モデルはファッション雑誌やテレビで活躍している華やかな仕事!その裏側にある大変さとは

モデルの種類から仕事内容、給料まで、モデルになりたい人のための基礎知識を調べました。

モデルの仕事はどのようなもの?

モデルの仕事内容について

モデルとは、ファッション雑誌やカタログ、ショーなどで商品を身につけて魅力をアピールすることが仕事です。デザイナーやカメラマン、スタイリスト、ヘアメイクアーティスト、雑誌の編集者など、多くの人に囲まれて撮影をします。最近では、テレビやSNSでファッションやメイクなどの情報発信をしたり、自分の紹介した商品の告知などを行い広告塔となることも多いです。

モデルの仕事は何種類に分かれているの?

  • ファッションモデル
  • 一般の人がイメージするモデルの多くは、ファッションモデルではないでしょうか。海外や国内の最新トレンドファッションをPRすることが仕事の一つです。また、パリコレクションなどの有名なファッションショーに出演し、洋服や靴などを魅力的に着こなし「ショーモデル」をすることもあります。ブランドイメージをアピールするための重要な役割となります。

  • コマーシャルモデル
  • テレビやCMなどの商業的な媒体での仕事をするのがコマーシャルモデルです。企業の商品やブランドイメージを高めることに起用されることが多くあります。憧れや親しみをもちやすいモデルが商品をアピールすることで、消費者の購買意欲を高めることができます。小さな子どもから高齢者まで幅広い世代のモデルが活躍しています。

  • パーツモデル
  • ファッションモデルは、全身の着こなしやスタイルをアピールしますが、パーツモデルは手だけ、足だけ、頭だけなど、体の一部分だけのモデルとして活躍しています。
    いわゆる、手タレ(手のタレント)や足タレ(足のタレント)と言われるようなモデルです。

    例えば手タレだと、指輪やハンドクリームなどの商品を使用し、手のみ撮影をします。足タレも同様、ストッキングや靴などを身につけて足のみ撮影を行い、CMやカタログなどに起用されます。体の一部分が特別美しい人がパーツモデルとして仕事をしています。

  • 絵画モデル
  • 美術家が絵画のデッサンで起用するのが絵画モデルです。何時間も同じポーズのまま静止していなければいけません。ファッションモデルとは全く違うスキルが求められる大変な仕事です

  • 読者モデル
  • ファッションモデル、コマーシャルモデル、パーツモデル、絵画モデルはスキルがありプロフェッシャルである人が活躍していることが多いです。しかし、プロにならなくても雑誌の読者モデルとして活躍している人もいます。読者モデルの多くは、学業や仕事の空いた時間を使って撮影に参加しているようです。モデルとして雑誌に掲載されても、報酬や交通費がでないことも多いようです。

モデルの一日の生活実態

モデルの仕事内容により大きく異なりますが、あるファッション雑誌の撮影を行なったモデルの一日を紹介します。

時間帯仕事内容
6:00起床、洗顔や肌のお手入れ
6:30体をほぐすためにストレッチ
7:00朝ごはん
健康的でヘルシーなものを摂ります
8:00撮影に向け出発 スタジオの場合もあれば、海など場所は様々
9:00撮影現場に到着 着る服やヘアメイクなどについてスタッフと打ち合わせ
9:30着替え、ヘアメイク
10:00撮影スタート
カメラマンの要求に様々なポーズをとります
13:00お昼ごはん
13:30午後の撮影スタート
16:00撮影終了
写真の確認を行います
17:00スポーツジムで汗を流します
19:00夜ご飯
バランスが良いものを手作りして食べます
21:00お風呂で半身浴
22:00ファッション誌やテレビなどでトレンドなど情報収集
22:30就寝
体調を崩したりお肌が荒れないよう早めに寝ます

撮影の内容によって一日の予定は大きく変化するようですが、健康やお肌のケアに留意した生活を毎日送っているようです。

気になるモデルの給料とは

モデルの仕事の多くは、出来高制の給料となります。人気度や仕事の内容によって報酬はさまざまです。モデルといっても、海外でも活躍するようなトップモデルから通販サイトの宣伝モデルなど幅が多様なため、平均の給料を算出することは難しいです。

年収が数十万円という人もいれば、トップモデルになると数千万円という人もいます。モデルの仕事だけで生計を立てられている人は多くないのが現状です。若い新人モデルだと、アルバイトで生計を立てながら両立している方も多くいます。華やかな仕事の裏には、厳しい現実があるようです。

モデルに向いている人はどんな人?

カリスマ性を持っている人

モデルは、一般の人に憧れられる存在になることが重要です。ファッションや髪型、メイクなど「こんな風になりたい」と多くの人にマネをされ、ブームを巻き起こします。このようなカリスマ性が持てれば人気モデルとなれるのです。普段から周りの人に「どんな風にメイクしているの?」「どこで洋服買ったの?」と、あなたのメイクやファッションについて興味を持ってくれている人が多くいる場合は、カリスマ性があるかもしれません。

美意識が高い人

常に多くの人に見られるモデルの仕事は、肌のケアやスタイルの維持が欠かせません。日頃から運動やマッサージ、バランスの良い食事、肌のお手入れ、規則正しい生活を送ることは当たり前のことです。この努力を毎日続けることができ、健康管理をしっかりし美意識を高く持って生活を送れる人はモデルに向いているでしょう。

チャレンジ力がある人

駆け出しのモデルは、たくさんのオーディションを受けて合格しないと仕事がもらえません。しかし、オーディションに合格することは容易なものではありません。たとえ不合格であっても落ち込んでばかりいるのではなく、チャレンジし続ける地道な努力が大切です。あきらめずに粘り強くチャレンジしていくことができる人は、きっとモデルとして活躍できるはずです。

モデルになるにはどうすればいいの?

モデルまでの道のりは大きく分けて5つ!

  • スカウトされる
  • 女優・俳優やモデルが、デビューのきっかけについて街でスカウトされたというエピソードをテレビや雑誌などでもよく耳にしますよね。スカウトは一般的に、東京都心の人気スポットで行われていることが多くあります。例えば竹下通りや渋谷の109前、池袋などでスカウトマンが実際にいることがあるようです。しかし、時間や場所が決まっているわけではなく、声をかけられるのはほんの一握りといえます。

    また、スカウトされても活躍するチャンスがなかなか得られなかったり、レッスン料や登録料などがかかる場合もあります。中には、スカウト詐欺などもあるので、すぐにお金の話をしないか、信用できる事務所なのかを見極めることが大切です。

  • 読者モデルへ応募する
  • プロではありませんが、雑誌の読者モデルから仕事をはじめる人もいます。読者モデルからファンがつき、人気が出てプロのモデルの道へ進んだ人も多くいます。読者モデルのオーディションを受けてみることもモデルの道へ近づく一歩です。

  • モデル事務所のオーディションを受ける
  • モデル事務所のオーディションに自ら応募することも一つの方法です。モデルグランプリや専属モデルオーディションは狭き門となりますが、入賞すれば編集社と直接契約できるので確実にモデルの仕事ができます。

  • モデル養成スクールに通う
  • モデルは、カメラを向けられたときにとる「ポージング」や、ファッションショーで爽快に歩く「ランウェイ」など、さまざまスキルが求められます。基本的なスキルを磨くためのモデル養成スクールもあり、学びながらモデルデビューを目指す人もいます。モデル養成スクールに通うことは必須ではありませんが、実践的なスキルを磨けて同じ夢を持つ仲間と情報交換もできます。スクールにもオーディションやモデルの仕事の情報が多く入ってくることもメリットといえるでしょう。

  • SNSでカリスマになる
  • 最近ではインスタグラムなどのSNSやYoutubeの動画など、情報を発信する方法が多くあります。プロポーションやカリスマ性に自信がある人は、自分のことを発信して多くのファンを作っていきます。メディアに取り上げられるまでになると、デビューにぐんと近づくことができます。実際にSNSやユーチューバーから、モデルやタレントとして活躍している人もいます。

食事・体調・体重の管理が大切

モデルは顔やスタイルの美しさが大切です。体重管理や美しい肌を保つためのケア、健康でいるための食事の栄養管理やバランスも欠かせません。また、普段から気をつけなければいけないことも多くあり、目立つ箇所の傷はもちろん、日焼けをしないようにも心がけなければいけません。

モデルは英語力が必要?

モデルにとって英語が必ず必要というものではありません。海外でモデルとして活躍したいという人は、英語のスキルがあると国外でも活躍できる幅は広がるでしょう。

有名な人気モデルはどんな人がいるの?

人気女性モデルランキングBEST5

モデル

  • EMI(えみ)
  • 雑誌「non-no」の専属モデルからmina、SEDAなどのファッション雑誌モデルとして活躍しています。ドラマや映画、バラエティにも出演している一児の娘をもつママです。

  • SHIHO(しほ)
  • 16歳で雑誌「Junie」の専属モデルに応募。その後雑誌「プチセブン」でプロデビュー。現在はCMやラジオなどでも活躍しています。

  • MALIA.(マリア)
  • 14歳の時に「egg」のストリートスナップがきっかけでモデルの道へ。雑誌「ViVi」のモデルやショーなどにも出演し、ランウェイモデルともなりました。現在はテレビ出演やブランドのプロデュースも行っており、3人の子どものママでもあります。

  • 美香(みか)
  • 札幌でスカウトされてモデルデビュー。札幌のローカルCMなどでモデル経験を経てから上京し、多数のファッション雑誌に登場し人気になりました。パリコレ出演経験もあり、今では一男のママです。

  • emma(エマ)
  • 文化服装学院在学中に読者モデルをはじめた後に、アルバイト先の服屋でスカウトされモデルデビュー。「東京ガールズコレクション」「ガールズアワード」などファッションイベントに多く出演しています。

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モデル

  • 呂敏(ろびん)
  • はじめは生活費のために芸能界入り。何も知らずに受けたオーディションに合格し、モデルの世界へ。テレビやドラマ、「東京コレクション」などに出演し活躍しています。

  • KOUKI(こうき)
  • 雑誌「BITTER」のファッションモデルですが、ダンスボーカルグループPRESI-D(プレジディー)のメンバーとしても活躍しています。

  • ゆうたろう
  • 上京してたまたま竹下通りを歩いていたところを、バラエティ番組「マツコ会議」のスタッフに声をかけられ、その後話題となり事務所と契約してデビュー。ドラマや映画、舞台でも活躍しています。

  • 成田 凌(なりたりょう)
  • ファッション雑誌「MEN’S NON-NO」のオーディションに合格し専属モデルに。現在はドラマやCM、映画でも活躍しています。

  • 坂口健太郎(さかぐちけんたろう)
  • ファッション雑誌「MEN’S NON-NO」のオーディションに合格しモデルの道へ。ドラマや映画、バラエティでも活躍しています。

モデルのやりがい・苦労

ファッションモデル

モデルがやりがいを感じるとき

  • トレンドを生み出す一人者となれる
  • 一流デザイナーが手がけたファッションを身につけたことがきっかけで、流行や社会現象になったりすると誇りや大きな喜びを感じます。また、「東京ガールズコレクション」や「パリコレクション」の大きな晴れ舞台でのランウェイなどは、大きなやりがいを感じるでしょう。

  • 出会いがたくさんある
  • 衣装のデザイナー、ヘアメイクアーティスト、スタイリスト、カメラマン、編集者やディレクターなど、仕事を通じて多くの業種の人と交流や出会いがあります。それぞれの道のプロがアドバイスしてくれることによって、自分自身の気づきがあったり、新しい魅力を知ったりチャンスが生まれたりもするでしょう。

モデルが苦労を感じるとき

  • 実力勝負だから大変
  • モデルは常にアンテナを張り、新しい情報を取り入れながら自分を発信していかなければいけません。仕事がこないと精神的に追い詰められることもあるかもしれませんが、自分を売り込み続けないといつまでも仕事がこないままです。実力主義のモデルの世界ですが、自分を信じてあきらめずに勝負していきましょう。

  • 肌のケアやスタイル維持の努力が必要
  • モデルは少しでも太ってしまうと、予定していた服が着られなくなってしまったり、イメージと違うと担当を降ろされたりします。体重管理やスタイルの維持のために、毎日のストレッチや運動はかかせません。肌が荒れてボロボロだったり、目の下にクマができたりなどお肌のトラブルも大敵です。普段から肌のお手入れを大切に、美しさを保つことが不可欠です。

みんなが憧れるモデルを目指す人へ

雑誌やファッションショーで活躍し、華やかに輝いてみえるモデルの仕事は誰しも憧れますよね。その華やかさの裏には、想像以上の努力の積み重ねや、新しいトレンドを発信していくためのカリスマ性があります。普段からの体調管理や肌のケア、スタイル維持のための運動、食事の管理など自分自身をしっかり管理できることを努力して、外見も内面も素敵な憧れの的になるモデルになりましょう。

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