お子さんは、夏休みの宿題、毎日コツコツ取り組んでいますか?今回は、宿題の中でも親子共々頭を悩ます自由研究について考えてみましょう。小学校5年生におススメの研究テーマや、工作、実験について提案したいと思います。
小学5年生の自由研究でおススメのテーマは何?
小学校低学年から中学年では、自由研究と言うと植物や生き物の観察日やお手伝い日記、ゴミの分別など生活に密着した課題を見て記録に残す方法が定番だったかと思います。5年生からはいわゆる高学年。この学年からは、ただ単に観察日記や記録をつけるだけではもったいないですよ。
せっかく記録をとるなら、そこから発展させて問題提議➡解決までの簡単な流れに沿って課題に取り組んでみてはいかがでしょうか?
電気の消費について考える、というテーマ
- 低・中学年:≪1か月の電気代はいくらかかっている?≫
- 高学年:≪1か月の電気代はいくらかかる?電気の消費を少なくするための工夫とは?≫
夏場になると、電気需要が高まるので節電が毎年のごとく話題に上りますが、実際に節電・省電するために有効な方法を調べてみると、高学年らしく問題提議➡解決までの流れで書くことができますし、考える力もつきますね!
LEDなど省エネの電球に取り替えるとか、明るい時間にはなるべく電気をつけず自然光で、など子どもによって調べていくつかの答えをだすのではないでしょうか?
実際に調べて、答えを出したことほど子ども自身の知識となるのでおススメです。
地域にある標識と意味について調べてみよう、というテーマ
- 低・中学年:≪生活場面にある標識と標識のもつ意味とは?≫
- 高学年:≪地域にあるバリアフリーを見つけよう!≫
低学年では、道路標識やマーク(トイレの男女マークや初心者マーク、車いすマークなど)を調べてみるだけでも十分勉強になりますが、高学年ともなると、標識でなくても工夫されているポイントなどを写真に撮って調べてみると面白いですよ!
小学校では、道徳や人権教育などを授業でも取り入れていると思いますが、実際に自分がバリアフリーになっているポイントを探すという目をもつことで見えてくることも多いと思います。
例えば、図書館など公共の場では入り口が階段になっていても、階段を上れない人のために必ず別でスロープで上がれる場所がありますし、スーパーに行ってもエレベーターのボタンも1つは車いすの方が届く低めの位置に設置されています。
このような場所を実際に見つけることで、感覚的にバリアフリーってどういうこと?というテーマを理解できるようになりますね!
給食の献立表から、よく食べている食品を調べてみよう、というテーマ
- 低・中学年:≪給食でよく食べている食品BEST5≫
- 高学年:≪給食でよく食べている食材と、食材がもつ栄養素について≫
≪給食でよく食べている食材と、食材の主な産地について≫
小学校では毎月、給食の献立表が配布されているかと思います。7月の献立表が残っていれば、そこから使われている食材を書き出して正の字でカウントしてみましょう。多用されている食材が見えてきますね。
これをランキングで発表するだけでも低・中学年なら面白い研究になりますが、高学年ならさらに栄養素を調べてみたり、食材の産地を調べてみると社会などの教科ともリンクした勉強になりますね。
調べてみるのは、スーパーに連れて行くと、最近は食材に産地が記載されていまので良いのでは?
大豆やコーンなどは輸入に大部分頼っていることなどに気づけば研究の深みも増します。
小学5年生の自由研究でおススメの工作を紹介!
女の子なら草木染め
草木染めって知っていますか?
“うちは都会だから周りに染物に使うような樹木はないの~”なんて思ってしまいがちですが、これ植物ならわりと何でも使えるんですよ!
例えば、冷蔵庫に残っているナスとかね。そんなのでも染め方さえわかっちゃえば使えるアイテムなんです。白いストールやバンダナを買ってきて、自分たちで染めてオリジナルのアイテムを作るなんてオシャレで良いですよね?
“これ、ナスで染めたんだよ”“こっちは、玉ねぎで!”なんて、染めている過程も写真にして発表すると、クラスのみんなも意外な方法に驚いてくれるのではないでしょうか?
男の子ならソーラーカーやロボットの組み立てに挑戦!
男の子というと、車やロボットなどシステマチックなものを好む子が多いのではないでしょうか?
まだ低学年の間は、電気系統を使用しない工作が多かったかもしれませんが、挑戦したことのないお子さんなら、このような理系アイテムも良いですよ。
割合、キットになっているものは構造が簡単にわかりやすくできているので、組み立ても1人でできる場合が多く、正しく完成すればモーターで動くので達成感もありますね。
もちろん、キットを購入せずとも、電気系統を組み込まなくとも手作りロボットや手作り貯金箱なども魅力的です。その場合は、パパ、ママが材料をすべて用意するのではなく、ペットボトルや牛乳うパックや割り箸など、使えそうな材料を考えて自分で収集させるくらいのことをしましょう!
完成図を自分の頭で描いて形にするって結構難しいことですし、材料を集めておくなんて計画性もいりますが、そんな力もつけていって欲しいですね。
小学5年生の自由研究でおススメの実験の方法を解説!
実験でアイスクリームを作る
氷に塩をかけると温度が下がるという実験をすでに学校で経験した子もいるかもしれませんが、その原理を利用した実験です。
用意するもの
- 生クリーム、牛乳、砂糖、たまごなど、一般的なアイス食材
- 氷、塩。小さな茶筒と、小さな茶筒と氷が入るサイズの筒
バニラアイスの作り方
- 小さな茶筒にアイス液を入れたらラップでしっかり包む
- 大きな筒の中に茶筒を入れ、空いた周りに氷と塩を交互にきっちり詰める
- 筒をタオルでくるむ
- 20分ほど筒を転がすと完成!
どうしてアイス液が凍ってアイスクリームが出来たのか、きちんと原理を理解してレポートにしてみましょう。