ボディーガードになるには女性は厳しい?ドラマで活躍しているその仕事内容とSPとの違いについて

ボディーガードの仕事は、よくテレビドラマで見ることがあります。しかし、本当にテレビドラマのような仕事内容なのでしょうか?常に危険と隣り合わせというイメージが強いボディーガードですが、年収や必要な資格はどのようなものなのでしょうか?ボディーガードは警察官と同じようなものなのかなど、今回はボディーガードについて気になることをお話します。

ボディーガードになるにはどうすればいいの?

ボディーガードには2種類ある

身辺警護や要人警護などの警備業務に携わる人のことを「ボディーガード」と言います。ボディーガードには2種類あり、それぞれなるための方法や過程が異なりますので、確認してみてください。

  • 公的機関で働くボディーガード
  • 公的機関(警視庁での警護業務や皇宮警護官)でボディーガードとして働く場合は、公務員試験を受け、警察官皇宮警護官にならなければいけません。その後、昇進試験等を受けることで警護業務につくことができるのです。

  • 民間企業で働くボディーガード
  • 警備や警護を行なっている企業の採用試験に合格することで、ボディーガードとして働くことができます。民間のボディーガードとして働くために必要な資格はありませんが、警備業法により身辺警護・要人警護の訓練機関等で専門の教育訓練を受けなければいけません。さらに、ボディガードとして役立つ資格を取得することも視野に入れ、経験と実績を積み重ねていくことが必要です。

参考:e-Gov 警備業法

ボディーガードになるために民間スクールで学ぶ

身辺警護のプロとして即戦力になるために、ボディーガードやSP経験のある講師に直接指導してもらうスクールもあります。日本内外の警護についての座学から始まり、警護車両の運転方法など、実習をして実務経験を積むことができます。また、卒業後の就職率も高く、実績ともに評価されています。

ボディーガードになるために必要な資格やスキルはあるの?

ボディーガードには必要な資格やスキルはないと言われています。しかし、必要とされているスキルがありますので、そのスキルについてお話いたします。

■社会人としてのマナー
最低限のマナーである、挨拶や立ち振る舞い、言葉使いなどは人としても重要と言えるでしょう。

■調査能力
危険の予兆をいち早く察知する能力があることで、危険回避ができます。身辺警護する上で、行動調査を事前に行うことで警護に生かすことができるのです。

■エスコート技術
徒歩移動中の警護対象者の周りを気にかけながら安全を確保する技術です。

■特殊運転技術
基本的な運転技術のほか、停止していることは危険につながります。そのため、ナビに頼らず地理を知っていることは重要なのです。

■電子機器に関する知識と対処法
盗聴器や盗撮など遠隔で情報収集する機材を見つけ、それぞれに応じた対処をする技術です。

■爆発物の構造や種類、起爆装置に関する知識と見つけ出す技術
犯罪者やテロリストなどが利用する危険物に対応できるスキルになります。

■脅威に対処する技術
ストーカーやパパラッチによる直接身体に被害が及ぶものではないが、間接的に影響のある写真撮影や、直接的な被害まで対処する技術です。格闘技や銃器訓練などが必要になります。(民間のボディーガードは銃を所持することは認められていません)

■救急処置
警備中に発生する急な病気や怪我に対する救急処置の方法や緊急搬送などの技術です。

■護身術
警護対象者を危険から守るため技が必要ですが、対象者から目を離さず行うことが必要です。

  • 警備員指導教育責任者を取得してスキルアップする
  • 警備業法第二十二条に定める国家資格です。直近5年以内に警備員としての実務経験が3年以上ないと受験することができません。資格を取得することで、指導や教育することが可能になります。また、独立や管理職になるために必要な資格の一つです。

  • 普通自動車運転免許は運転するために必要な資格
  • 警護車両の運転をすることもあるので、取得しておくことをおすすめします。また、就職するにあたって「要運転免許」と条件が定められている警備会社も少なくありません。

  • 武道経験や有段者
  • 警護業界ではボディーガードをスカウトすることもあります。警備業法に基づき法定研修が必要ですが、武術に関して基礎が出来上がっている武道経験者や有段者をスカウトすることもあります。未経験からの募集をしていない警備会社は、さまざまな方法でスカウトをして人材を確保しているところが多いようです。

  • 英会話などの語学力
  • ボディーガードとして働くために、英会話技術があることで警護対象者の幅が広がります。海外から来日されるVIPや日本在住の外国人を対象とすることができるのです。警護対象者とのコミュニケーションも警護する上で必要になるので、英語が話せるボディーガードは重宝されるでしょう。また、日本から海外へ渡航する警護対象者際に同行する場合も必要となるスキルでしょう。

女性でもボディーガードになれるの?

ボディーガードとして働いている女性は少数です。ただ、女性ボディーガードを必要としている警備会社も多く存在することから、需要は高まって行くことでしょう。実際に活躍している方はたくさんいます。しかし、労働時間や危険な現場もあることから結婚や子育て中に働くには難しい職業の一つかもしれません。

ボディーガードの仕事内容

ボディーガードの仕事内容は、主に対象者の身体を守ることですが、身体以外にもさまざまなものを守る場合があります。プライバシーや私生活などを守るのもボディーガードの仕事です。著名人や重要人物の動向や言動は誰もが注目しています。熱狂的なファンや興味本位で集まってくる人々、マスコミなど世間の目から守ることも重要な仕事の一つです。

他には、依頼主の資産や財産を守る仕事もします。高価なものを身に着けていたり、持ち歩いていたりする場合、窃盗などの犯罪から守ることもボディーガードの仕事です。また、労働時間や休日に関しては警護対象者により変動します。トイレや食事に関しても勝手に現場を離れてはいけないので、時間があれば、空腹ではなくても食事を摂り、トイレに行きたくなくても、必ずトイレに行くことが必要になります。

SPとの違い

SP(セキュリティーポリス)とは警視庁警備部警護課に所属し、政府首脳や国賓など法律で定められた対象者をボディーガードする警察官を指します。SPになるためにはさまざまな条件が定められています。

■警察官であること
■身長173cm以上であること
■柔道または剣道が3段以上であること
■逮捕術、格闘術、射的技能が優秀であること
■拳銃操法は上級であること
■英会話ができること

などがあります。また、条件をクリアした上で所属長の推薦をもらい一定の講習を受け、選抜されることでSPになれます。公務員として警察官になり警護課に所属していてもSPになれるのはごく一部なのです。

SPがスーツの上着のボタンを外している理由は、いざという時に拳銃など装備品を素早く出すためです。拳銃や警棒の携帯や使用、車両の緊急走行など警察官としての権限を使うことができます。

2名以上の連携プレイが基本

警護対象者の対角線上になるように、フォーメーションを組みます。後方にリーダーとなるボディーガードが付き、前方は新人のボディーガードがつくことが一般的です。リーダーは後方から警護対象者の前後左右を確認し、周囲に指示をします。チームをコントロールする役割を担っているのです。

2名以上で警護することが基本ですが、対象者が希望する場合は1名で警護することもあります。

ボディーガードの身なりについて

ボディーガード として適した服装は?

基本は黒・紺・チャコールグレーなどダーク系の目立たないスーツが基本スタイルです。ゴルフ場やスポーツクラブなど、警護する場所によりカジュアルな服装をすることもあります。

ボディガードが装備可能な武器とは?

警察の許可を得た、特殊警棒やフラッシュライト、防刃ベスト、刺又などの護身具のみです。拳銃の携帯や緊急走行はすることができません。
しかし、金属探知機がある裁判所や空港などは警棒が反応してしまうこともあります。事前に申請をすることも可能ですが、警護対象者に煩わしさを感じさせないことも大切な仕事の一つです。

ボディーガードの年収はどのくらい?

年収は30代で約600~800万円程度になることが多いでしょう。経験により異なるので、ベテランになると警護対象者もVIPなどを任されるため、年収で1,000万円を超える人もいるようです。独立し、依頼を多く受けられることでさらに多くの収入を得ることも可能なのです。

  • ボーナスはどのくらい?

ボーナスは月収の4ヶ月分が平均的な金額のようです。

ボディーガードの求人状況や雇用形態について

求人募集は地方には少なく都市部に多く見られます。また、一般的に要人警護の場合未経験からの採用は少なく、面接時にアピールできる高度なスキルや経験が必要でしょう。ボディーガードとして面接を受ける前に、国際ボディーガード協会日本支部や日本ボディーガード協会などの有料の訓練を受けることで就職に有利になることもあります。
警備会社に所属し警護対象者から依頼される場合と有名人や要人から直接依頼される雇用形態があります。

ボディーガードを雇う費用

ボディーガードを雇う場合の警護料金はランクや各社の基準により変動があります。危険リスクが低い場合、1時間1名で3,000~4,000円程です。危険度が高く常にリスクがつきまとっている社会的地位の高い職業や、一般家庭でも実際に脅迫などの被害を受けている場合は、ランクの高い警護となり1時間1名8,000~9,000円が相場です。
また、時間制で依頼を受け付けていることが多く、4時間、6時間、8時間以上などです。

ボディーガードはいつの時代も必要とされ人を守る逞しい存在

ボディーガードは特殊な仕事で、活躍している現場を見ることはなかなかできない業種ですが、昔から要人やVIPなどの近くには必ずボディーガードがいます。また、民間のボディーガードに守られている人も有名人からストーカー被害を受けている人まで、依頼をする人はさまざまです。警護対象者を危険から守ってくれる逞しい存在なのです。経験を積み実力あるボディーガードになることで、案件も増え信頼されるボディーガードになれるでしょう。

また、女性からの依頼や子どもを守らなければならない案件であれば、女性のボディーガードが活躍すると考えられます。女性や子どもに安心感を与えることができ、女性のボディーガードがいてよかったと感謝される日が来るでしょう。

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