WEBプログラマーは未経験でもなれる?役に立つ資格や学校・将来性について

いまやインターネットで買い物をしたり、映画の席を予約したりするのは当たり前の時代になってきています。また、パソコンやスマホからフォーマットに入力するだけでお店の予約ができます。このようなシステムを作るのが【WEBプログラマー】という仕事です。今回はこのWEBプログラマーについて解説していきます。

WEBプログラマーの仕事について

WEBプログラマーの仕事内容

WEBプログラマーの仕事は、Webサイトの構築に必要なプログラミングが中心になります。システムエンジニアが設計した仕様書に従い、Webシステムの開発をします。

中小規模のサイト開発の場合は、経験豊富なプログラマーが本来システムエンジニアが行うデザインや管理、構築まで一手に引き受ける場合もあります。
大規模なプログラムになると、長期間かけて行うため、1年以上同じ案件に関わることもあります。HTMLやCSSなどのサイト構築に関わる知識、メールフォーム、データベース連携などのシステム開発まで手がけるため、幅広い分野の知識が必要になり、常に勉強が必要です。

WEBプログラマーの収入・平均年収

WEBプログラマーの平均年収は、約450万円程度です。WEBプログラマーは年齢層が幅広く、20代から50代までで、中には年収1,000万円を超える人もいます。
また、知識と技術力を生かしてフリーランスで働く人には、平均年収を超える収入を得る人もいます。WEBプログラマーの中でも、SEのような業務をしている人のほうが年収が高い傾向があります。

WEBプログラマーの勤務時間・残業は多いの?

企業に勤めているWEBプログラマーの場合は、勤務時間は9時から18時で土日休みという勤務体制が多く、福利厚生も充実しているところがほとんどです。中にはフレックスタイムを導入し、社員自身が自分で勤務時間を調整して働きやすい環境を作っているところもあります。サイト開発を手がける会社は、納期が迫ってくると残業が続くところも多くなりがちです。

WEBプログラマーになるために

WEBプログラマーに必要な能力

必要な能力は、HTML、CSSはもちろん、JavaScriptやPHPなどのプロミング言語に関するスキルも必要です。このプロミング言語は開発するものによって言語が異なるので、自分がどんな分野を手掛けるかで必要な言語が変わってきます。
しかし、WEBプログラマーとして幅広く活躍するためには、多くの言語を使えるように学んでおくことが大事です。よく使われて覚えやすいのはPHPですが、他にもPerlやJava、ASPなどがあります。

WEBプログラマーとしてスキルアップするためには、言語やプログラミングに関する知識や技術を磨き、従来の進め方にこだわり続けることなく、自身のプログラミングに関して学び続ける向上心を持つことが大切です。

WEBプログラマーになるための学校

  • 大学・短期大学
  • WEBプログラマーになるために学べる学科は、情報通信工学・情報工学・情報システム工学などの学科や、IT系の学科です。これらの学科では、プログラミングに使うコンピュータ言語やネットワークシステム、各種ソフトウエアの企画や開発について、幅広く知識や技術を学びます。

    就職に関してですが、大手の企業では採用条件の中に大学卒を掲げているところがあるので、大手ソフトウエア会社で働きたいと考えている人は大学に入ることを目標にしたほうがいいでしょう。

  • 専門学校
  • 専門学校では、情報処理系の学科やIT関連の学科が設けられている学校が全国に多く存在します。大学はプログラミングの勉強の他に一般教養を学びながら4年間で卒業しますが、専門学校の場合は2年間から4年間で、プログラマー養成に力を入れ専門的に学びます。

    専門学校の学科でも幅広い分野がありますが、ゲーム開発に特化した学科がある専門学校もあり、自分が手がけたい分野がある学校を選ぶことができます。また、卒業後の就職の際にアピールできるように、国家資格や民間資格を目指し対策講座に力を入れている学校もあります。

  • プログラミング専門スクール
  • プログラミングスクールは、全ての世代を対象にプロのインストラクターがプログラミングを教えてくれます。独学だと時間がかかる上に疑問を誰かに聞くこともできませんが、スクールではインストラクターが丁寧に教えてくれるので、挫折せず進めることができます。

    また、オンライン型のスクールもあります。通学制のスクールには時間や場所の関係で通えない場合でも、オンラインなら仕事をしながらでも子育てしながらでも学ぶことが可能です。朝早い時間から夜遅い時間までレッスンを受け付けていて、土日も学ぶことができます。忙しい人はオンラインを利用するのも一つの手です。

WEBプログラマーに必要な資格

  • IPA基本情報処理技術者試験
  • この資格は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が「情報処理の促進に関する法律」に基づいて行っている国家試験で、年2回の試験が実施されています。内容は情報処理の基礎が理解できているか、情報技術の原理、知識、技術が一定以上の水準に達しているのかどうかを総合的に見る試験となっています。

  • IPA応用情報処理技術者試験
  • この試験は、IPA基本情報処理技術者試験の上級資格になります。年2回の試験が行われていて、技術だけでなく、管理から経営までの高度な知識や技術を持っているか試される試験です。初心者向けではなく、何年かの経験を積んだプログラマーやシステムエンジニアを対象に行われています。

  • Oracle Certified Java Programmer
  • Oracle Certified Java Programmerは段階がゴールド・シルバー・ブロンズの3段階に分かれていて、オラクルが行なっているJavaの認定資格になります。
    ゴールドが最も難しいもので、受験資格はシルバーの資格を取得している人です。ブロンズとシルバーは誰でも受験することができます。試験対策の研修制度も整っていて、自分のレベルに合わせて資格を取得してスキルアップすることができます。

  • PHP技術者認定試験
  • PHP技術者認定試験は、初級、上級、ウィザードの3種類があるPHP技術者認定機構が認定する試験です。この試験の目的は、「認定者の雇用機会」や「認定者が所属する会社のビジネスチャンス」の拡大です。そのためにPHPの専門技術取得能力を正しく評価するためにこの試験を実施しています。

  • 情報処理技術者試験
  • この試験は経済産業省が認定する情報処理関連の資格の中で、唯一の国家資格試験です。この試験に合格することで、情報処理技術者として技術や知識が一定の水準に達していることが証明されます。
    全部で13の試験区分があり、WEBプログラマーに適している試験は、「基本情報技術者試験」やその応用編の「応用情報技術者試験」です。また、「システムアーキテクト試験」は、ソフトウエアの設計・開発・テストなどを行なって情報システム開発技術を評価します。

  • 情報検定(J検)
  • J検と呼ばれる情報検定は、「情報システム試験」「情報活用試験」「情報デザイン試験」の3種類の試験がある文部科学省が後援する検定資格です。この中でWEBプログラマーが取っておくといいものは「情報システム試験」で、合格するとWEBプログラマーとしての情報処理能力が評価されます。

WEBプログラマーとして働く

未経験のWEBプログラマー求人はあるの?

WEBプログラマーの求人は、プログラマー経験者よりも未経験者を優遇して採用する企業もあります。
その理由は、独学で勉強した人は変なクセがついている場合があるからです。未経験者の場合は、教育しやすいところがよいとされますのでWEBプログラマーとして働いたことがない人でも、学ぶ姿勢を真剣に見せれば採用される可能性もあります。

また、求人は正社員での雇用が多く、プログラマーの需要が多いため、求人サイトなどでは募集がたくさん載っています。

WEBプログラマーは在宅でできる?

在宅のプログラマーとして活躍していくためには、仕事をもらう必要があります。

一つの方法として、正社員として会社に就職して、WEBプログラマーとして丁寧で信頼される仕事をこなして経験を積むことで、会社からスキルや人間性を認めてもらうことです。会社としては一緒に仕事をしたことがない人に、目の届かないところでの仕事を任せることはあまりないでしょう。信頼関係が出来上がってから、在宅で仕事をしたいと相談してみるのが最適な方法です。

社員が在宅で仕事をすることで、会社側にもメリットがあります。例えば、その人の交通費を払わなくてもすみます。遠いところから通ってきている人であれば、それなりに交通費がかかりますので、在宅になったらその分の経費が節約できます。また、会社で作業するためにはパソコンやデスクや椅子などを用意してスペースを確保しなければなりません。このようなコストも削減できるのです。実際に在宅勤務の社員がいる会社は存在し、互いによい関係で仕事をしています。

WEBプログラマーはフリーランスで働ける?

企業でWEBプログラマーとして経験を積んだ後に、フリーランスとなる人もいます。

フリーランスになると、知識や技術が備わっていれば色々な案件をこなすことが可能です。フリーランスとして働く人の中には、企業に勤めている時よりも収入がアップしたという人もいます。仕事はインターネットのサイトで探すことが可能ですし、企業時代に関わりがあった顧客から声をかけてもらえることもあります。そのためには信頼してもらえるような仕事をすることが重要です。

WEBプログラマーの活躍する場

  • システム開発会社
  • 主に業務用システムの開発を行うのがシステム開発会社です。金融システムや移動通信の制御などの企業基幹システムに使われることが多い、汎用系は大型コンピュータで構築されるシステムになります。
    また、中小企業の給与管理などにに使われて、パソコンで運用ができるシステムがあり、これをオープン系と言います。こちらは小型コンピュータや既存のサーバーを使用して作ります。システム開発会社は得意な業界分野がありますので、会社を選ぶときに自分がどんな業界に興味があるかで選ぶのもいいでしょうか。

  • ソフトウェア会社
  • ソフトウェア会社は、コンピュータを動かすためのソフトウェアの開発や販売を行います。顧客からの依頼でソフトウェアを開発して提供する会社や、自社でソフトウェアを開発して店頭で販売する会社があります。店頭で販売しているソフトウェアは、表計算や給与計算のソフトなどで、買った人が自分でパソコンにインストールして使います。ソフトウェア会社での勤務は、顧客先に出向いて仕事をする場合もあります。

  • 一般企業
  • 一般企業では、ITを使ってサービスや製品を提供する企業で働くWEBプログラマーもいます。コンピュータはどんな業界でも導入されていて、それを動かしたりメンテナンスを行う仕事をします。家電や自動車メーカーや流通業、建築業など広い分野での働き先があります。

WEBプログラマーの将来性

スマホやタブレットの普及によって、インターネットは身近なものとなっています。ネットショッピングや飛行機のチケット予約など、多岐に渡って様々なところでシステムは必要なものです。このようなすべてのものにプログラミングが必要になっているため、今後もWEBプログラマーの需要は大きくなっていくでしょう。専門的な知識が必要なWEBプログラマーはスキルにより、高収入も可能なので今後期待ができる職業とです。

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