テレビプロデューサーになるには?大学や学歴・必要なスキルについて

就職先として毎年人気のあるテレビ業界。そのなかでもテレビプロデューサーの仕事は、番組制作を行うなかで中心の存在となる重要な役職です。そこで今回は、テレビプロデューサーの具体的な仕事内容、そして仕事として求められている能力についてご紹介します。

テレビプロデューサーとは?

番組制作の統括

テレビプロデューサーとは、テレビ番組の企画から予算、スタッフの人事、キャスティングなどの制作過程における全ての責任をもつ統括者です。プロデューサーが決定した企画に沿って、ディレクターが現場でスタッフやキャストをまとめ、収録や編集を行うことでテレビ番組が完成します。
 

企画の決定

テレビプロデューサーは、ディレクターやアシスタントディレクター(AD)が提出した企画を、視聴者にとって「面白いか」「わかりやすいか」「価値ある情報か」など多角的な視点から考慮したうえで採用を決めます。企画会議において、テレビプロデューサーは圧倒的な権限をもっており、プロデューサーの意見が企画実行の決定にもつながります。

お金の管理

いくら面白い企画であっても、制作費が高くつきすぎると会社に利益がなくなります。そのためコンテンツの質を保ちつつも、番組それぞれの予算に合ったキャスティング、ロケ、セット等の費用をバランスよく組み立て調整することもプロデューサーの役目です。

キャスティングやスタッフの人事

番組制作にあたり、テレビプロデューサーはスタッフのみならず、キャストや放送作家とも打ち合わせをします。各役職の懸け橋として、それぞれの立場の意見に耳を傾けつつ、番組の意向を1つにまとめなれけばなりません。その点でテレビプロデューサーには、人当たりの良さや、人脈、リーダーシップが強く求められる職と言えるでしょう。

テレビプロデューサーになるには?

テレビプロデューサーになるまでの道のり

テレビプロデューサーになる一般的な方法は、テレビ局または番組制作会社に入社後、ADとして雑用や現場での下積み経験を積むルートを経ることです。そしてディレクターに昇進したのちにプロデューサーとして番組を任せられるようになります。

プロデューサーになる年齢は個人差があれど、30代後半になる方が最も多く、早ければ20代後半で就任することもあります。

テレビプロデューサーに資格は必要?

テレビプロデューサーになるうえで必要な資格はありません。その代わり、テレビ局入社後にアシスタントディレクターとして数年の現場経験を積むことになっています。

望ましい学歴・学部はあるの?

民放キー局や準キー局でいえば、テレビプロデューサーも含めた社員の多くは有名大学の出身者が多いようです。それゆえ4年生大学の卒業は必須、加えて有名大学出身といった学歴があれば尚よいでしょう。
一方で、プロデューサーになる上で学部は関係ありません。また、必ずしも映像の専門学校やマスコミのゼミに入る必要もなく、入局後に一から知識を蓄えることになります。

一般的にテレビ制作部は文系が多いですが、選考において理系・文系の違いで有利不利になることはなく、出身学部よりもプロデューサーとしての資質が求められているといえます。

女性でも活躍できるの?

ひと昔のテレビ局といえば男性社会のイメージが強かったのですが、最近では社員の男女比は半々という局もあり、それにしたがって女性のテレビプロデューサーも活躍している方が多くいらっしゃいます。とりわけ最近のドラマでは、女性プロデューサーによる女性視点のヒロイン像や斬新なアイディアが、同性視聴者の共感を得て話題作となっているケースが多く見られます。

また労働環境の改善が進んでいるなかで、結婚後に産休や育児休暇をとったのち、また現場の第一線へ復帰する女性プロデューサーも多くいらっしゃいます。これらから、テレビプロデューサーの仕事はかつてのような男性社会ではなく、女性も家事や育児と両立しながら働る環境にあるといえます。

テレビ局の求人と倍率

テレビ局を志望する学生は毎年大変多いわりに、採用人数が制作部・技術部で合わせて20〜30人とかなり少なめです。それゆえ就職口としてはかなりの狭き門といえるでしょう。

とりわけ制作部(総合職)の倍率は日本テレビ・TBS・テレビ朝日・フジテレビ・テレビ東京のキー局で500〜1000倍、準キー局でも300~500倍と非常に高い割合です。

また採用日程は他の業界と比べて早い時期からスタートします(NHKは一般的な日系企業と同時期)。ほとんどの局は12月~1月にエントリーが始まり、3月には内定者が決まっている場合が多いので、早めの対策と準備が必要です。

テレビプロデューサーの年収

テレビ局員の年収

テレビ局員の平均年収はキー局では1000万を大きく超え、一般的に見てかなり高い水準にあると言えます。
具体的には、キー局テレビにおける新人アシスタントディレクター(AD)の初任給は25万円ほどで、ディレクターやプロデューサーへ昇格するにつれ給与も上がっていきます。

またテレビの現場は日本の一般企業のような年功序列型というより、実力で評価される傾向が高く、なかには20代後半からプロデューサーを任され、1000万円以上稼いでいる方もいます。

番組制作会社の社員の年収

一方、制作会社のプロデューサーの年収といえば、大手制作会社で500〜600円万、ADは250~400万円ほどで、テレビ局と制作会社では大きな収入格差があるといえます。ただし、制作会社の社員も人気番組を手がけるなどの実績を積むことで、実力が評価され、年収1000万円を超えることもあります。

テレビプロデューサーは激務?休日はどのくらいあるの?

プロデューサーは激務?

プロデューサーの1日の仕事は、デスクでの企画書作成、会議、予算・スケジュール管理などが主で、その合間にスタジオ収録やVTRの試写が入ってきます。
ADがぞれぞれ1番組ずつ担当するのに対し、テレビプロデューサーは一人で複数の番組をかけもちで担当していることが多いため、仕事は山ほどあり激務であるといえます。

休日は何をしているの?

テレビは年中無休365日放送されています。そのため局社員は一般企業のように決まった勤務体系はなく、土日に出勤することも多々あります。ただし、今日では労働環境への見直しもされており、ADは月に一定数以上の時間労働すると、時間が早くても帰宅するよう決められているテレビ局もあります。

ただテレビプロデューサーの場合、休日でも企画書を立てたり番組作成のネタ集めをするなど、四六時中に番組のことを考えている人が多いようです。つまりそれほど常に「もっといい番組を作りたい」とテレビへの情熱をもっている人に向いているといえるでしょう。

テレビプロデューサーの将来性

テレビ離れが進む現代

インターネットで動画がいつでもどこでも観られる今、テレビの視聴率は減少傾向にあります。特にデジタルネイティブである若年層のテレビ離れは著しく、キー局のゴールデンタイムを見てみると、中高年にターゲットを向けたクイズ番組や情報番組が増えています。

このまま若者がテレビを観なくなれば、将来テレビ業界の仕事はどのようになっていくのでしょうか。
テレビプロデューサーを目指す方は、テレビの今後の可能性について自分なりの展開をじっくり考えてみる必要があるかもしれません。

視聴者を取り込む魅力的なコンテンツ制作が重要

そうはいってもテレビは、一度に1000万人以上の人々へ情報を伝えることもできるわけですから、依然として影響力の大きいメディアといえます。この発信力を生かすためにも、より多くの視聴者が「見たい」と思えるようなテレビならではの面白いコンテンツ制作の指揮をとっていくことが、今後のテレビプロデューサーに求められます。

テレビプロデューサーの仕事で大切なこと

テレビプロデューサーとして働くうえで最も重要なのは、いかに人々にとって価値のあるテレビ番組を作り出せるか、これにかかっているといえるでしょう。そしてこのた

めにもテレビプロデューサーとして、常日頃何か面白い事はないかとネタ探しを続けていく好奇心、そしてスタッフやキャスト、放送作家をまとめ上げ、チームで一つの方向に向かって番組制作を進めていく統括力が大切であるといえます。

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