子供の名前はどう決める?決め方のポイントやトレンドを解説!

赤ちゃんが生まれたらどんな名前にしようか、と考えるのも妊娠中の楽しみのひとつですよね。名前は親が子供に贈る初めてのプレゼントですから、愛情を込めて考えてあげたいものです。名前は子供が一生使うものなので、どのような名前にしたら良いか、悩んでしまう人もいるでしょう。この記事では、子供の名前の決め方のポイントや最近のトレンドについてご紹介します。

子供の名前は誰が決めるの?

大切な子供の名前ですが、名前を決めるときは誰が決めるものなのでしょうか。子供服でおなじみの『ミキハウス』の調査をもとに以下にご紹介します。

夫婦で相談して決める

『ミキハウス』が調査した結果によると、赤ちゃんの名前を決めたのは子供の母親が74.7%で最も多く、次いで父親が74.5%でした。子供の名前は、両親である二人が決めるという人たちが多いようです。

調査では、アンケートに答えたパパやママの名前を誰がつけたか(一世代前の名づけの主体が誰か)についても調査しています。その結果によると、一世代前の名づけがママよりもパパのほうが主導権を握って名づけをしていることが分かります。しかし、現在は子供の名づけの主導権は若干ママのほうが多いですね。

ミキハウス:https://baby.mikihouse.co.jp/information/post-11344.html?readmore=1

生まれてくる子の性別によって夫婦どちらかが決める

夫婦でつけたい名前が異なる場合、生まれてくる赤ちゃんの性別で決めるという夫婦もいます。男の子が生まれたらパパが決め、女の子だったらママが決めると約束すれば喧嘩もなくなりますよね。

パパとママの両親に決めてもらう

昔は子供が生まれると、両親の祖父母が名前を考えるという家もありました。しかし、最近は子供の名前を祖父母が考えるという家庭は減ってきています。

『ミキハウス』の調査によると、2019年に父方の祖父母が決めた割合は全体の1.3%、母方の祖父母が決めた割合は全体の3.2%でした。

子供の名前の決め方

子供の名前を決めるとき、どのような決め方があるのでしょうか。名前の決め方には色々なポイントがありますが、以下にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

姓名判断で決める

「姓名判断」とは、名字と名前の画数により運勢を判断する占いのことです。子供の名前を決めるとき、この姓名判断でつけたい名前を名字と合わせて運勢を見ます。

占いとはいえ、子供には良い人生を歩んで欲しいという親心で、姓名判断を気にする人もいます。ただ、あまりこだわりすぎるとつけたい名前がつけられなくなることもありますので、気にしすぎないようにしたほうが良いでしょう。

つけたい名前をいくつか決めてから、そのなかでどの名前の運勢が良いか判断するために参考にしてみてはいかがでしょうか。

名字とのバランスを考えて決める

名前をつけるときは、名字とのバランスを考えると良いでしょう。名字が長い場合、名前を一文字にする、名字が一文字の場合は名前を三文字以上にするなど、全体のバランスを見て決めるのがおすすめです。

音の響きで決める

子供の名前は、生まれてから何度も何度も呼ぶものです。また、子供自身も幾度となく自分の名前を口にし、これから一生のうちに数え切れないほど人から名前を呼ばれます。

そう考えると、親やまわりの人が呼びやすい、呼んだときの響きにこだわる名前の決め方をするのも良いのではないでしょうか。

響きが良い名前をつけるときは、先に言葉の響きを決めてその響きに漢字を当てはめるつけ方があります。また、響きの良い漢字を使った決め方もありますね。

名前の響きは、呼びやすい響き、かっこいい響き、柔らかい響きなど色々あります。名前の響きは、その子の印象を決める要素もあるため、よく考えて決めるようにすると良いでしょう。

漢字の意味を把握して決める

子供の名前の決め方のひとつに、漢字の意味を意識して決める方法があります。多くの人は、子供の名前を決めるとき、音の響きで決める場合と好きな漢字を使う場合があるのではないでしょうか。音の響きに漢字を当てはめる場合でも、その漢字の意味を知っておくのは大切です。

また、左右対称の漢字は縁起が良いとされています。例えば、「章」という字や「真」という字は左右対称です。「章」には、「物事の秩序や節目ごとのけじめを重んじる」という意味があります。そのため、真面目で礼儀正しい人になってほしいという願いが込められた漢字です。「真」には、嘘がない、ありのままのという意味があるので、誠実で飾り気のない人に育ってほしいとの願いを込めて漢字を使います。

女の子の名前に使われることが多い「華」も左右対称の縁起が良い漢字です。華やか、輝き、美しいなどの意味がある漢字で、華やかで人に愛される人に育ってほしいとの願いを込めて使われます。そして、「美」という漢字は、その通りに美しいという意味があります。また、立派であるとの意味もある感じです。子供にこの漢字を使う場合は、心が美しくまわりの人に愛される立派な人になってほしいとの意味が込められます。

名前に使う漢字には、良い意味を持つものと悪い意味を持つものがあります。そのため、子供の名前を決めるとき、漢字の意味を把握しておかなければなりません。

例えば、「愛」という漢字は、かわいがる・いとしく思うなどの良い意味を持つ漢字です。しかし、それに加えて「心残りである」という意味もあります。この漢字一文字だけでなく、他の字と組み合わせて二文字以上の名前にすることで、愛情運を良くするとされていますよ。

このように、良いと思っていた漢字でも、思ってもみなかった意味を持つ場合があります。そのため、子供の名前に使う場合は漢字の意味を調べてからつけるようにした方が良いのです。

思いを込めたものに決める

親の願いや期待を込めて子供に名前をつける場合があります。優しい人になってほしいと「優」を使う、友達に恵まれる子になってほしいと「友」を使うなど、親がそうなってほしいという思いを込めたものです。

このように、親の期待や願いを込めた名前の決め方をすると、愛情を込めた名付けができますよね。

使いたい漢字を使って決める

親が好きな漢字を使って名前をつける人もいます。先ほどご紹介したように、漢字には様々な意味があります。漢字の持つ意味を踏まえたうえで、音の響きや漢字の成り立ちなどが好きだと思う漢字を子供の名前に使うという名づけ方です。

漢字は読み方を音読みにするか訓読みにするかで印象が異なります。好きな漢字を子供の名前に使うときは、どのように読むかも決めなければなりませんね。前述したように、音の響きや漢字の意味にこだわって好きな漢字を選んでみても良いですね。

愛称から考えて決める

自分が子供の頃にニックネームで呼ばれなかったので、子供にはニックネームで呼ばれる名前をつけたいという人もいます。名前は自分が発音しやすい音であることと、周りが呼びやすいという要素も重要です。

名前をつけるとき、先にニックネームを考えて決める人もいます。例えば、「ゆうくん」と呼びたいと考えたとき、「ゆう」から始まる名前をいくつか候補に挙げて、そのなかから決める方法です。「ゆうくん」と呼ばれる名前は、「ゆうと」「ゆうき」「ゆうすけ」「ゆうさく」「ゆうじ」「ゆういち」「ゆうき」「ゆうた」「ゆうひ」「ゆうほ」などなど、たくさんの候補が挙げられます。

「ゆうた」にしようと決めた場合、次にどのような漢字を当てはめるかを考えます。好きな漢字を使うか、姓名判断で良いものにするかなど、夫婦で相談して決めると良いですね。

誕生する季節や月をイメージして決める

子供が産まれる季節や月をイメージする名前にするのも名付け方のひとつです。春生まれの子に、春を連想させる「桜」や「咲」「桃」などを使う、夏まれの子には、「青」や「海」など、夏を思わせる漢字を使う名付け方があります。

また、生まれ月の旧暦を使った名前の決め方もあり、8月生まれの女の子に「葉月」と名付けるなども良いですね。

自然をイメージして決める

自然をイメージした名前も人気があります。宇宙、星、空、海などの漢字からは壮大な印象を受けます。自然をテーマにした名前は、広い心を持ってほしい、大きな夢を持ってほしいなどの願いを込めた名づけ方と言えるでしょう。

また、「蓮」や「桜」などの植物の漢字を使った名前をつけるのも人気です。植物をイメージする名前には、のびのびと育ってほしいという願いを込めてつける人が多いです。その植物の季節感や色のイメージが名前に込められます。

夫婦の想い出から決める

子供の名前に、パパとママの想い出にちなんだ漢字を使う決め方もあります。初めて二人で訪れた場所や思い入れのある曲など、大切な想い出にちなんだ漢字を使えば素敵な名前になるでしょう。

きょうだいとのつながりを考えて決める

生まれてくる赤ちゃんの上にきょうだいがいる場合、上の子供と関連がある名前をつける人もいます。子供が何人か欲しいと考えているなら、初めての子供の名前を決めるとき、下にきょうだいができることを想定した名前の決め方をすると良いでしょう。きょうだいがつながりのある名前を持っていると、家族の絆が感じられて素敵です。

例えば、海が好きな両親が、子供に「海」や「凪」「波」などの漢字を使った名前をつけるとつながりを感じます。また、子供全員の名前に同じ漢字を使う人もいますよね。姉妹に「結愛」「真結」、男の子だったら「俊哉」「達哉」など二文字目の漢字に同じものを使うのも良いですね。

家族の伝統で決める

子供の名前におじいちゃんの名前から一文字もらうなど、家族の伝統がある家庭もあるでしょう。例えば、男の子が生まれたら「正」という漢字を使った名前をつける伝統があり、「正明」 「正光」「明正」などと名づけるというものです。

これは「通し名」というもので、名前に代々同じ字を使う習慣です。同じ字を代々受け継ぐことで家のつながりを感じさせます。

また、両親の名前から一文字ずつとって名づける人もいますよね。「親の字を子供に使うと親を超えられない」という話を耳にしたことがある人もいるかもしれません。しかし、これは全くの迷信で、気にすることはありません。

このように、子供の名前の決め方には、家族の名前にちなんだ決め方もおすすめですよ。

偉人や尊敬する人の名前にあやかって決める

歴史が好きな両親は、尊敬する歴史上の偉人の名前にあやかった名前にする場合もあります。この名前の決め方は、子供にその人物のような人になってほしいとの思いが込められます。その偉人のように人のためになることを成し遂げてほしい、コツコツと努力できる人になってほしいなどです。

また、学生時代にお世話になった恩師の名前をいただくなど、自分の人生に大きな影響を与えた人の名前と同じ名前にする、同じ漢字を使うなどの名づけ方もありますよ。

海外で通用することを意識して決める

最近は小学校で英語が必須になるなど、グローバル化が進み、英語を使う仕事も増えてきています。海外旅行が好きな人や将来子供に世界に羽ばたいてほしいとの思いを込めて、子供の名前を海外で通用する決め方もありますね。

海外で通用する名前を考えるときは、外国人が発音しやすい音を使うのがポイントになります。例として、「理沙(りさ)」や「杏(あん)」「芽衣(めい)」「海(かい)」「健(けん)」などは、外国でもある名前で外国人でも発音しやすい名前です。

名付けランキングを参考にして決める

子供の名前を決めるとき、どのような名前にしたら良いか悩んでしまいますよね。そんなときにおすすめなのが、様々なサイトで発表している名付けのランキングです。

名付けランキングを参考にすると、どのような名前があるのか分かります。最近のトレンドがつかめるとともに、人と同じ名前にしたくない人も参考になりますよ。

子供の名前の決め方にトレンドはあるのか

子供の名前の決め方にはその年ごとのトレンドがあります。2019年の9月に行なった『ミキハウス』の調査でそのトレンドが分かります。以下に、最近の名づけについてのトレンドをご紹介します。

字画が良い名前

『ミキハウス』が行なった2019年9月の調査によると、子供の名づけで一番気にしたことの第1位が「字画が良い」ことでした。子供の名前を考えるとき、名前は一生のものと考え、その名前が子供にとって良い運勢をもたらすことを気にする人が多いということになりますね。

キラキラネームを避ける

子供の名前を決めるときに気にした点で次に多かったのは、「キラキラネームを避ける」ことでした。最近の子供の名前はキラキラネームが多いのではないかとの印象を持っている人は多いと思いますが、実際は名づけの際にキラキラネームを避ける人が多い結果が出ています。

子供の将来像に願いを込める

第3位は、「子供の将来像に願いを込めた名前」です。名前の決め方のところでご紹介したように、親の願いを込めた漢字を使った名づけ方ですね。例えば、「広」という漢字を使って、広い心を持った人になってほしい、「真」という漢字を使って、真面目で偽りのない人生を歩んでほしいなどの願いを込めた名前です。

ミキハウス:https://baby.mikihouse.co.jp/information/post-12315.html?readmore=1

子供の名前の決め方で注意すること

では、次に子供の名前を決めるときにどのような点に注意しなければならないのかをご紹介します。

名前に使える漢字を使っているか

人の名前に使える漢字は、戸籍法施行規則によって定められています。その漢字は常用漢字と人名用漢字だけです。それ以外の漢字は使えないため、注意しなければなりません。

子供の名前に使える漢字は、法務省のホームページで検索することができますので、利用してみてくださいね。

法務省:http://www.moj.go.jp/MINJI/minji86.html

マイナスなイメージがないか

日本で名前に使える漢字は、3,000字ちかくありますが、そのなかには名前に使えるもののマイナスなイメージがあるものがあります。

例えば、「亜」という漢字は、中国の昔の貴族の墓を表す漢字です。また、「信」は亡くなった人の戒名に使われることが多い漢字で、両方とも「死」をイメージさせる漢字になっています。

しかし、これらの漢字には違う意味もあります。「亜」は建物の土台を表す漢字で、上から押されて上に出られないことから、「次」や「二番目」という意味を持ちます。この漢字の意味を「地道にトップを目指す人になってほしい」「陰で人を支える人になってほしい」との願いをこめることができます。

漢字の意味はたくさんあるので、どのような願いを込めて名づけるかで捉え方も変わってくるのです。

名字とのバランスは良いか

子供の名前の決め方で、「名字とのバランスを考えてつける」とご紹介しましたが、これは名前の決め方で重要と言えます。

名前は一生のうちに数えきれないほど口に出して、紙などに書いて目にするものです。その名前のバランスが良いことは、耳にするときも目にするときも大切です。

名前を考えるとき、実際に紙に書いたり声に出したりして、見た目や呼びにくさがないかを確認してみると良いですよ。

キラキラネームは避けよう

平成で話題になった「キラキラネーム」ですが、『ミキハウス』の調査によると、全体の51.4%の人がキラキラネームを避けて名づけをすると答えています。

子供の名前を考えるとき、子供が自分の名前が好きだと思えるもの、他人に愛される名前をと考える人は多いでしょう。そう考えると、キャラクターの名前と同じ名前にする、どのように読むか分からない名前は避けたほうが良いと言えるのではないでしょうか。

ミキハウス:https://baby.mikihouse.co.jp/information/post-12315.html?readmore=1

子供の名前はいつまでに決めれば良いの?

子供の名前を決めるとき、いつまでに決めれば良いのでしょうか。また、名前を決めるタイミングはいつ頃なのでしょうか。

ほとんどの人は生まれる前に決めている

『マイナビウーマン』が2016年12月に行った調査では、全体の64.0%の人が生まれる前から決めていたという結果が出ました。

生まれる前から子供の名前を決めていた人は、「お腹の中にいるときから名前で呼びたかった」、「生まれてからではじっくり考える時間がないと思った」などの理由から、出産前に名前を決めていました。なかには、赤ちゃんの性別が分かってから考え始めた人もいます。

一方で、出産前に考えていなかった人は、顔を見てから決めたかった、生まれる前に性別が分からなかったなどの理由でした。

お腹の中にいるときから名前で呼びたい人も、顔を見てからその子に合う名前を考えてあげたい人も、どちらの理由も親の愛情を感じますよね。

マイナビウーマン:https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/904

子供の名前を決める期限

子供の名前は14日以内に決めると良いとされています。これには、子供の出生届を生後14日以内に提出しなければばらないからです。提出するのは、誕生日を含む14日後ですが、14日以内に提出できなかったとしても、受け付けてもらえないというわけではありません。しかし、14日を過ぎる場合は前もって役所に役所に連絡しておいたほうが良いでしょう。

また、子供が生まれてから7日以内に名前を決めるほうが良いとの考え方もあります。これは、子供が生まれてから7日目に、子供の名前を命名書に筆で書く「お七夜」という儀式があるためです。地域によりますが、子供の名前を決める期限をこの日までと考える人もいるようです。

愛情を込めた名前の決め方を!

名前の決め方には色々な方法があります。どの決め方も子供に対する愛情が込められていて、一生懸命考えるものです。

子供の名前をどのように決めたら良いのか悩んでいる人がいたら、この記事を参考にしていただけたら幸いです。

子供に素敵な名前をつけてあげたいとの思いがあれば、きっと良い名前がつけられるのではないでしょうか。

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