赤ちゃんの後追いはいつまで続くの?知っておきたい7つの対策と注意点

赤ちゃんが自分で動けるようになると成長を感じて喜びも大きいですよね。その喜びもつかの間、今度は後追いが始まって困ってしまうママも多いのではないでしょうか?ここでは「どうして後追いするの?」という疑問から、共に育児をしていくパパが協力できることをまとめています。よかったら参考にしてくださいね。

赤ちゃんの後追いってなに?

赤ちゃんの後追いとは、ママの姿が見えなくなると泣き出したり、姿を探す行動です。いつも一緒にいるママがいないと不安になってしまうんですね。トイレに行く時など、例え短時間でも赤ちゃんには理解できません。とにかく片時も離れてくれないため、後追いされるママは行動を制限されてイライラしたり気分が滅入ることも珍しくありません。

後追いがひどいのは愛情不足だから?

常に後追いする赤ちゃんを見ていると、愛情が不足しているのではないかと不安になる方もいると思います。心配しなくて大丈夫です。寂しがりの子もいれば、他のことに上手に興味をそらせる子もいて、産まれたばかりでも赤ちゃんにはそれぞれ個性がありますよね。後追いは寂しがり屋の子が見せる、ママが大好きな証拠だと思いましょう。

後追いの時期は?

人見知りが始まり、ハイハイができるようになると後追いがはじまると言われています。一般的には生後6ヶ月前後から1歳半頃とされますが、個人差が大きい時期ですので一概には言えません。3歳頃まで後追いが続くこともありますし、1歳をすぎてから急に後追いが始まることもあります。

後追いの対象はママ?

赤ちゃんの視力は生後6ヶ月頃までぼんやり。周囲をはっきり認識できていないと言われています。徐々にピントが合ってママやパパの顔を認識できるようになると両親を特別な存在だと感じ、人見知りがはじまります。この時期はママが一緒にいる場合が多く、そのため後追いの対象はママがほとんどだと言えます。もちろん例外もあり、ママとずっと一緒にいてもパパにだけ後追いをすることがあります。いつもママが一緒にいてくれる安心感があって、物珍しさからパパを後追いしているのかもしれません。真相は赤ちゃんだけが知っています。

後追いに関する疑問と対策

育児だけなら後追いは可愛いだけかもしれません。悩む人は育児と並行して家事をしているママばかりです。心の余裕がなくなってしまう前に、両親など誰かに頼ることが一番ですが、そうできない人が多いのも事実。それでは、後追いの疑問や対策を見ていきましょう。

赤ちゃんの「後追い」疑問を解決!対策と注意点は?

後追いが続くとストレスに

後追いは赤ちゃんの成長の証です。では、なぜ問題なのでしょうか?
掃除、洗濯、料理など、ママの仕事は子育てだけではありません。当然1人になれる時間もなく、日々のストレスは蓄積されていきます。そのストレスが育児や夫婦関係に影響するから問題なのです。最初は可愛かった後追いも、スムーズに家事を終わらせることが出来ない原因になることで負担になってしまいます。

放置すると危険?

家事が終わらないからと後追いを放置するのは危険です。いつも放置されていると赤ちゃんの不安は強くなりますし、なにより部屋の中は危険がいっぱいです。階段など段差から落ちる可能性はないですか?赤ちゃんの手の届く範囲に延長のコンセントなど危ないものはないですか?誤飲の事故も他人事ではありません。
ママを見つけることで必死の赤ちゃん。その行動は予測不能なため、目の届かない場所すべてに危険は潜んでいます。事故を防止するために、目の届く範囲で家事をする工夫が大切です。

7つの後追い対策

赤ちゃんの後追いと上手に付き合うには、赤ちゃんとママ、双方の負担をできるだけ軽減できるといいですね。わかっているけどどうすればいいの?というママのために、対策をまとめてみました。

  • たくさん声を掛ける
  • まだ言葉を理解していないからと、声を掛けずに別の場所へ行くのは考えものです。ママが何を言っているのか理解できなくても、優しい声と雰囲気は子どもを安心させます。席を立つ時は「すぐ戻るね」と声を掛け、泣き出したら「ママはここだよ」と教え、戻ったら「上手に待てたね」などと話しかけてあげましょう。
    大人でもそうだと思いますが、無言だと何を考えているのか分からず不安が強くなります。たくさん声を掛け、それを繰り返すことで赤ちゃんが「ママはちゃんと帰ってくる」と覚えてくれるようになるはずです。

  • 家事は寝ている時間にする
  • 朝寝やお昼寝が習慣になっているなら、その時間を有効に使うのが最も負担が少ないです。そろそろ寝る時間かな?と思う頃に洗濯を終わるようにセットして、子どもが寝ている間に洗濯物を干したり料理したりするのがオススメです。でも、寝ない子は不規則になりがちなので、そううまくいきませんよね。その場合は他の方法を試してみてください。

  • すべてのドアを解放する
  • 見えなくなるから不安なので、いつでも見渡せるようにしてみる方法があります。真夏や真冬は冷暖房の関係で難しいかもしれませんが、気候や家の造りによっては可能ですよね。それでもママの側にいたがるとは思いますが、姿が完全に見えない時より赤ちゃんの負担は少ないはずです。

  • 抱っこ紐を使う
  • ママが側にいないとダメなら、家事をしている間は抱っこやおんぶをする方法があります。この時に抱っこ紐を使うと体への負担も少なく、赤ちゃんの落下も防ぐことができます。抱っこ紐は外出時だけのものだと思いがちですが、家の中でも活躍してくれます。

  • ベビーサークルを設置する
  • ずっと閉じ込めておくのはよくないですが、少しの間であればベビーサークルを使って赤ちゃんを危険から回避できます。広い部屋で収納もたっぷりあり、危険なものなんて1つもないなら問題ありません。そうではない場合は常に目の届く範囲にいるのは難しいです。オモチャがついているベビーサークルもありますので、短時間であれば負担なく待てる子も多いと思います。
    成長して後追いをしなくなっても、片付けが面倒なボールプールに使用できるのでオススメです。

  • ジャンパルーなどオモチャを上手に活用する

赤ちゃんに楽しく待ってもらうため、オモチャを上手に活用しましょう。ジャンパルーという室内遊具はジャンプすると音が鳴り、カラフルなオモチャで楽しく運動能力も伸ばすことができます。ママが側にいない時間も楽しめるのは赤ちゃんにとって大切ですね。中古でも気にならないようであればオークションなどで安く入手することができます。

≪レインフォレスト・ジャンパルー≫


  • バンボなどイスに座らせる

お風呂やトイレなど、どうしても側にいられない場合は近くにバンボなどのイスを設置して声を掛けるのがオススメです。ママの顔が見れるので赤ちゃんは安心して待つことができます。できればオモチャもあるといいですね。

≪Bumbo(バンボ)≫


この時期は預けても大丈夫?

後追いがひどい場合、実家や保育園に預けても大丈夫なのでしょうか?泣かれると自分が辛い、預け先も迷惑するはず。赤ちゃんを泣かせてまで預けるのは非常識?など、いろんな想いから預けるのをためらう人は多いですよね。
結論から言うと大丈夫です。預ける時のポイントは以下の6つ。

  • 笑顔で「いってくるね」
  • 赤ちゃんが泣く姿を見たくないからこっそり出掛けるのはNGです。無言でママが消えたら、それこそ不安になると思いませんか?預ける時は「すぐに迎えにくるからね。いってくるね」と、声を掛けることを忘れないようにしましょう。

  • 短時間からはじめる
  • いきなり長時間ママと離れると、赤ちゃんの負担が大きくなります。実家に預ける時や一時保育を利用する場合は短時間からはじめましょう。

  • お気に入りを持たせる
  • タオルやオモチャ、ぬいぐるみなど、その子のお気に入りのものを一緒に持たせてあげると赤ちゃんも安心です。保育園に預ける場合は事前に持参していいか確認しましょう。

  • 時間に余裕があるなら事前に遊ばせる
  • 預ける前に時間があれば、遊ばせてからゴハンや授乳をすませましょう。ママがいない不安からゴハンを食べてくれないことも考えられます。また、満腹で疲れていると、すぐに寝てくれる可能性が高いので赤ちゃんも楽です。

  • 急な連絡に対応できるようにしておく
  • 慣れないうちは体調の変化がおきやすいと考えましょう。泣き止まず嘔吐したり、急に発熱することもあります。いつ連絡がきても対応できるように携帯電話は肌身離さず持っておきましょう。

  • 泣くのは仕方ない

預ける時のギャン泣きは仕方ないと心得ましょう。気に病むのなら預けない方がいいと思います。そのうち慣れてくれるはずです。もしかしたら「帰りたくない」と逆に泣かれるくらい赤ちゃん自身が楽しめる機会かもしれませんよ。

大切なのは息抜きすること

特に第一子だと子育てが手探りで、何もかもはじめてのことだから戸惑ってしまいますよね。子どもが2人、3人と多くて大変だという方もいるでしょう。どんなママにも言えますが、手抜き息抜きが大事です。深呼吸をするのも、気分を落ち着かせるためには意外と効果がありますよ。

後追いしないのは発達障害?

うちの子は後追いしないと悩んでいる方も多いですね。自閉症という発達障害の特徴の1つに「後追いしない」という項目があり、これが多くのママが不安になる原因になっているようです。

自閉症の兆候

自閉症は生後2歳半頃までに発症する脳の機能障害です。目や耳から入る情報がうまく処理、認知できず、コミュニケーションに困難を感じたり、こだわりが強く出るという特徴があります。「後追いをしない」の他に以下のような兆候があります。

  • じっとしていることが難しい
  • 刺激に過敏、または鈍感
  • 睡眠障害(睡眠リズムができない、寝すぎる等)
  • 目を合わせない
  • こだわりが強い
  • 人見知りしない
  • 真似をしない

個人差が大きい時期!

項目に当てはまると、自分の子は自閉症だと決めつけてしまう方もいるかもしれません。発達障害が認知されるのはいいことですが、不安が先行してしまうと子どもの長所に気付かなかったり、きちんと向き合うことが難しくなったりと弊害が出る可能性もあります。成長が早い子もいれば遅い子もいて、子どもの性格も十人十色。あまり心配しすぎず見守ってあげることも大切です。

心配なら早めの相談・受診を

育てにくさを感じていたり、悩むほど心配であれば早めに専門機関を利用することをおすすめします。1歳半検診や3歳児検診では何も言われなかったけど不安がある場合も同様です。専門機関は小児科などの病院だけではなく、保健センターや子育て支援センターなどがあります。
参考文献

パパにできること

育児の大変さを、ちょっとだけ理解してください。仕事から帰ってきて一息もつけないのかという思いもありますよね。それは女性も同じ。どちらも、いっぱいいっぱいなんです。でも、一緒に悩んで協力して育児を乗り越えれば、家族の絆もぐっと深まると思いますよ。

赤ちゃんの「後追い」疑問を解決!対策と注意点は?

家事を手伝う

料理を作っている間に子どもの面倒を見たり、食後は皿洗いをするなど、ちょっとしたことでも喜ばれるはずです。
子どもが産まれても生活を変えることがない夫に対し、「大きな子どもがもう1人いる感覚」などと嘆いているママが多いようですから、家事を手伝う姿勢が大切なのだと思います。

手抜きを歓迎する

家事を手伝えないのなら、ママに手抜きができる環境を作ってあげてください。完璧に家事をしろという雰囲気は、言わなくても伝わってしまいますよ。お掃除ロボットを導入したり、たまにはお惣菜を歓迎したり、子どもに手がかかる時期は家事の手抜きを許してください

いじけない

「子どもにばかり構って、俺にかまってくれない」と家の外に癒しを求める話もよくありますね。大好きな奥さんがママになってしまったことへのショックもあるかもしれません。子どもに嫉妬してイジける前に、子どもと何をして遊びたいか考えてみてください。

言葉に出す

思っていることは言葉にしないと相手に伝わりません。特に「ありがとう」という感謝の言葉は、誰でも言われると嬉しいですよね。言われて嬉しい言葉は積極的に口に出してくださいね。

後追いは今だけ!満喫しよう

赤ちゃんはとにかく成長が早いです。産まれて1年後には自分で立つことができて、2年後には喋っている子も多くいます。あっという間に成長してしまうからこそ、今を大切にしたいですね。親の後を追ってくるのも今だけですよ。可愛い時期を満喫しましょう。

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