アイリストになって女性の目元を美しくしよう!なるために必要な国家資格や就職時に役立つ志望動機とは

最近では徐々にメジャーになってきたアイリスト。どんなお仕事なのか、なんとなくはわかるけど実際の仕事内容は詳しく知らない、という方も多いのではないでしょうか?ここでは、具体的な仕事内容やお給料、アイリストになるために必要なことなどをご説明します。

アイリストってどんなお仕事?

仕事内容は?

カウンセリング

いきなりまつげエクステやまつげパーマなどの施術を行うのではなく、まずはカウンセリングを行います。カウンセリングとは、初めて来たお客さんから施述に関しての希望を聞き出します。現在はまつげのデザインや種類が多様化しているので、細かく要望を聞きお客様にあったものを提案することが必要とされています。

実際の技術はもちろんですが、カウンセリングでしっかりお話が聞けるかどうか、聞いた要望に対して的確な提案をできるかどうか、その内容をしっかり形にできるかどうか、この3つが大変重要です。

もちろん最初から完璧にカウンセリングを行うことは難しいですが、日々経験を積むことでカウンセリング力が養われるので、お客様1人1人と真剣に向き合うことが大切です。

まつげエクステの施術

カウンセリングでは、おおまかにどのような仕上がりにしたいのか、本数、長さ、素材、カールの種類など多くのことを聞きます。エクステの長さと本数によって印象が全く異なるので、サンプルなどを使ってどのような仕上がりになるのかイメージを伝えます。

カールにも種類があり、主に使用されるカールはIカール、Cカール、Jカール、Dカールです。カールによって印象が変わるので、希望の仕上がりにあったカールを提案できるようにしておきます。

詳細が決まったら施術にうつります。目を保護するために目の周りに医療用のテープを貼ります。まつ毛の生え際ギリギリのところにテープを貼っていきますが、まつ毛の根本に近すぎるとまばたきする時に不快感を感じるので注意して貼りましょう。

テープを貼り終えたらまつ毛に専用の接着剤をつけてエクステをつけていきます。付ける本数はお客様によって様々ですが、所要時間は1人あたり1時間から1時間半ほどです。

まつげパーマ

カウンセリングでどのくらいのカールがお好みか確認してから施術を始めます。

まずはまぶたの上にロットを貼り、ロットにノリを塗ります。そこにまつ毛をカールスティックで貼り付けていきます。まつ毛を全て貼り付けたら丁寧にパーマ液を塗っていきます。まつ毛の硬さは人それぞれなので、まつ毛の毛質を見て置く時間を変えます。

かかり具合を調整して、ちょうど良いところでパーマ液を除去してロットをはずします。所要時間は通常1時間ほどです。

まつ毛エクステ、まつ毛パーマ、それぞれにメリットデメリットがあるので、きちんと把握してお客様の不安や疑問を解消できるようにしておくことが必要です。

勤務体系は?

アイリストが働いているのは美容サロンの中が一番多いです。アイラッシュサロンとして独立しているお店もあれば、美容院などのサロンの中にある場合もあります。店舗自体も個店だけではなく、商業施設の中に併設されている場合もあるので、勤務時間はサロンによってバラバラです。

10時〜19時くらいの勤務時間が一般的で商業施設の中にあるサロンに関しては商業施設の営業時間に準ずる場合が多いです。

ただ、最近は仕事帰りの女性をターゲットとしていて夜遅くまで営業しているサロンが多い傾向にあります。都心などのサロンでは21時頃まで営業している場合もあります。

お休みに関しては、土日祝日は稼ぎ時なので平日休みが多いです。ゴールデンウィークやお盆などの長い連休は混雑するのでお休みはとりづらいです。ただ、世の中が混雑していない時に休みをとれるメリットもあります。

気になるお給料は?

正社員の場合

アイリストとして正社員で雇われた場合は、お給料は月約18万円くらいが平均のようです。最近ではマツエク専門のアイラッシュサロンや美容院、ネイルサロンなどアイリストが活躍できる場所が多くなってきています。

なので、就職先によっても異なりますが、大手美容サロンや経験を積んだアイリストであれば月給20万円以上が期待できます。もちろんサロンの中で昇格していけばお給料も上がります。チーフやマネージャーなど役職がつけば月給30万円以上貰えることもあります。

お店によっては、インセンティブ制を導入しているところもある様で、自分を指名してくれるお客様が増えれば増えるほどお給料を貰うことができます。

パート、アルバイトの場合

アイリストは正社員だけでなくパートやアルバイトの求人もあり、日にちや時間を限定して働くこともできます。パートやアルバイトの平均時給は約1000円ほどで、未経験者と経験者で金額は前後します。

サロンの中には社員登用制度を導入している店舗もあり、頑張り次第では社員になることができます。いずれ社員になることを希望している人は、働き先を探す際にこうした制度があるか確認してみると良いでしょう。

どうしたらアイリストになれるの?

アイリストに必要な資格とは?

どんな資格?

アイリストはエクステやまつげパーマの技術があれば良い訳ではなく、まずは国家資格である美容師免許を取得する必要があります。美容師免許は美容師になるために取得する資格で美容に関する知識と技術が必須となります。

アイリストも薬剤などを使用するので健康被害を防ぐために、美容に関する知識と技術をしっかり学んだ人しか施術できない決まりになりました。

美容師免許はどうやって取得できるの?

美容師免許を取得するためには、美容師の専門学校に進学する必要があります。実際に学校に通うコースだけでなく通信課程もあるので、自分のライフスタイルに合わせて学ぶことができます。専門学校を卒業する際に国家試験である美容師の試験を受け、試験に合格すると美容師免許を取得することができます。

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検定試験の概要

受験資格は、昼間課程2年以上、夜間課程2年以上、通信課程3年以上です。筆記試験と実技試験があり、筆記試験はマークシート方式です。実技試験は課題が2つ出され、1つ目はカッティング、2つ目はオールウェーブセッティングまたはワインディングのどちらかになります。

難易度は、昼間課程・夜間課程に通ってしっかり勉強をしていれば落ちることはほぼないと言われていますが、通信課程の場合は合格率が低く通信課程卒業者の合格率は50%くらいと言われています。

通信課程で勉強をする場合は、自分で積極的に試験の対策をしなければなりません。全体的な合格率としては2月の試験が50%〜60%くらいで、8月の試験が80%前後となっています。2月の合格率が低いのは新卒性が多いためだそうです。

美容師免許取得後に必要なこと

美容師免許を取得した後は晴れてアイリストとして働くことができます。ただし、美容師の専門学校では、まつ毛専門の知識や技術を細かく学ぶことができない場合が多いので自分で学ぶ必要があります。

中には美容師の勉強と同時にアイリストの勉強ができる専門学校もあるようなので、そういった専門学校を選んで入学するのも良いかもしれません。美容の専門学校を卒業した後に、アイリストの技術を学べる講座を受講して勉強を続ける方法もありますが、実際にサロンに就職をしてから実務で経験を重ねて学んでいく人が多いようです。

一般的にはサロンに入ってからまつげパーマ→まつげエクステの順で研修があります。研修期間を経て実際にお客様に施術をするようになり、どんどん数をこなして上達していきます。

こんな資格もおすすめです!
アイリスト
出典:日本パーツビューティーアカデミー

美容師免許に加え、『まつ毛エクステンション認定講師』の資格を取得することで、お客様に寄り添える信頼あるアイリストへの第一歩に繋がります。パーツビューティーアカデミーでは、空いた時間に自宅で学べるまつ毛エクステンション認定講師資格取得講座をご用意しています。忙しい方でも気軽に講座を受けることができますよ!

アイラッシュサロンで働くためには

未経験でも働けるの?

先に説明したようにアイリストとして働くためには必ず「美容師免許」が必要です。未経験でアイリストとして働きたい場合は、まずは美容師免許を取得しなければなりません。未経験でも美容師免許を持っていれば雇ってくれるアイラッシュサロンはあります。

逆を言えば、まつげエクステを自分で何度もやったことのある経験者であっても美容師免許がなければアイリストとして働くことはできません。

美容師免許の取得から始める場合、学費と何年もの時間がかかるので簡単なことではありませんが、一度取得すれば長く働くことが可能です。

こんな求人が一般的

アイリストの就職先は、まつげエクステ専門店のサロンや美容室・ネイルサロンに併設されているサロンが一般的です。最近では美容エステサロンなどでも目元のケアを行っているところもあり、エステサロンが募集をかけている場合があります。アイリストの認知度が上がってきていて、求人もたくさん出ているように感じます。

正社員だけでなく、パート・アルバイトの求人も多数あります。正社員の女性が結婚や出産を機に離職することがあるため、人員を補充するためにパートやアルバイトのアイリストを募集しているお店も多いようです。

志望動機やアピールポイントの書き方

新卒の場合

新卒として就職を希望する場合、まだ実務経験がないので下記の内容でアピールしましょう。

  • なぜアイリストになりたいのか
  • 学生時代頑張ったこと
  • アルバイトの経験と絡める

美容師からの転職の場合

美容師の仕事で得たことを絡めてアピールしましょう。

  • 美容師の仕事を通して得たこと
  • なぜアイリストになりたいのか
  • お客さんに対する想い、接客に対する姿勢
  • 美容に関する知識や経験

別のサロンに転職する場合

アイリストとして既に実務経験がある場合は需要が高く就職しやすいです。退職理由は聞かれることが多いので必ず用意しておきましょう。志望動機はこれまでの経験を絡めてアピールしましょう。

  • 美容師の仕事を通して得たこと
  • アイリストとしての実績(1日どれくらいの人数施術できるか、どのくらいの時間で何本エクステをつけれるか、など)
  • 退職理由、転職理由
  • 新しいサロンでどんな仕事をしたいか
  • お客さんに対する想い、接客に対する姿勢

アイリストに向いているのはこんな人!

美容に興味がある人、流行に敏感な人

お客様はより美しくなるためにサロンに来ています。メイクや美容の流行を敏感にキャッチして、お客様のオシャレを後押しできる存在でいることが求められています。

手先が器用な人

まつげパーマもまつげエクステも大変細かい作業です。まつげエクステに関してはピンセットを使ってまつ毛に人工まつ毛を1本1本装着していくので、目や皮膚を傷つけないように細心の注意を払わなければなりません。同時に綺麗さも求められる仕事ですので、手先の器用な人がよりアイリストに向いていると言えるでしょう。

集中力がある人

こうした作業を1時間〜1時間半続けなければならないので、集中力が持続しないと最後まで失敗せずに綺麗に仕上げることが難しくなります。

コミュニケーション能力がある人

接客業なのでコミュニケーション能力が高い方が、お客様も心地よく感じてくれてリピーターが増える可能性が高くなります。

アイリストの本音

アイリストならではの悩みとは?

眼や体の凝り

お客様の目元を扱う慎重さが必要な作業のため、眼の疲れや肩こりなどに悩まされている人が多いようです。長時間椅子に座ったまま同じ姿勢で作業をするため、腰痛になってしまうことも。体をこわしてしまっては元も子もないので、マッサージや整体に通って自分の体をケアすることも大事ですね。

アレルギー

エクステの接着の際に「グルー」といわれる薬剤を使用します。グルーからホルムアルデヒドという成分が出るため、人によってはアレルギー反応を引き起こすことがあります。最近では体にやさしいグルーも出ていてアレルギーの心配は減っていますが、マスクや換気などで事前に予防することが大切です。

やりがいとは?

まつげエクステをしたことがある人はわかると思いますが、エクステをつけて貰った後に鏡で自分の顔を見た時、パッチリした目元を見て嬉しくなるものです。お客様が綺麗になって笑顔で帰っていく姿を見た時に、アイリストはやりがいを感じられるようです。リピートして貰えた時にはもっとやりがいを感じられるでしょう。

他にも給料面でのやりがいもあります。美容師と違ってアシスタントの期間などがないため早く独り立ちでき、技術をどんどん磨くことができます。腕を磨いてたくさんのお客様の施術ができるようになればお給料にも反映されやすくやりがいに繋がります。

アイリストの将来性

自分でサロンを開くには?

一般的にはアイリストとして2年働けば一人前と言われているので2年を超えれば自分でサロンを開業するハードルは低くなります。但し、独立するには資格や実務経験以外に何が必要なのか知っておく必要があります。

まずは物件を確保します。物件が決まったらベッドなど必要なものを搬入しなければなりませんが、自分1人でやっていくのか人を雇って複数人でやっていくのかによっても必要なものが変わってきます。運用のことはもちろん広告をどうするかも考えなければなりません。

サロンを突然開こうと思っても素人ではわからないことだらけだと思うので、サロンで経験を積む際に店長から経営の話なども勉強させてもらうのが一番の近道です。スクールの中には独立コースも設けているところもあるので、最初から独立希望の場合はそういったスクールを選んで入学するのも良いかもしれません。

子育てしながら働けるの?

アイリストは時間の調整がしやすいので子育てをしながら働いているママさんもたくさんいます。ママ歓迎と書いてある求人もあり、正社員の場合、産休育休取得の実績があるサロンも多くあるようです。

正社員に限らずパートの求人も多く、1日数時間から働けるケースもあるようなので、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるのは魅力的ですね。

アイリストを目指している方へ

アイリストに関して理解は深まりましたでしょうか。実技を身につければ簡単になれるものではなく、美容師免許を取得しないとなれないプロフェッショナルなお仕事だということがわかりましたね。しかし、その分やりがいのある素敵なお仕事なので、目指している方はぜひがんばってくださいね。

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