サウンドクリエイターになるには?未経験でも活躍できる役立つ資格や学校について

近年、スマートフォンのアプリでゲームを楽しむ人が増えてきています。そのスマホのゲームや家庭用ゲーム機器のゲームはBGMが流れていますが、この音楽を作る仕事を「サウンドクリエイター」といいます。サウンドクリエイターになるためにはどんな学校に行き勉強したらなれるのでしょうか。

サウンドクリエイターとは

サウンドクリエイターの仕事内容

サウンドクリエイターの仕事は、映画やゲーム音楽、アニメなどのサウンドを作るのが仕事です。作曲家やサウンドディレクターと呼ばれることもあります。

制作はサウンドプログラマーと作曲家と言われるコンポーザーが分業して行うこともあります。BGMを作曲家が担当して、効果音(SE)とサウンドのプログラミングをサウンドプログラマーが担当します。作曲は専用ソフトを使って行い、演奏の曲や声優の声はスタジオで収録します。

サウンドクリエイターの給料・平均年収

サウンドクリエイターの給与は勤務先によって異なりますが、大手ゲーム会社で働いている場合、初任給は18万円~24万円程度です。
大手の社員なら勤続年数によって年収は上がっていき、10年目になると、約500~600万円程になります。サウンドクリエイター全体の平均年収は約300万円~400万円程となっています。フリーランスで成功している人の中には年収1,000万円程の人もいます。

サウンドクリエイターの勤務時間・休日

ゲームメーカーなどで正社員として働く場合、基本的に土日祝日が休みで1日8時間勤務です。
中にはフレックスタイム制度を取り入れている会社もあります。普段は残業はほとんどありませんが、決算前などの時期は残業が発生する場合もあります。

サウンドクリエイターになるには?

サウンドクリエイターは未経験でもなれる?

サウンドクリエイターは実際に楽器を演奏することはなく、DTMなどのソフトを使用して音楽を作り出します。そのため、専用ソフトを使いこなせるスキルが必要です。
このソフトを使うことができないとサウンドクリエイターとして活躍することができないため、未経験からサウンドクリエイターになることは難しいでしょう。もしも未経験でサウンドクリエイターになりたい人は、まずは専用ソフトのスキルを身につけることが重要です。

サウンドクリエイターになるための大学・専門学校

  • 大学で学ぶ
  • 大学の情報学部の情報メディア学科では、デザイン関連やコンピューターグラフィックス、CGについて学ぶことができます。実際にゲームを制作したり、海外へ研修に行くカリキュラムがある学校もあります。この学科ではサウンドクリエイターやゲームクリエイター、CGデザイナー、CGクリエイターなどを目指している人たちが学びます。

  • 専門学校で学ぶ
  • 音楽系の専門学校では、作曲の基礎から譜面の読み書きなど必要な知識を学ぶことができます。サウンドクリエイターが使用するDTM(DAW)などのソフトを使用するため、ソフトの使い方を学んで楽曲の土台になるトラック制作法などを勉強します。

サウンドクリエイターに向いている人とは

  • コミュニケーション能力がある
  • サウンドクリエイターの仕事は分業になる場合があるため、多くの人と円滑なコミュニケーションをとれることが重要です。
    サウンドクリエイターは作曲する側とサウンドプログラマーで分けて仕事をする場合があったり、多くのプロジェクトメンバーと共同作業を行い、スタッフとの打ち合わせを重ねて仕事を進めていきます。その中でたくさんの人と関わるため、協調性や理解力、折衝力があることが求められます。

  • 勘が良い人
  • サウンドクリエイターは、どのような音楽が求められているのかを感じ取って適切な音楽を作る必要があります。例えば、ゲームの音楽を作るときには、ストーリーに合わせたりゲームの中の主人公の心理状態に合わせた雰囲気の音楽が流れます。このように、サウンドクリエイターはその場の雰囲気を鋭く感じ取る勘の良さが求められます。

  • 多方面に興味を持てる
  • 音楽を作る人は感性を磨くために、色々なことに興味を持てる人が向いているでしょう。自分が好きなジャンルの音楽だけでなく、幅広いジャンルの音楽を積極的に聴くことも大切です。また、多くの人と接して自分自身の世界を広げることも視野を広げるために大切なことです。

サウンドクリエイターに役立つ資格

MIDI検定

この検定は、パソコンを使っている人には広く知られている「MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格」を理解して、MIDIを使って音楽を制作することができるかどうか、能力を測る検定試験です。

試験は4級から2級まであり、4級の試験は講義と試験を、3級は筆記試験を行います。そして、2級は筆記試験の合格者を対象として、実技試験が実施されます。MIDIは、電子音楽の中での標準規格となっています。電子音楽のソフトウェアや通信カラオケの送信データ、携帯電話の着信メロディなどがMIDIを使用して作られています。マルチメディアの世界で音楽を作りたいと考えている人はこのMIDI検定を取得しておくと就職や転職のときに有利になるでしょう。

マルチメディア検定

最近はスマートフォンやパソコンを通じて画像や映像などの情報を検索して整理するだけではなく、「デジタル情報をいかに効果的に見せるか」「デジタル情報をどのように活用したら効率的か」というような、デジタル情報を相手にどのように伝えると効果的なのかというスキルが求められています。
マルチメディア検定では、マルチメディアをどのように扱うのか、インターネットを使用したコミュニケーション技術に関する基礎的な理解度を測ります。

C言語プログラミング能力認定試験

  • 1級
  • この認定試験の中で最も難しい級です。使用しているOSについて理解していること、CG言語を使って言語処理系やユーティリティなどの応用プログラムを作成するための能力を認定します。

  • 2級
  • 各種基本アルゴリズムを理解していること。500行程度の小規模のプログラムを適切に(理路整然と簡潔に、正確に、早く)書くことができるレベルの試験です。

  • 3級
  • C言語プログラミング能力認定試験の中で、一番易しい試験です。簡単なプログラムが書けて、C言語の概念を理解していることが合格レベルです。

サウンドクリエイターとして働く

サウンドクリエイターはアルバイトで働ける?

雇用形態はさまざまで、正社員、契約社員、アルバイトがあります。国内のゲーム市場はスマホやパソコンの普及でとても莫大規模のため、サウンドクリエイターは知識と技術があればアルバイトでも充分活躍できる仕事です。

サウンドクリエイターの求人はあるの?

日本国内のゲーム市場は1兆円規模となる大きなものです。スマートフォンやタブレット、パソコンの普及によって今後もますます拡大していくでしょう。

その中で、サウンドクリエイターの募集はそれほど多くないのが現状です。大手のゲームメーカーは特に人気が高く、競争率も高いので、採用されるためには高度な知識と技術が必要です。専用ソフトを使いこなせて、即戦力になれる人材が求められるため、ゲーム関連企業のインターンシップに応募したり、学生時代にアルバイトをしたりして経験を積むことは採用に有利になる可能性があります。

サウンドクリエイターの将来性

ゲーム業界の中で売上を伸ばしているのは、スマートフォンなどのオンラインゲームです。ゲームやアニメの仕事は大変人気なので、採用されるのが難しい場合もあります。自分の希望する業界で活躍するためには、スキルを磨いてキャリアを積むことが大切です。

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