抱っこひもは便利ですが、外出時などベビーカーを使いながら抱っこひもも持ってると、荷物が多くなる上に重くて大変ですよね。そこでおすすめするのがスリングです。スリングは、コンパクトにしまえて軽量なので使い方を覚えるととっても便利です。そんな便利なスリングの種類や使い方、注意点について詳しくお伝えします。
スリングとは
スリングとは抱っこひもの一種で、布を片方の肩からかけて吊るし、大きくしっかりとした柔らかい素材の布の中に赤ちゃんを入れて抱っこする為の便利なアイテムです。密接度が高いので、包み込まれているような感じがお腹の中にいる時の感覚と似ているため、赤ちゃんが心地よく抱かれていられる抱っこひもです。
また、布1枚でできている物が多いので、洗濯して衛生的に使い続ける事ができます。
いつからいつまで使える?
スリングは新生児から3歳くらいまで使えます。赤ちゃんの頃は、お母さんと密着できている事でぬくもりを感じるため、寝つきが良くなり寝かしつけにも便利です。また、たたむとコンパクトになりかさばらないので、おでかけには荷物にならず手軽に持ち運ぶことができます。最近では、抱っこひもよりスリングを選ぶお母さんも増えてきています。
スリングの使い方
スリングは3つの部分に分かれています。
- リング(輪っか部分)
- テール(背中に来る長さを調節する)
- ポーチ(赤ちゃんを入れる)
横抱き
- リングタイプはテール部分をリングに通し、赤ちゃんを抱っこできる位に調整しておく
- スリングを斜めがけにしておく
赤ちゃんと密着するポーチ部分はママの腰の上(おへそ付近)辺りにくるようにします。 - 肩にかけていない方の腕で赤ちゃんのお尻をしっかりと支え、げっぷをさせるときの様に縦抱きにする
- 少し前かがみになり肩にかけていない方の腕で赤ちゃんのお尻を支える
ポーチ部分に赤ちゃんのお尻をゆっくりおろし、肩にかけている腕の方の手で赤ちゃんの首付近をキャッチし、抱く腕を変えます。 - 肩にかけてない側の腕をポーチの中から出し、ポーチの外側から赤ちゃんの体を支え肩にかけている側の腕でポーチを整える。赤ちゃんの足側のリングに通してあるテールを引き上げて整える。
縦抱き
- リングタイプはテール部分をリングに通し、ポーチの底がおへそ付近にくるようにする。
- スリングを肩にかけてない側の腕で、げっぷをさせるときの様に縦抱きにする。反対側の腕でポーチを広げ、少し前かがみになって赤ちゃんのおしりをポーチに着陸させる。
- 赤ちゃんの両足をお腹にまたがせるようにM字開脚にし、スリングを肩に掛けている側の腕を抜いたら形を整える。
- リングに通してあるテールを引き上げて調整する。
スリングの種類は大きく3つ
リングタイプ
リングタイプのスリングは長さを調節することができます。男女兼用にする事ができるので、何枚も購入する必要がありません。体にフィットするので、重みを感じにくく赤ちゃんとママが密着することができます。
バックル式タイプ
バックルタイプは、長さ調節をや着脱をバックルで行います。赤ちゃんを入れたり降ろしたりするのがスリングごとはずすので簡単に出来ます。男女兼用しやすく、初心者でも長さ調節が簡単なことが特徴です。
チューブ式タイプ
シンプルな形で、フックやリングが付いていないのでコンパクトにしまえてかさばらないタイプ。赤ちゃんを入れたり降ろしたりするのが簡単で、そのまま寝かせる事もできます。長さが調節できないので、体格差があると兼用できません。体格に合うサイズがいくつも用意されています。
スリングの注意点
新生児期
新生児でも、産後退院時から使えるものと生後2週間たってから使えるものがあります。新生児の頃は股関節脱臼しやすいので、横抱きでスリングを使うとママの体で赤ちゃんの脚を押してしまい赤ちゃんの足が伸びてしまうことがあります。
そのため膝を持ち上げて広げ、カエル足の様なM字開脚にしてあげる必要があります。特に日本人の子どもは股関節脱臼になりやすいと言われているので気をつけてあげましょう。
3ヶ月頃
首がすわってきてだいぶ抱きやすくなる頃ですが、赤ちゃんの膝がより大きいスリングで膝が伸びやすかったり足が自由に動かせないものはこの時期の赤ちゃんには向きません。もう少し大きくなってから使ってあげて下さい。この時期の子も、M字開脚がちゃんと出来ているかを気をつけて見てあげる必要があります。
おすわりが出来るようになってから
この頃の赤ちゃんは横抱きでも縦抱きでも大丈夫ですが、色んな物に好奇心旺盛に手や足を動かせるようになるので、入れたり降ろしたりする際は落下しない様に十分に注意しましょう。この頃の子は腰の上で抱くイメージでスリングを設置してください。
股関節脱臼とは
股関節脱臼とは足の付け根の関節がずれたり、はずれたりする事を言います。生まれたばかりの赤ちゃんの筋肉や靭帯は発達している途中なので、股関節は不安定な状態です。この時期の赤ちゃんの自然な姿勢を妨げてしまうと、脱臼してしまうことがあります。
赤ちゃんにとって自然な姿勢とは、仰向けに寝かせたときに股関節と両膝が曲がるM字の姿勢です。日本人の赤ちゃんは股関節を脱臼しやすいと言われているので、スリングを使う時は赤ちゃんの足をM字開脚にして抱っこしましょう。
おすすめのスリング
AKOAKO スリング
■参考価格 | 税込 6,696円 |
■対象年令 | お誕生(新生児)~3歳児 |
■素材 | 綿(天然素材)100% |
■公式サイト | http://akoakostudio.com/ |
AKOAKOのスリングはしじらスリングです。しじらとは綿100%の生地で、古来から人々に愛され親しまれたきた肌当たりの柔らかい凹凸のある生地です。暑い季節でも汗ばんだ肌にはりつきにくく、涼しく心地良い感触です。
また寒い季節は暖かい空気層ができる為、冷たい外気から赤ちゃんを守ってくれます。AKOAKOスリングは、新生児~6歳の抱っこを年中快適にしたいというコンセプトで作られています。
femmebelly(ファムベリー)スリング
■Amazon価格:8,424円(税込)
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ファムベリースリングは糸から厳選してつくられています。一般的にしじら織りは単糸と言う一本の糸で織るのが一般的な織り方ですが、ファムベリースリングは双糸と言う2本の糸でより合わせ織られているのが特徴です。双糸にすることでより強度が強くなり、400kg耐久検査にも合格しました。そして特許申請中のドルフィンテールを採用し、美しいドレープラインになっています。
ベビハグ スリング メッシュ
ベビハグスリングメッシュはトコちゃんベルトの姉妹品の青葉抱っこひもメッシュスリングです。メッシュでできているので軽量で通気性に非常に優れている為、暑い季節に大活躍するスリングです。寒い時期に使う場合は、外側からストールなどを巻いてあげればオールシーズン使う事も可能です。
Betta(ベッタ)キャリーミー!プラス
■Amazon価格:6,980円(税込)
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ベッタ キャリーミー!プラスは5つのポイントから作られています。
- 軽くてコンパクトで持ち運びに便利
- パパとママとしっかり密着してぬくもりを感じ、赤ちゃんに安心感を感じさせてあげたい
- 簡単に安全なサイズ調整をできるようにしたい
- シンプルな設計で疲れにくい幅の肩紐にする
- 赤ちゃんが動いても安心のベッタ独自の立体裁断で落下の心配のない安定感のあるスリングを作る
この5つのポイントから安定感のある抱っこが楽にできるスリングが出来ました。日本製で一枚一枚丁寧に作られています。重さは約250gと軽量で、肩ひもが幅広12cmと肩にジャストフィットするように考えられています。さらに、左右を選ばないので肩が疲れたら左右交換で負担を軽減する事も出来ます。肩ひもはファスナーで長さが調節できるので、ママとパパとで兼用する事ができます。ファスナーのロック機能も強化されており、安心して使う事ができます。
hotslings(ホットスリングス)
■Amazon価格:8,731円(税込)
ホットスリングスはアメリカで人気のスリングです。一番負担のかかる肩の負担が軽減される様に肩紐がワイドに設計されています。スリングのサイズ調整やベストな位置への調整が出来るので、S~MLにする事が出来ます。またベストな位置がわかるように、ホットスリングスのタグhsが赤ちゃんのお尻下にきていれば正しい位置と分かるようになっています。
スリングの入り口には柔らかいパットが入っているので、赤ちゃんの顔や背中の部分が柔らかく心地よくなるように設計されています。日本語の説明書付きで分からないことがあっても安心です。購入してから1年間の保証もあり、経験豊富なスタッフがサポートしてくれるサービスもついています。
babaslings(ババスリング)
■Amazon価格:10,800円(税込)
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ババスリングはオーストラリア生まれのスリングです。リニューアルして生まれ変わったババスリングは、アメリカの安全基準ASTM F2907-15を取得し、より安全性がパワーアップしました。そして立体ポケットで小物が入れやすくなり、底に布が一枚増え耐久性と強度がアップしより丈夫になりました。色もカラフルで、パパと兼用する事ができます。日本正規品1年保証と日本語説明も付いているので、分からないことがあっても安心です。
minimonkey unlimited(ミニモンキーアンリミテッド)スリング
■Amazon価格:9,200円(税込)
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ミニモンキーは飽きのこないシンプルなデザインが人気です。新生児から縦抱きができるのが特徴のハイブリッドスリングです。ミニモンキーは6つのポイントからできています。
- 新生児から自然に正しいM字開脚の縦抱きの姿勢をつくる事ができる
- 新生児から15kgまで6種類の抱っこができる
- 肩の負担を軽減する幅広のショルダークッションになっている
- 赤ちゃんの落下防止に滑り止め防止セーフティーストラップが装備されている
- 本体がコットン100%でできているので、熱がこもりにくくなっている
- 大きさはA5サイズ以下で、重さもペットボトルより軽い265gで、コンパクトに折りたためるので外出時もかさばらず邪魔にならない
Cuddle Me(カドルミー)
■Amazon価格:10,584円(税込)
カドルミーは伸縮性のあるニット素材でできたスリングです。カドルミーの特徴は4つあります。
- ストレスを軽減できるニット素材
独特の伸縮性と耐久性で、赤ちゃんが自由に手足を伸ばす事ができます。お母さんもスリングが体に沿ってくれるので、赤ちゃんを抱っこしていても快適に過ごす事ができます。このニット素材には復元力があるので、伸びっぱなしにならずいつも同じ状態で赤ちゃんを抱っこさせる事ができます。 - 幅広肩ひもで重さを分散しとてもシンプル
ニットスリングはシンプル構造でできています。装置は肩にかけるだけです。肩ひもは肩いっぱいに広げられるので、重さが分散され肩への負担が軽減されます。 - 密着しすぎないので暑くない
綿糸のさらっと感とナイロン糸の乾きやすさで、高温多湿の気候にぴったりの素材です。お母さんやお父さんに密着しすぎず安定して横たわったり座ったりできるので、ポーチの中に熱がこもりづらくオールシーズン快適に使う事が出来ます。 - ジャブジャブ洗えていつも清潔に使える
ニットのスリングは、ジャブジャブ洗え軽くたたいて乾かしてもかたくずれしません。よだれや食べ物のしみがついても、すぐに洗って落とせるので衛生的に長く使う事ができます。
DORACO(ドラコ)
■楽天価格:9,936円(税込)
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DORACOのスリングは、助産師免許のある店長がいるお店でつくられたスリングです。DORACOだけのオリジナルサポートがあり、オーダーメードの感覚で1cmで無料サイズ調整をしてくれます。赤ちゃんに優しいコットン100%のスリングで、Tシャツの様なソフトな素材、裏地は体重をしっかり支える伸びない素材との2重仕立てです。
リバーシブルになっているので飽きずに楽しめます。デザインも豊富で、ママだけでなくパパも使いやすいデザインになっています。子どもの成長に合わせてお直しできるところは、DORACOのスリングならではの特徴です。
北極しろくま堂 キュット ミー!
■楽天価格:10,260円(税込)
■公式ホームページはこちら
キュット ミー!はスリングで有名な北極しろくま堂のオリジナル商品です。2009年にグッドデザインを受賞し、2012年3月号の付録の第3回たまひよ赤ちゃんグッズ大賞スリング部門で第1位を受賞しました。
人気の理由は、肩と赤ちゃんの首のところにクッションが入っていて、赤ちゃんとママの負担が軽くなり大きくなっても楽に使える事や、使い方のDVDがついていて分かりやすくデザインがおしゃれなところが人気です。
このしじら織りは、北極しろくま堂オリジナル生地です。しじら織り特有の凹凸が夏場は熱がこもらずさらっとした肌触りで、冬場はポーチが空気をためこんで暖かく使えます。このしじら織りシリーズは定番商品で、日差しや蛍光灯、屋外の日陰などの光の具合で色の見え方が変わる特徴があります。
赤ちゃんは抱っこが大好き
赤ちゃんは抱っこが本当に大好きです。新生児や小さい頃は、ママの心臓の音やぬくもりを感じて安心します。1歳も近づいて来る頃には今まで普通に乗っていたベビーカーも抱っこじゃなきゃ嫌と足を踏ん張って拒否することもあります。
ちゃんと歩いたり楽しくお友達と遊んだりしている年齢の子も急に抱っこをせがむなど、いつ抱っこモードに自分の子が変身するかは分からないものです。もしかしたらしない子もいるかもしれないですが、いざという時に使えたらスリングは軽くてコンパクトにしまえるのでとても便利なアイテムです。
どのスリングも、使い方は少し練習しておいた方が安心かと思いますが、抱っこしてって言ってくれる期間もあっという間に過ぎてしまうので、いつでも可愛い我が子の抱っこモードを楽しめるようにスリングを用意しておくのも良いかもしれませんね。