赤ちゃんの吐き戻しはいつまで続くの?考えられる4つの原因と6つの対策方法とは

赤ちゃんの体はまだ未発達なため、ミルクを飲んでもうまく消化できずに吐き出してしまうことがあります。いわゆる吐き戻しと呼ばれるものです。では、なぜこの吐き戻しが起こってしまうのでしょうか。また、吐き戻しとよく似た病気も紹介していますので、新生児の赤ちゃんがいるお母さんや、これから出産をするお母さんは必見です。

そもそも吐き戻しとは?

そもそも吐き戻しとは?

生まれたばかりの赤ちゃんをみていると、何事もなく無事に育ってほしいと思いますよね。だけど、赤ちゃんの身体や仕草は大人と異なっているところも多いです。よほど体調が悪い時でない限り、大人が食べたものを吐き出すことはありませんが、赤ちゃんに吐き戻しはつきもの。

では、この吐き戻しとは一体どういったものなのでしょうか。

新生児の赤ちゃんがミルクを吐くこと

吐き戻しとは、新生児の赤ちゃんが飲んだミルクや母乳を吐き出すことを指しています。赤ちゃんの胃は大人と違ってまだ出来上がっていないので、蓋がありません。そのため、飲んだミルクを吐きやすくなっているのです。吐き戻しはどの赤ちゃんにもみられる症状なので、特に心配する必要はありません。

吐き戻しはいつまで?

赤ちゃんの胃が完成するにつれて、ミルクを吐き戻すことはなくなります。大体3ヶ月ごろには収まりますが、個人差があるので1歳くらいまで続くケースもあります。吐き戻す量にもよりますが、少量なら特に問題はありませんので、わが子の成長を温かく見守ってあげましょう。

吐き戻しの量が多いとイライラしてしまうお母さんも

吐き戻しが床のカーペットやじゅうたんにかかってしまうと、掃除をしなくてはなりません。しかし、毎回洗うのは億劫に感じてしまうはず。また、何度も着替えさせなければいけないため、重労働に感じてしまうこともあるとか。なので、赤ちゃんの吐き戻しにイライラしてしまうお母さんも少なくありません。

よく動く子は吐き戻してしまうことも多いため、汚されてもいいようにバスタオルなどを敷いておく人が多いようです。バスタオルなら簡単に洗えますので、じゅうたんやカーペットが汚れる心配もありません。どのお母さんも通る道なので、見栄えは気にせずにバスタオルや使い古しの布を敷いて対処してみましょう。

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赤ちゃんが吐き戻しする原因とは?

赤ちゃんが吐き戻しする原因とは?

赤ちゃんが吐き戻しするのは、一種の生理現象です。しかし、吐き戻しすることにはいくつかの理由があります。中には病気が隠れているケースもありますので、少しでもおかしく感じたら、近くの医療機関へ急ぎましょう。

赤ちゃんの胃の構造が関係している

先ほども言ったように、赤ちゃんがミルクを吐き戻す原因は胃の構造が関係しています。なので、ミルクを少し吐くぐらいであれば特に心配をする必要はありません。また、げっぷをするのと同時にミルクを吐いてしまうこともあります。

基本的には赤ちゃんがぐったりしていたり、食欲がなかったりしなければ特に問題はないようです。いきなり吐き戻しをすると驚いてしまうかもしれませんが、成長すれば吐き戻しをすることもなくなりますので、小さいうちだけだと割り切ってしまうと気持ちも楽になるでしょう。

母乳の飲みすぎ

母乳を飲みすぎることによって、ミルクを吐き戻してしまうケースもあります。 赤ちゃんは、大人と違って満腹中枢がまだ未発達のため、母乳を与えられると飲めるだけ飲んでしまうのです。 したがって、胃の容量を超えてしまった時にミルクを吐き出してしまいます。

しかし、赤ちゃんはミルクや母乳からしか栄養や水分を補給することができないため、どうしても飲ませすぎてしまう人は多いのです。どれくらいが適量なのかわからない場合は、かかりつけの医院で相談してみましょう。

いつ乳の可能性も

ガバッと勢いよく出るような吐き戻しではなく、口からたらっとしたものであれば、「いつ乳」と呼ばれているものが出ているだけです。 吐き戻しや嘔吐と聞くと、勢いよく吐いているようなイメージがありますが、赤ちゃんの吐き戻しは全てがそうではありません。

口から少し出てしまったくらいのものであれば、特に問題ありませんので清潔なガーゼなどで拭いてあげるようにしましょう。

勢いよく吐く場合は病気が隠れている可能性もある

赤ちゃんがミルクを勢いよく吐き出す場合でも、一日の中で吐き出す回数が少なかったり 、吐いたものがミルク色であれば特に問題はないようです。しかし、噴水の様に吹き出してしまった場合は病気が隠れている可能性があります。

ウイルス性の腸炎や 腸閉塞などの腸の病気が関係しているかもしれませんので、基本的に勢いよく吐き出した場合はすぐに病院へ連れて行くことをおすすめします。早い段階であれば治療も簡単ですし、早く治りやすいです。身体の小さな赤ちゃんに負担をかけないためにも、普段から様子を見守ってあげるようにしましょう。

肥厚性幽門狭窄症とは

赤ちゃんが噴水のようにミルクを吐き戻しする原因の一つに、肥厚性幽門狭窄(ゆうもんきょうさくしょう)症という病気にかかっている可能性があります。幽門狭窄症とは、胃の入り口の幽門が狭くなってしまう症状です。

幽門狭窄症になってしまうと、とても勢いよく吐き戻しを行います。また、吐瀉物もミルク色ではなく茶色く濁った色になり、だんだん排便が少なくなっていきます。

特に生後1ヶ月ぐらいの男の子に多い症状と言われています。1日に何度も嘔吐を繰り返しているとカリウム不足になってしまうため、なるべく早い段階で治療を行うようにしましょう。幽門狭窄症の治療には、手術か投薬治療が行われます 。

手術は赤ちゃんの体に負担がかかるものの、投薬治療よりも早く治るため術後1週間ぐらいでまたミルクや母乳が飲めるようになります。どちらを選択するかは、主治医とよく相談して決めるようにしましょう。

風邪が原因で吐き戻しをすることも

風邪が原因で、ミルクを吐き戻してしまうこともあります。特に胃の内容物を吐き戻してしまう風邪は冬に多く、赤ちゃんだけでなく未就学児の子どもでもかかってしまうことがあります。 薬を飲ませても吐いてしまうようであれば、少しずつ飲ませてあげるといいでしょう。

それでも吐いてしまったり、脱水が気になったりするのであれば、病院へ行って入院させるのが一番かもしれません。風邪を引いた時の赤ちゃんの体調をよく観察して判断をしましょう。

吐き戻しをしたときや吐き戻しを軽減させるための対策方法6つ!

吐き戻しをしたときや吐き戻しを軽減させるための対策方法6つ!

赤ちゃんの生理現象とはいえ、吐き戻しをしたまま放置しておくのは良くありません。吐き戻しをしたら、なるべく早い段階で対処してあげるのがベストです。では、赤ちゃんが吐き戻しをした時は、一体どうすれば良いのでしょうか?

いくつか対処法をまとめましたので、赤ちゃんがいきなり吐き戻してもいつでも対応できるようにしておきましょう。また、吐き戻しを軽減させる対策法も一緒にまとめましたので、吐き戻しに悩んでいる人は参考にしてみてください。

吐いた母乳などをガーゼで拭いてあげる

赤ちゃんが母乳を吐いてしまった時は、なるべく早く清潔なガーゼで拭き取ってあげるようにしましょう。時間が経つと吐き戻したものが乾いてしまい、とれなくなってしまいます。また、拭き取ってあげるものはガーゼがおすすめです。ガーゼはとても柔らかく通気性が良いので、赤ちゃんの繊細な肌に適したものです。

1日に何度も吐き出している赤ちゃんであれば、なおさらガーゼを使うべきでしょう。外出先などに持って行く際もかさばらずに済むので、タオルよりもガーゼが重宝するでしょう。

赤ちゃんを横向きにさせる

赤ちゃんは、大人と違って自分で寝返りを打つことができません。なので、授乳をした後に仰向けに寝かせていると、吐き戻しした際に吐瀉物が喉に詰まってしまいます。最悪の場合、窒息死してしまう可能性もありますので、授乳を行った後に寝かせる際は必ず横向きにさせましょう。

また、寝かせるときは右側を下にすることをおすすめします。右側を下にすることによって消化がスムーズに行われるため、多少吐き戻しを軽減させる効果が期待できます。吐き戻しは起きているときだけでなく、寝ているときにも起きてしまうものなので、いつ吐いてもいいように対処はしておきたいところです。

吐き戻しを軽減させたいのであれば、傾斜をつけて寝かせてあげると良いでしょう。 枕やタオルを使うことで胃が横ではなく縦の状態になるため、吐き戻しを防ぐことができます。 新生児の頃は母乳やミルクを飲む回数も多いですから、寝ている間の窒息死を防ぐためにも設置しておくといいでしょう。

気分転換に外に出る

あまりにも吐き戻しが続いてしまうことで、精神的に参ってしまうお母さんたちがたくさんいます。どれだけ赤ちゃんが可愛くても、身体のつくりが大人と全然違いますし、言葉もまだ通じないので、イライラしてしまったり不安になってしまったりするのは、無理もありません。

もし、誰か赤ちゃんを見てくれる人がいるのであれば、少し気分転換に外に出てみるのもおすすめです。どこにも行けそうにないという人は、ベランダから空気を吸ってみてください。外の空気を吸うだけでも気分転換になりますので、ほんの数分でも気分転換をしてみてはいかがでしょうか。

なるべく吐いたものに触れないようにする

赤ちゃんの吐いたものには、極力素手で触らないようにしましょう。床などについてしまった際は、手袋やマスクをして片付けることをお勧めします。普段の泌尿などなら特に問題はありませんが、ウイルス性の病気が関係していた際は、吐瀉物を通して感染してしまう恐れがあります。

二次感染を防ぐためには、素手で触らずに片付ける必要があります。また、片付けている際に肌に吐瀉物が付着してしまったら、必ず洗い流すようにしましょう。

少しずつ水分を取らせる

赤ちゃんは母乳やミルクから栄養を補給しているだけでなく、同時に水分も摂取しています。なので、大量に吐いてしまった際は脱水症状にならないように、水分補給をしてあげることが大切です。吐き戻しが治ったのであれば、少しずつ飲ませてあげるようにしましょう。

母乳やミルクを飲まないのであれば、白湯やお茶を飲ませてあげるのもオススメです。ただし、カフェインを多く含む緑茶などではなく、ノンカフェインでミネラルを多く含む麦茶が最適です。

背中を叩いてゲップをさせる

赤ちゃんは、ゲップと一緒に吐き戻しをすることがあります。ゲップは、空気を一緒に飲み込んだことによって起こる生理現象です。空気をよく飲む赤ちゃんであれば、飲ませた後ではなく飲ませている最中にも背中を叩いでゲップをさせてあげると効果的です。

特に、寝ている最中はゲップをすることができないので、授乳後に寝かせるのであれば授乳中にしっかりとゲップをさせてあげましょう。寝ている最中の吐き戻しを抑えたいのであれば、休み休み飲ませてあげることも大切です。

吐き戻しで汚れてしまった洋服の洗い方

吐き戻しで汚れてしまった洋服の洗い方

赤ちゃんが着ている服や大人の服が吐き戻しで汚れてしまったのであれば、すぐに洗う必要があります。しかし、普通の汚れではないので洗濯しても洗い残してしまうことも多いようです。では、どうすれば元通りの綺麗な洋服に戻るのでしょうか。おすすめの洋服の洗い方をまとめてみました。

吐き戻しがついてしまったらすぐに洗う

赤ちゃんの吐き戻しの汚れは、時間が経てばたつほど落ちにくくなってしまいます。洗濯機で洗っても黄色く汚れてしまい、シミとして残ってしまうので、できるだけすぐに洗い落とすようにしましょう。もちろん、自分の服についた時もすぐに洗うことが大切です。

しかし、外出先や友人・知人の家で吐いてしまっても、なかなかすぐに脱ぐことはできません。なので、赤ちゃんの月齢を考えて吐き戻しされそうだと思ったら、汚れても問題ない服を着て行くのがベストでしょう。

ぬるま湯につけてこすり洗い

赤ちゃんの吐き戻しを綺麗に落とすためには、冷水ではなくぬるま湯で洗うことをおすすめします。 赤ちゃんのミルクの吐き戻しがなかなか落ちないのは、母乳やミルクに脂質が含まれているからです。ですので、脂質を洗い落とすためには冷たい水よりも人肌ぐらいの温かいお湯の方が落ちやすいです。

洗剤をつけて洗う際も、水ではなくぬるま湯を使うと綺麗に落ちやすくなりますよ。

ニオイが気になるときは重曹

頑固な吐き戻しの汚れを落とすためには強力な洗剤が必要になりますが、洗剤の成分などが気になる人もいるのではないでしょうか。そんな人は重曹を使ってみましょう。重曹はさまざまな掃除の場所に使われるものですし、料理に使うこともできるので安全に利用できます。

重曹を使えば、吐き戻しの気になるニオイも一緒に取ることができますので、今後は高い洗剤を購入する必要もありません。重曹は100均でも手に入れることができますが、何でも口に入れる赤ちゃんのことが気になるのであれば食用のものを使うことをおすすめします。重曹はコスパ的にも優れているのでとても重宝しますよ。

漂白剤につける

時間が経ってしまった吐き戻しの汚れは、そのまま洗濯しても落ちないのはもちろんのこと、黄ばみとして残ってしまいます。なので、時間が経ってしまったのであれば潔く漂白剤につけて洗濯するのが一番でしょう。

漂白剤といえば独特の匂いが気になる人もいるかもしれませんが、酸素系の漂白剤を選べば独特のツーンとしたニオイを軽減させることができます。もちろん、子どもだけでなく大人の服にも漂白剤は効果的ですので、タグを見て漂白剤が利用できる服であったのなら、効果的に使ってみましょう。

酸素系の洗剤を使う

酸素系の洗剤や、赤ちゃんに使っても問題のない成分が使われている洗剤があれば、それを使って洗濯してみましょう。いくら汚れが落ちたとしても、赤ちゃんに優しくない成分が使われていると心配になってしまうはずです。

市販の洗剤にも、赤ちゃんに使っても問題のないものが販売されているので、吐き戻しだけでなく普段の洗濯にも利用してみましょう。

赤ちゃんの吐き戻しのメカニズムを知ろう

赤ちゃんの吐き戻しは、病気が隠れているケースもありますが、基本的には生理現象なのでそこまで気に病む必要はありません。しかし、1日に何度も吐き戻しされてしまうと着替えをさせるのも大変ですし、片付けるの大変です。

どうしても精神的に辛くなってしまった場合は、イライラをそのままにするのではなく上手に気分転換をするのが一番でしょう。個人差もありますが3ヶ月ほどたてば、吐き戻しの回数は減りますので、根気よく付き合っていくのが一番でしょう。

参考元 pigeon公式ホームページ

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