれば、大きな収入を得ることができます。ファンも増え、より創作意欲も湧いてくるでしょう。有名な脚本家になればメディアに出る機会も増え、タレントのような扱いを受けることもあります。大きな収入と名声を手にすることができます。

脚本家が大変だと感じるとき

  • 孤独な作業
  • 脚本の執筆は、一人でコツコツ書き続けなければいけません。会社勤めに比べ、人間関係で悩んだり、通勤ラッシュのストレスなどはありませんが、孤独な仕事といえます。一人でいることが苦手な人や、外出が好きな人には苦痛に感じることもああるかもしれません。しかし、もくもくと一人で執筆できるからこそ、自分の独創的な世界感を描き、創り出すことができるものです。

  • スランプに陥るとき
  • たくさん脚本を書いていくうちに、ネタがなくなったり、ヒットする作品を書かなければと焦りがでてしまったりして、スランプに陥ることもあります。アイディアが思い浮かばず安易な作品になってしまい、監督やプロデューサーに突き返されてイライラしてばかりでは、いい作品はできないでしょう。

    「辛いときこそ成功のチャンス」という言葉もあります。苦しいときというのは、きっと神様が与えてくれた成功のチャンスです。気分転換で好きなことを極めたり、新しい趣味に挑戦してみると心も晴れるでしょう。そして、その経験がアイディアのヒントをくれるきっかけになるかもしれないですね。

[6]人に夢や感動を与えられる脚本家を目指しているあなたへ

メディアに取り上げられて輝いてい見える有名脚本家の裏には、とてつもない努力と見えない苦労を乗り越えてヒット作品を生み出しています。脚本家を目指しているあなたもきっと、努力と苦労を乗り越えた先には、多くの人に夢や感動、希望を与えられるすばらしい脚本家になれるはずです。

  • 関連するキーワード