【全25種類】子どもが喜ぶ人気の絵本を年齢別でご紹介!選ぶポイントや読み聞かせのコツについて

最近では絵本の重要性が主張され始め、保育園、幼稚園では積極的に絵本を読む時間を作っています。しかし、絵本を読んでいると子どもは途中で次から次へとページをめくったり、内容も理解していないように感じることもあり、本当に読み聞かせって意味があるの?どのような絵本を選んだらいいの?と思っているママも多いと思います。今回は、より子どもが絵本に興味が持てるように、それぞれの年齢に合った人気の絵本を紹介したいと思います。また、読み聞かせをする時のポイントや絵本が子どもに与える影響なども是非参考にして下さいね。

絵本が子どもの心を育てる

読み聞かせが子どもに与える効果とは?

字の読み方やきれいな絵を見せることだけが読み聞かせの良い所ではありません。絵本を読むことで子どもにもたらす驚きの効果を紹介します。

親子の絆

読み聞かせは、同じ時間を親子で共有することになります。子どもは絵本の内容を知るだけではなく、ママの声色や表情を同時に感じ、感情表現が豊かになるのです。
膝の上でスキンシップをしながら絵本を読むことで、子どもは自己肯定感(こころ)を育てていきます。子どもを寝かしつける時に絵本を読むことは、子どもに安心感を与えるだけでなく、仕事や育児で疲れたママの心にも、穏やかな気持ちを与えてくれます。

考える力

子どもの「考える力」の土台を作るためには、0~2歳の時期のことばの働きかけ、やりとりが大切となります。小さい時からママと言葉のやりとりをすることで、多くの人とコミュニケーションする力が高まり、それが将来の自分で考える力に直結します。絵本は、まさに「ことばの働きかけ・やりとり」が出来る重要なものなのです。

想像力

絵本を読んでもらうことで、子どもは次の展開にドキドキ、ワクワクしたり、物語の結末を想像しながら見ています。思っていた通りではない展開に「なんでだろう?」と疑問に思ったりと、実は絵本を見ている時の子どもの頭はいろいろなことを考えながらフル回転させているのです。

感受性

物語の内容が分かってくる頃になると主人公の気持ちになって絵本を見るようになり、喜びや悲しみを感じるようになっていきます。また、赤ちゃんはママの言葉を理解していないと思いがちですが、絵本を読むと嬉しそうに笑うことがあります。ママの楽しそうな声や表情が赤ちゃんの脳に働きかけ感受性を育てるのです。

好奇心

イヤイヤ期が過ぎ、3歳頃になると「なんで?どうして?」と何でも質問しますよね。正直、忙しい時などわずらわしく感じることもあると思います。しかし、この時期こそ、子どもの知的好奇心や学習意欲が育つ最も大切な時期です。子どもの世界を広げ、知的好奇心を育てる知育絵本が子どもの可能性を広げるのです。

知っておきたい絵本の選び方や読み聞かせのポイント

どんな絵本がいいの?

小さい時は内容というよりも子どもが目を引きそうなはっきりとしたものが良いです。言葉を発するようになると繰り返しの内容を好むようになります。そこから少しずつストーリーのあるような絵本を選んでいくと良いですよ。

0歳~1歳

形や色がはっきりしたもの

2歳~

繰り返しの内容のもの

3歳~

ストーリーのあるもの

読み聞かせを始める時期

まだ言葉も文字も分からない赤ちゃんに絵本を読んでも意味があるの?と思う人もいるかと思いますが、絵本の読み聞かせには先程紹介したように様々な効果があります。新生児から読み始めても早いということはありません。読み聞かせをするママの気持ちは子どもの心に伝わり、安心感を与えます。

読み聞かせのコツとは?

読み聞かせをしていても子どもが最後まで聞かなかったり、集中して見られないことが多いと感じているママも多いと思います。ここでは読み聞かせのコツを紹介しますので恥ずかしさを捨て、一度試してみて下さいね。

声の抑揚、大きさ、場所

声の抑揚とは楽しさ、悲しさなど物語の展開に合わせながら声の強弱をつけることです。また、声量を調整することで子どもが驚いたり、静かに耳をすませたりと絵本に集中するようになります。絵本を読む場所については基本はどこでも大丈夫です。ママと近くの方が子どもは安心しますし、正面に向かって座って読むことで読み手のママの表情も見えて、より物語に集中できます。

想像力を伸ばしたい時の読み方

想像力を伸ばすには感情を入れずに淡々と読むことが大切です。先程、声の抑揚について書きましたが、大人がその物語を自分なりに解釈し、感情を入れて読むことは場合によって子どもの想像する力を弱めてしまいます。子どもは目や耳で情報を入れながら頭の中で物語を描いていくのです。何もしない=子どもの想像力を伸ばす1つの方法なのです。

集中力をつけたい時の読み方

子どもは好奇心旺盛なのでどうしても絵本の途中で違う遊びを始めてしまいがちです。子どもの年齢、興味にあったものを選ぶことが大切ですが、同じ絵本を読んでいても、実は読み手が違うと集中力も変わってくるのです。ではどうしたらよいのでしょうか。一番大切なのは、大人がその物語を十分に楽しんで読むことです。子どもの想像力を伸ばすには淡々と読み聞かせるのが良いと言いました。しかし、子どもの集中力を伸ばしたい場合には、抑揚や感情移入に意識して子どもの心を惹きつけることが大切です。

年齢別 人気の絵本を紹介

0歳児・1歳児におすすめの絵本

▼じゃあじゃあびりびり

シンプルで赤ちゃんの目を引くイラストになっており、身のまわりの音を表現している絵本です。サイズも小さいのでお出かけの時にも持ち運び可能です。

▼だるまさんシリーズ

知らない人はいない?というくらい人気のだるまさんシリーズです。だるまさんの動きを真似しながら子どもと一緒に楽しんで見られる絵本です。

▼もこもこもこ

初めから終わりまで「もこ」の文字が続く絵本。大人からすると何がおもしろいの?と思いますが子どもは大喜びする絵本です。単調に読むのではなく読み方を工夫して読むと子どもは声を出して笑います。

▼ぴょーん

かえるがぴょーん、いぬがぴょーん、こねこがぴょーんとページをめくると次々に動物がジャンプする絵本です。子どもをひざに乗せて一緒にジャンプさせてあげると楽しいですよ。

▼がたんごとんがたんごとん

がたんごとんと電車が走っているところに「のせてくださーい」といろいろなものが乗り、のせるものが多くなるたびに電車ががんばっている表情になるのがかわいらしい絵本です。

2歳児におすすめの絵本

▼おやおやおやさい

主役はフレッシュな野菜たち。その野菜たちがマラソン大会を始めます。「かぼちゃのぼっちゃんかわにぼちゃん」、「りっぱなパセリはつっぱしる」などとダジャレのような言葉遊びが楽しい絵本です。

▼いやだいやだ

いつもなんでも「いやだいやだ」と返事をする主人公のルルちゃん。魔の2歳児、イヤイヤ期の時期の子どもにぴったりの絵本です。絵本の最後には「そうしたらルルちゃんはどうするの?」と言われます。子どもにも問いかけてみて下さい。どのような返事をするのか楽しみですね。

▼れいぞうこ

冷蔵庫の表紙がそのまま冷蔵庫の扉になっています。扉を開くと、「ぎゅうにゅうさーん」、「はーい」と出てきて牛乳が注がれます。他にも身近な食べ物がたくさん出てきます。絵のタッチがかわいらしい絵本です。れいぞうこ以外に、といれやかばん、おしいれ、おふろなどいろいろなシリーズがありますよ。

▼もりのおふろ

次々に動物がやってきて、みんなで輪になって背中を洗います。繰り返される「ごしごししゅっしゅ」というリズムが気持ちよく、最後はみんなでお風呂に入ります。お風呂嫌いの子どもにおすすめの絵本です。

▼ぞうくんのさんぽ

気のよさそうなぞうくんが、カバやワニを背中に乗せて散歩に行くという絵本です。ほのぼのとゆっくりした時間が流れた後に起こる突然の出来事に子どもは大喜び。夏にぴったりの絵本です。

3歳児 年少におすすめの絵本

▼おおきくなるっていうことは

大きくなるってどういうこと?という子どもの疑問に対して身近な例を挙げて答えてくれる絵本です。「大きくなるっていうことは洋服が小さくなるってこと」、「大きくなるっていうことは小さな人に優しくなれるってこと」など成長を実感できる内容です。この絵本はママにも是非読んでほしい絵本です。誕生日や進級の機会にプレゼントにもいいですね。

▼どうぞのいす

うさぎさんが作ったどうぞのいすにたくさんの動物が来て、どうぞという気持ちを素直に受け取り、置いてある食べ物を食べてしまいます。でも、「からっぽにしてしまっては後の人にお気の毒」と言って後の人のために持っていた物を置いていくという内容です。思いやりや優しさを感じることのできる絵本です。

▼ちょっとだけ

赤ちゃんが生まれたことによって、なかなかお母さんに甘えられない主人公のなっちゃんが自分のことは自分でしようと頑張る姿にジーンときます。最後は赤ちゃんに少し我慢をしてもらって、お母さんがなっちゃんを抱きしめるという温かい絵本です。

▼ねずみくんのチョッキ

ねずみくんのチョッキは1974年に誕生して以来、子どもに愛され続けているロングセラーの絵本です。ねずみくんのチョッキをいろいろな動物が「ちょっときせてよ」と着ていきますが、だんだんチョッキが伸びてしまいます。ねずみくんの大切なチョッキはどうなってしまうのでしょうか。

▼くれよんのくろくん

くれよんたちが箱から飛び出し、画用紙に絵を描いていきます。ところがくろくんが描こうとすると「きれいにかいた絵を黒くされたらたまらないよ」と仲間外れにされてしまいます。仲間外れにされたくろくんの切ない気持ちに共感し、そしてハッピーエンドの結末にホッとするします。

4歳児 年中におすすめの絵本

▼にんげんごみばこ

タイトルがとてもインパクトのある絵本です。嫌いな人はごみ箱に捨ててしまおう。でも本当に捨てていいの?その人のいいところは一つもなかったかな?この世にいらない人なんているのだろうか。大人も考えさせられる絵本です。

▼からすのパンやさん

からすのパン屋夫妻に、4羽の子どもが生まれました。しかし、子育てが大変でパンは黒焦げ、半焼きになってしまいます。売れないパンが子どもたちのおやつとなり、子どもたちから大評判に!子どもたちの意見を取り入れ、いろいろな形のおいしいパンを作ってお店を繁盛させていくという絵本です。

▼おおきなおおきなおいも

実際にある幼稚園での遊びをヒントに生まれた絵本です。芋ほり遠足が雨で1週間延期になってしまったので幼稚園で大きく育つおいもを想像して遊ぶことになりました。みんなで紙をつなげて、絵の具で大きなおいもを描いていきます。子どもたちはこのおいもをどうやって掘り出そうかと発想力や想像力があふれ出る絵本です。

▼11ぴきのねこ

腹ぺこのねこたちが大格闘の末、怪物のような大きな魚を捕まえます。みんなに見せるまでは食べない、と約束したのに帰るまでに全部食べてしまうというなんともかわいらしい内容です。他にもシリーズがいくつかあるのでオススメです。

▼もったいないばあさん

もったいないばあさんが、今日も家にやってきます。もういらないから捨てようとしていた物で、もったいないばあさんがいろいろなことをしてくれます。物を大切にする心が自然に育つベストセラーの絵本です。

5歳児 年長におすすめの絵本

▼100かいだてのいえ

100階だての家の最上階に住むだれかから、遊びにきてね、と手紙をもらったトチくん。100階建ての家にはいろいろな動物が住んでいます。階を上がるごとに次はだれが住んでいるのかなとワクワクしながら読み進めていけます。縦開きになっているめずらしい絵本です。

▼じごくのそうべえ

地獄ってこわいはずが、登場人物のそうべえたちは、えん魔さまや鬼たちのたくらみを軽々とくぐり抜け、最後には鬼たちをお手あげにしてしまいます。関西弁を駆使したスケールの大きい落語絵本です。

▼おまえうまそうだな

アンキロサウルスの赤ちゃんのまえに、ティラノサウルスがあらわれ、「おまえうまそうだな」と近づいていきます。ところがアンキロサウルスの赤ちゃんは自分のお父さんだと勘違いしティラノサウルスに懐いてしまいます。最後の別れのシーンで愛情が感じられる絵本です。

▼ふまんがあります

「どうして子どもは早く寝るのに大人は遅くまで起きているの?」など子どもが大人に持つ不満が、ユニークでテンポの良い返しで解決されていきます。実際に同じようなことを子どもから質問されたときに答えられるように1冊持っておくのもいいですね。

▼おしいれのぼうけんå

子どもにとって身近な場所のひとつである保育園を舞台にした、少し怖くてハラハラする冒険ストーリーです。話は押し入れという狭い空間の中で繰り広げられ、次々起こることに恐怖を感じながらもドキドキして読んでしまう絵本です。

大人も一緒に楽しむ、絵本のある幸せな時間を!

今回紹介した絵本の他にもオススメの絵本、読んでもらいたい絵本はたくさんあります。ご家庭で、子どもと絵本を楽しむという習慣を是非作って下さい。ママだけでなく、仕事で子どもとの時間が少ないパパにもコミュニケーションの一つとして絵本を読んであげてほしいと思います。絵本を通して親子の時間、子どもの可能性を広げてもらえるといいなと思います。皆さんが素敵な絵本と出会えるように願っています。

2+