赤ちゃんが生まれて幸せを感じるのもつかの間、ある日突然夜泣きが始まってしまいとても辛い日々を送っているというお母さんも多いのではないでしょうか。そこで、今回は赤ちゃんが夜泣きする理由や夜泣きの対策法などを紹介します。夜泣きに悩まされているというお母さんや、これから夜泣きが始まりそうというお母さんもぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんの夜泣きとは?
一般的に、赤ちゃんが夜中に泣くことが夜泣きと思われています。親がなにをしても泣き止まず、原因も不明なことから夜泣きに手を焼く人も多いです。そこで、夜泣きについてもっと詳しくまとめました。
夜泣きとは?
主に乳幼児の赤ちゃんが夜に泣くことが夜泣きと言われています。とても機嫌が悪いことも多いので、なかなか手がつけられず悩んでしまう人も少なくありません。赤ちゃんは泣くことでしか訴えることができないため、親が赤ちゃんの気持ちを汲み取ってあげる必要が出てきます。
生後半年頃から夜泣きが始まる
赤ちゃんは泣くものとはよく言われていますが、生まれたばかりの赤ちゃんが夜泣きをするわけではありません。大抵の場合、生後半年頃から夜泣きが始まると言われています。そして、数時間起きに寝ては起きて…を繰り返します。月齢や個人差もありますが、1時間起きに寝ては起きてを繰り返す赤ちゃんもいます。赤ちゃんもつらい状況ですが、面倒を見る親としてもとてもつらいことなはずです。しかし、どの赤ちゃんにも夜泣きはありますので、避けて通ることは原則不可能です。
赤ちゃんが夜泣きする理由とは?
原因不明であることが多い夜泣きですが、なぜ夜中になると泣いてしまうのでしょうか?そこで、赤ちゃんが夜泣きする理由をまとめました。
夜泣きは赤ちゃんの脳が発達してきた証
子供の成長が早いと言われるように、赤ちゃんも日々成長していきます。体つきだけではなく、体の内部もどんどん成長していくもの。その日々の過程で大切な脳も成長していきます。夜泣きするということは、赤ちゃんの脳が育ってきた証でもあります。新生児の頃はまとまって寝てくれていたけれど、少し成長してくると何時間か起きに起きるようになることがなによりもの証拠です。また、8ヶ月頃になると母親を求めて泣くようになります。目が覚めて目の前に母親がいないことで、寂しさや不安を覚えるのでしょう。
夜泣きに付き合うのは大変ですが、1日毎に赤ちゃんの成長を感じられるものでもありますので、割り切ってしまうのが楽に過ごせる秘訣かもしれません。
火がついたように夜泣きするときは医療機関へ
しかし、夜泣きの中には注意が必要なこともあります。明らかに泣き方がおかしかったり、火がついたように泣きわめいたりする場合は体調が悪い可能性があります。いつもと様子がおかしいと思ったら直ちに医療機関へ急ぎましょう。
赤ちゃんが夜泣きする理由4選
赤ちゃんが夜泣きをする理由には、何らかの要因が絡んでいることが多いです。もし、泣いている原因がわからない…と思ったのなら以下の4つのことが当てはまっていないか確認してみてください。
- おむつが汚れている
- お腹がすいている
- 夜に目が冷めて不安になっている
- コリックが原因であることも
おむつが汚れていて、気持ち悪くて泣いている可能性があります。夜泣きだけでなく昼間でも泣く理由なので、考えやすい理由の一つです。夜中に泣き始めたら、まずはおむつを確認してみましょう。
お腹がすいて夜に泣くというパターンもよくある話です。夜泣きをしたら授乳をするお母さんも多いのではないでしょうか。おっぱいやミルクが足りていなさそうなら飲ませてあげてください。育児書やネットの記事では授乳の回数が書かれていますが、赤ちゃんが安心するようでしたら、回数を気にする必要はありません。
先程もいったように、月齢によっては目が覚めて不安になる赤ちゃんもいます。お母さんやお父さんが目の前にいないことが原因です。その場合は、優しく抱っこしてあげてください。
最近の研究で、赤ちゃんが原因がわからず夜泣きする理由はコリックではないか?と言われています。コリックとは、生後一ヶ月頃に始まる、急にぐずりだして中々泣き止まないという現象のことです。生後3~4ヶ月ごろになると自然に消滅しますが、今の医療ではコリックの原因ははっきりとわかっていません。
コリックという言葉や症状を知っているお母さんでも、赤ちゃんの突然のコリックに悩まされることが多いようです。実のところ、コリックについての研究は欧米で進んでおり、赤ちゃんが夜泣きする理由はコリックが原因だという考えになっています。ところが、日本では欧米より10年ほど研究が遅れていると言われており、コリックという言葉が出てこないことも多いです。夜泣きという言葉で一括りにする前に、赤ちゃんが泣いている原因は何なのか、考えを改める必要が出てくるかもしれません。
赤ちゃんが夜泣きしたときの対策方法5選
赤ちゃんが夜泣きをしたらなんとかして泣き止ませようと思う人も多いはずです。では、どうすると赤ちゃんは泣き止んでくれるのでしょうか。そこで次は、赤ちゃんが夜泣きした時の泣き止ませ方をまとめました。 もし、赤ちゃんが夜泣きをして困っているというお母さんは参考にしてみてください。
とりあえず抱っこしてあげる
赤ちゃんが夜泣きをした時の対処法として一番定番なのが、抱っこしてあげることです。 直してあげることによってお母さんと触れ合うことができるので、赤ちゃんに親の存在を感じさせてあげることができます。目が覚めて親がいないことが不安で泣いてしまった赤ちゃんには、安心させてあげられます。
しかし、最近では夜泣きしたからといってすぐに抱っこすることはあまり良くないと言われています。 と言うのも、抱っこがないと眠れない赤ちゃんになってしまうため、眠ったと思ってベッドに横にさせるとすぐにまた目を覚ましてしまい、帰ってお母さんの負担を大きくさせてしまう可能性があるからです。抱っこで寝かしつけはNGと言っている人もいますが、どちらが良いかは赤ちゃんにもよります。自分が抱っこしてあげたいと思ったのなら、赤ちゃんを抱っこしてあげるのがベストでしょう。
思い当たる原因を当たってみる
大人からすると赤ちゃんが夜泣きする原因は、意味不明であることが多いですが赤ちゃんにとっては何かしらの理由を大人に訴えているのです。赤ちゃんは言葉が喋れないため、泣くことでしか大人に意思を伝えるすべがありません。なので、夜泣きとひとくくりにする前に原因を追求するべく探ってみてください。おっぱいをあげてみたり、オムツを変えてみたりするところから始めてみましょう。一番よくないのが、いつもの夜泣きだと思って放置してしまうことです。
日本ではあまり夜泣きを放置するということは少ないですが、海外では夜泣きを放置することも多いです。あえて夜泣きを放置することによって、赤ちゃんに自立心が生まれるということが望めるとか。一説ではサイレントベビー(泣いても意味がないと思い、黙ってしまうこと)になるのではないか?ともありますが、昼間にしっかりと赤ちゃんと関わっていればそこまで気にする必要はないとも言われています。
海外の育児の真似をするのもいいですが、夜泣きの原因が体調不良や病気であった場合、場合によっては放置は命に関わる事にもなってしまいかねません。 もし、放置する育児方法を試したいのであれば、赤ちゃんが泣いた時様子を見るようにします。そして優しくトントンしてあげたり 声をかけてあげたりします。つまり、放置する育児は完全に放置するのではなく、日本のように抱っこする育児をしないと言うことです。意味を取り違ってしまうと大変な事になりますので、海外の育児の意味をよく考えてから取り入れてみましょう。
気分転換に外に出る
室内であやしていてもなかなか赤ちゃんが泣き止んでくれない時は、外に出てみるのも一つの方法です。家のベランダに出てみる、ちょっと外の空気を吸ってみる、たったこれだけのことで気分転換になり夜泣きが治まることもあります。 もし時間に余裕があるのであれば、夜のドライブに出かけてみるのも一つの手です。 お母さんとしてもずっと室内でなかなか泣き止んでくれない赤ちゃんと向き合っているのは、精神的にもきつくなりがちです。赤ちゃんだけでなく、お母さんも気分転換のつもりで外に出てみてはいかがでしょうか。
ゆすったり歌をうたったりしてみる
赤ちゃんのためにある子守歌という歌があるように、昔から赤ちゃんが泣くと歌ってあやしてあげるという方法があります。 ぐずってしまっている時に、優しく歌を歌ってあげると歌を気に入ってくれて、そのまま眠ってしまうことも多いです。赤ちゃんのための歌を知らないと言う人でも、 youtube で検索すれば簡単に出てきます。簡単な童謡で構いませんので、なんとか答えるようにしておくと良いかもしれません。
また、赤ちゃんが泣いたときに優しくゆすって赤ちゃんをあやすと言う人も多いはずです。 赤ちゃんにもよりますが、揺すってあげても夜泣きが治ることもありますので、何をしても泣き止まない時はゆすってみるのも一つの方法です。ただし、 揺さぶられっ子症候群という症状があります。これは、赤ちゃんを激しく揺することによって頭蓋内出血や 脳挫傷という症状を引き起こすことです。特に、首のすわっていない赤ちゃんは気をつけてあげる必要があります。夜泣きをする月齢の赤ちゃんは、大人よりも体の作りが未熟なのであやし方に気を付けないと、思わぬ事故につながってしまいかねません。激しくゆすることだけは絶対に避けましょう。
赤ちゃんの前でイライラするところを見せない
なかなか眠ってくれない赤ちゃんを見てみると、だんだんイライラしてくるお母さんも多いのではないでしょうか。毎日毎日夜泣きが続いてくると、睡眠不足になりかねませんし、旦那さんもイライラしてくることがあります。また、大きな声で泣くので近所迷惑になってしまうことも多いです。近所迷惑になるから…明日も早いから…と早く泣き止んで欲しいのに泣き止んでくれないことで、不満やストレスが溜まってしまいイライラするということも少なくありません。
しかし、できるだけ赤ちゃんの前でイライラする姿を見せるのは避けましょう。なぜなら、親がイライラしている姿は赤ちゃんにも伝わってしまうからです。イライラしてしまうと、赤ちゃんが余計に泣いてしまう可能性もあります。これでは、悪循環に陥ってしまうので、もしもイライラしてしまった時は、少し赤ちゃんと距離を置いて別の部屋へ行くのも一つの方法です。 イライラしてしまうのはある程度は仕方がないことですが、赤ちゃんの前ではなるべく出さないようにしましょう。
赤ちゃんの夜泣きに対する構え方
成長してくるにつれて赤ちゃんは夜泣きをするものです。これは、どんな赤ちゃんにもつきものなのでお母さんは避けては通れない道です。しかし、できることなら夜泣きはせず朝までぐっすりと寝て欲しいと思うはず。では、どうすれば夜泣きの辛い時期を乗り越えることができるのでしょうか。 そこで、夜泣きが始まる前の心構えをまとめてみました。夜泣きから逃げる前に、まずは以下の欄を読んでみてください。
- いつか終わるものだと割り切る
- アパートなどではご近所に挨拶をしておく
- 旦那に協力をお願いしておく
夜泣きは必ず始まるものではありますが、同時に必ず終わるものでもあります。現に、大人で夜泣きをしていると言う人はいません。 だいたいが、1歳前後で終わるものと言われています。 夜泣きが始まると、 睡眠不足やストレスが溜まってしまうものですが、 それが一生続くわけではありません。今は辛いですが、いつか終わるものだと割り切ってしまえば多少は気が楽になるかもしれません。
夜泣きで悩む人の中には、近所のことを気にする人もいるかもしれません。確かに、日本の家は欧米と違って狭いため、声などを気にする人がいることも少なくありませんし、実際に夜泣きが近所トラブルの引き金になってしまうケースもあります。しかし、自分の周りに住んでる人が全員悪い人というわけではありません。最初に、赤ちゃんがいることや、夜泣きで迷惑をかけるかもしれないことを伝えておくと、案外穏やかに事が進むことも多いです。
夜泣きは、赤ちゃんのお母さんやお父さんは割り切れることではありますが、全く関係のない人からすると辛いことです。睡眠を妨害されるため、朝が早い人にとってはとても迷惑なことになってしまい、苦情が入ってしまう可能性があります。しかし、事前に挨拶をしたり顔を合わせる際に謝ったりしておくと印象は変わるものです。夜泣きで近所トラブルを避けたいのであれば、必ず挨拶まわりはするようにしてみてください。もし、近所づきあいがないのであればポストに手紙を入れておくのも◎。何かしらのアクションは起こしておきましょう。
赤ちゃんの夜泣きに振り回されるのはお母さんというイメージがありますが、赤ちゃんのお家はお母さんだけでなくお父さんもいます。しかし、未だに子育ては母親がするものというイメージが根付いているのも本当の話です。中には、全く子育てをしないと言う父親もいる家庭も少なくありません。結婚して子供が生まれると幸せというイメージがありますが、子供が産まれたことで夫婦間に摩擦が起きてしまい、そのまま離婚してしまうという産後クライシスが起こることもあります。
産後クライシスを防ぐためには、あらかじめ父親にを育てを頼むようにします。素直に聞いてくれるお父さんならいいですが、中には自分の子供に嫉妬してしまうお父さんや、亭主関白を気取るお父さんもいます。子供が産まれたのに何も変わらない…!と、 思いつめてしまうことが夫婦仲を悪くさせるきっかけとなってしまいます。普段は良くても、体力が削られる夜泣きをする月齢期間に全く手助けしてくれないのは、なかなか辛いことです。しかし、旦那さんを大きな子供と考えて扱うと意外とうまくいったという家庭もあります。旦那さんを赤ちゃんのお兄ちゃんと捉えることで、してほしいことを伝えられるようになったというケースもあるようです。
男親は女親と違って、生まれてからも父親になりきれていないことが多いといいます。旦那さんを上手に扱うことが、夜泣き期間を楽に乗り切る方法かもしれません。
赤ちゃんに夜泣きさせない方法とは?
できることなら、赤ちゃん夜泣きはせずぐっすりと朝まで眠って欲しいと思うお母さんは多いはずです。では、どうすれば朝までぐっすりと眠ってもらえるのでしょうか。実のところ、ある程度夜泣きを対策する方法はあると言われています。そこで、夜泣きを防ぐ方法をまとめてみました。
昼間のうちに赤ちゃんにたっぷり遊ばせておく
お昼寝することも夜泣きを防ぐ方法として効果的です。昼間に時間が取れるようでしたら、積極的に遊ばせてみましょう。また、昼間のうちに赤ちゃんを遊ばせておくと、夜もぐっすりと寝てくれるものです。天気がいい日に積極的に外に出て、遊ばせることによって夜になってくると自然と眠くなってくれるようになります。
生活リズムを整える
赤ちゃんの生活リズムを整えることによって、夜泣きをある程度改善させることは可能です。毎日同じ時間に起こし、毎日同じ時間に寝かせることによって赤ちゃんに規則正しい生活リズムを刻ませることができます。赤ちゃんが夜に寝る時間は大人にとっては少し早いことも多いでしょう。その場合は、なるべく大きな音は出さず、小さな声で話したり、物音をなるべくたてないようにしたりと配慮してあげてください。
赤ちゃんの夜泣きにイライラしてしまったときの対処法
赤ちゃんに夜泣きはつきものとはいえ、毎日毎日夜泣きでギャン泣きされてしまっては、身も心もボロボロになってしまいかねません。特に睡眠不足になってしまうと、疲れからイライラしてしまうことも少なくないはず。ここで、赤ちゃんの夜泣きに対してイライラしてしまったときの対策法をご紹介するので、上手な夜泣きとの付き合い方を知っておきましょう。と。
ハーブティーで気分転換をする
最近は、ハーブティーが注目を集めています。ただお茶を飲むだけで症状が改善されるのなら、お金を出すことを惜しまない人も多いのではないでしょうか。ハーブティーの中にはイライラを解消してくれる効果があるものもありますので、積極的に飲んでみるといいかもしれません。ただし、妊娠中や授乳中に飲むと赤ちゃんや母体に悪影響を及ぼす可能性があるハーブも中にはあります。デリケートな時期ですので、ハーブティーを購入する前に赤ちゃんに悪影響を与えないか確認してから飲むようにしましょう。
焦って泣き止ませようとしない
夜泣きが始まってしまうと、早く泣き止ませなきゃ!と思うお母さんも多いでしょう。睡眠不足になってしまう、旦那さんがイライラしてしまう、近所迷惑になってしまう、こんな気持ちが頭の中をかけめぐってしまう事が原因です。しかし、夜泣きは焦れば焦るほど深みにハマってしまうものです。一旦泣き始めたら、早く眠らせることは諦めてしまったほうが気持ち的には楽になれるかもしれません。焦る気持ちを捨てるだけでも、楽な気持ちになれますよ。
周りの人の力を借りる
夜泣きが始まってしまうと、お母さんの肉体的にも精神的にもキツイと思うはず。ここで全てを自分ひとりで頑張ろうと思ってしまうと、産後うつなどになってしまいかねません。なので全てを自分ひとりで頑張ろうと思わず、旦那さんにも助けを求めるのも一つの手段です。完全に育児に関わってもらうのは難しくても、ちょっと様子をみてもらったり、おむつを替えてもらったりと簡単なことから始めることで、育児に関わらせることができます。特に睡眠不足のときは旦那さんなどに赤ちゃんを見てもらい、その間に仮眠を取るのもいい方法でしょう。
赤ちゃんの夜泣きと上手に付き合おう
夜泣きはどんな赤ちゃんにも訪れるもので、どんなお母さんも経験しているものです。辛い思いをしているのは自分だけではないと思うだけでも気持ちが楽になるのではないでしょうか。夜泣きと上手に付き合い、辛い時期を乗り越えましょう。