義務付けされているチャイルドシートの使用率は64.1%!使用していない場合の危険性とは?

小さいお子さんと車に乗るときに欠かせない「チャイルドシート」。これはお子さんの命を守ってくれるもので、法律でも新生児から6歳までの子どもはチャイルドシートの着用が義務付けられています。しかし今年の4月、JAFと警視庁が「チャイルドシートの使用状況」を調査したところ、約4割の子どもがチャイルドシートを着用していないことが分かりました。この記事では、その詳しい調査結果とチャイルドシートの必要性をご紹介します。

チャイルドシートの使用

今年の4月、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)と警視庁は、自動車乗車中の6歳未満の子どもを対象に「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取付け状況、着座状況」についての調査を全国で実施しました。

調査結果

チャイルドシート使用状況


6歳未満の子ども全体の使用率は64.1%でした。2002年から比べると使用率は増加しているものの、チャイルドシートの着用が義務付けられている6歳未満の子どものうち、約4割が使用していないということが分かりました。



年齢層別でみると、1歳未満の子どもの使用率は87.1%と高くあるものの、5歳の子どもの使用率は48.1%と、1歳未満の約半分の使用率でした。子の年齢があがるにつれて、「大丈夫だろう」と勝手に判断してしまう方が多いようです。

チャイルドシートの取付け状況


チャイルドシートを正しく取り付けられているのは全体の40.7%。半分以上の人が正しく取り付けられていないということです。この原因の多くはチャイルドシートを固定するための「シートベルトの締付け不足」によるものでした。

チャイルドシート着座状況


チャイルドシートに正しく座っていた子どもは全体の48.1%。間違った座り方の多くは、乳児用・幼児用シートで「チャイルドシートのベルトの高さ調節と締付けの不適正」。学童用シートで「体格不適合」でした。

参考サイト:PR TIMES

チャイルドシートを使用しない場合の危険性

警視庁の調べによるとチャイルドシートを使用していない子どもの死亡率は、使用している子どもの約11倍
「子どもが嫌がるから」「もう大きくなったから大丈夫」などの理由で、使用していないというパパ・ママもいると思いますが、まずはお子さんの命を一番に考え、車に乗る際は必ずチャイルドシートを使用するようにしてください。

また、前述したようにチャイルドシートを使っていても正しく取り付けられているのは全体の40.7%、正しく座っている子どもは48.1%と半分以下です。もう一度、正しい設置方法や体格にあっているかなど確認しましょう!

下の動画はJAFが行った、チャイルドシートを使用していない場合の危険を再現したものです。最初の映像は、チャイルドシートを使わずにそのまま座席に座っていて時速40kmで衝突したときの様子です。子どものダミーは、強い衝撃を受けて後頭部座席の間に転げ落ちました。
次の映像は、抱っこされている状態で時速40kmで衝突したときの様子です。衝突した反動で勢いよく子どもは前に押し出され、その後、後ろに投げ飛ばされてしまいました。

正しくチャイルドシートを使って、大切な命を守ろう

どれだけ自分が気をつけていても、事故に巻き込まれてしまう可能性はあります。チャイルドシートは決して安いものではありませんが、大切な子どもの命は自分たちでしか守れません。6歳未満のお子さんがいるパパ・ママは必ずチャイルドシートを使用しましょう。また、すでに使用している方も、もう一度説明書を読んで、正しく設置されているか確認しましょう!

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