ヨガインストラクターは日本人の生活の一部となってきている健康法の先生!働き方と必要資格について

Kaede

ヨガジャーナル日本版が実施した2017年度の調査によると、日本人の約5%の人が自分の生活にヨガを取り入れています。さらに、今後のヨガ人口は約1600万人にまで増えると予測されています。この人数は日本のランニング人口、約1000万人に匹敵するほどです。このように日本人にとってメジャーになったヨガ。今回は、正しいヨガの指導するヨガインストラクターの仕事について紹介します。

ヨガインストラクターとは

健康ヨガとは、インドで生まれた伝統的なヨガにフィットネスの要素が加わったものです。1990年代アメリカでハリウッドスターを中心に広まりました。日本には2000年前後に上陸し、現在に至ります。ホットヨガやパワーヨガ、アロマヨガにマタニティーヨガなど様々な種類のヨガがあるのが特徴で、目的に合わせた運動をできるのも人気の秘密の一つです。

ヨガインストラクターの仕事内容

ヨガインストラクターの仕事は、健康ヨガを指導することが主な仕事です。ヨガインストラクターはお客様の前で見本のポーズのお手本を見せるだけでなく、お客様の体に触れ、正しいポーズや呼吸ができているか指導します。

また、ヨガスタジオに勤務している場合はレッスン前後にお出迎えやお見送り、スタジオ運営に関する事務作業などを合わせて行ないます。

ヨガインストラクターの一日(スクール勤務)

ヨガインストラクターの一日を見ていきましょう。通常、ヨガスタジオは会社帰りの方も通われるため、早番と遅番のシフト制で勤務します。

早番勤務の場合、9時ごろに出勤し開店準備をします。9時30分から開店し、フロント業務を行います。レッスン担当の場合はレッスン準備をします。10時から12時くらいまでは午前中のレッスン時間です。レッスン後はフロント業務です。レッスンが終わったお客様のお見送りと、午後のレッスンを受講されるお客様をお迎えします。

ほとんどのヨガスタジオはシフト制で、13時からは遅番のスタッフが出勤するため早番のスタッフが交代で休憩に入ります。休憩後はフロント業務や事務作業、午後のレッスンを担当していればレッスンをします。そして、早番の場合は遅番のスタッフに引継ぎをして18時頃退勤します。

ヨガインストラクターの一日(フリーランス)

フリーランスのヨガインストラクターの場合は、業務委託でフィットネスクラブでレッスンを行ったり、自分で会場を借りてレッスンをします。そのため、日によってスケジュールや仕事をする場所はバラバラです。

午前中は業務委託契約をしているスタジオでレッスンをして、午後からはクライアントの自宅に行きマンツーマンレッスン、夜はレンタルスペースを借りてグループレッスンを行うなど、自分でスケジュールを決めることができます。

ヨガインストラクター仕事のやりがいやメリット

  • お客様の反応をすぐ側で感じることができる
  • 対面でレッスンを行うため、お客様の反応を間近で感じることができます。例えば、最初のレッスンの時は体が硬くてポーズができなかったお客様。レッスンをしていくうちにできなかったポーズができるようになっていき、それがインストラクターとしてのモチベーションにつながります。

  • 多くの人と関わりながら自分を磨くことができる
  • ヨガを楽しむ人は20代からシニア世代までと、幅広い年代の方がいます。そのため、一般企業で勤めていると出会わない年代や職業の方に出会い、心身ともに磨かれていきます。また、幅広い年齢層の方にヨガを教えることで自然と教える力を身につけることができます。

  • 働きながら、自分の心と体に意識を向けるようになる
  • 1日平均2~3本のレッスンヨガをするため、自然とボディラインが引き締まり、しなやかになっていきます。また、レッスン中を含め生徒さんから常に見られているため、表情や態度、立ち振る舞いなど意識するようになっていきます。

ヨガインストラクターの働き方や年収

ヨガスクールに就職する?それともフリーランスで働く

2010年ごろから、各地にヨガスタジオがオープンしました。それにより大手のヨガスタジオを中心に、ヨガインストラクターの求人も増えました。そのため、未経験者でも採用されることがあり、インストラクターの経験を積みやすくなりました。ヨガスタジオで経験を積んだ後に独立してフリーランスで仕事をする人も増えています。

  • ヨガスクールに勤務する
  • 大手のヨガスタジオのインストラクターの場合は、契約社員や正社員で仕事をすることができます。業務内容はヨガのレッスンだけでなく、教室の運営業務も合わせて行います。たとえばフロントでのお客様のお出迎えやお見送り、清掃、ヨガ関連商品の販売、在庫管理、日報報告やデータ入力など、事務作業や店舗運営に関する業務も行います。

  • ヨガインストラクターとしてフリーランスで仕事をする
  • フリーランスで仕事をする場合は、フィットネスクラブやカルチャーセンターなどと契約し複数の場所でレッスンをします。また、個人で生徒を募集してグループレッスンや個人レッスンを行なうなど、時間、場所を自分で選択して仕事をすることができます。

    そのため、妊娠や出産など自分のライフスタイルに合わせて仕事をすることが可能です。また、平日は会社員、週末はレンタルスペースなどを借りてヨガインストラクターとして活動することもできます。

  • ヨガスタジオを経営する
  • 「いつかは自分のヨガスタジオを持ちたい」と思う人もいると思います。自分のスタジオを持つには、ヨガレッスンのスキルだけではなく、経営者の資質が必要です。ヨガスタジオの場合は設備投資があまり必要にないように思いますが、実際は物件の購入費もしくは賃料から、生徒さんに貸し出すヨガマットなどの備品を準備する必要があります。また、金融機関の融資を受ける場合は事業計画書の作成が必要です。スタッフを雇用することになればレッスンよりも経営者の仕事をする時間が増えます。

ヨガインストラクターの年収

ヨガインストラクターの年収や待遇などをみていきましょう。

  • ヨガスクール勤務の場合
  • 大手のヨガスタジオで正社員として仕事をする場合、初任給は17万円前後です。その後、店長やスーパーバイザーに昇進することで、月30万円くらいまで収入をアップさせることが可能です。年収にすると250万から400万円くらいが目安です。

    正社員として勤務している場合は、交通費だけでなく住宅手当、時間外勤務手当(残業手当)、役職手当などが支給されるため、一般企業と待遇面では変わりません。休日はシフト制で週休2日勤務が一般的です。有給休暇やリフレッシュ休暇、産休や育休なども取得可能なため長く続けることもできます。

  • フリーランスのヨガインストラクターの場合
  • フリーランスのヨガインストラクターの場合は、ヨガスタジオやフィットネスクラブなどと業務委託契約を結び、レッスンを行います。地域差はありますが、1レッスンの相場は(60~75分)で3,000~5,000円です。

    また、自分でレンタルスペースを借りてのグループレッスンや、個人宅に伺ってのマンツーマンレッスンをすることもでき、その場合は自分でレッスン費用を決めることができます。フリーランスのヨガインストラクターの場合の平均月収は20~40万円前後で、年収は300~500万円くらいです。

    ただし、レッスン時間や休日など、どのくらい仕事をするかは自分で決めるため個人差が大きいでしょう。

ヨガを学ぶ方法

ヨガスクールで学ぶ

ヨガインストラクターになるために特別な資格は必要はありません。しかし、ヨガを教えるためには正しい知識や技術の習得が不可欠です。そのため独学で学ぶよりは、ヨガスクールのインストラクター養成講座などで学ぶのが一般的です。通常のヨガスクールは、ヨガを楽しむことを学ぶのが目的です。

それに対して、ヨガインストラクターのスクールはヨガの指導方法を学ぶことが目的のため、ヨガの歴史や知識から解剖学など人体についての基礎知識や指導方法など幅広く学びます。

スクールの選び方

ヨガと一言でいっても、パワー・ヨガ、ホット・ヨガ、アヌサラ・ヨガといった種類や流派がたくさんあります。そのため、自分が今後どのようなヨガを教えたいのか、どんなインストラクターになりたいのか具体的に決めてから選ぶといいでしょう。

  • メリット
  • スクールで学ぶことのメリットは、ヨガの歴史からポーズや呼吸法などの正しい知識を体系的に学ぶことができることです。また、実技レッスンでは、生徒への教え方や注意すべきポイントなどを具体的に学ぶことができます。ポーズの取り方などでわからない点があれば、その場で講師に指導してもらえることができることもスクールで学ぶことのメリットです。

  • デメリット
  • 未経験から学ぶのであれば費用や時間がかかります。養成講座はカリキュラムや内容により、金額や講義時間はバラバラです。費用の相場は、10万円~60万円くらいが目安です。

ヨガスクールの通信講座で学ぶ

通信講座でもヨガを学ぶことができます。学ぶ内容はスクールで学ぶ内容とほぼ変わりません。DVDやテキスト教材で学びます。

  • メリット
  • 一番のメリットは、自分のペースで自宅で学ぶことができる点です。また、通信講座は4万円~10万円程度のものも多く、スクールに通ってインストラクター養成講座を受講するのに比べ、費用を抑えることができます。

  • デメリット
  • スクールに通って学ぶのとは違い、実際自分のポーズをその場で指導してもらうことができません。そのため、正しいポーズを学ぶためには、どこかでレッスンを別途受講する必要があります。

ヨガインストラクター資格について

ヨガインストラクターになるために資格は必要?

ヨガインストラクターとしての技量と資格は、別ものです。資格を取得したからといって、ヨガインストラクターとして成功するとは限りません。しかし、ヨガインストラクターの資格試験の勉強をすることで、幅広くヨガに関する知識を学ぶことだできます。

後悔しないための資格の選び方

ヨガインストラクターの資格は数多くあります。これからヨガインストラクターになろうと思った時に、どの資格を選べばいいのか迷ってしまうのではないでしょうか?ヨガインストラクターの資格を選ぶ時のポイントは、以下2つです。

■一定レベルの認知度があること
■ヨガ指導を行うために必要な知識やスキルを習得できるカリキュラムになっていること

この2つのポイントを抑えた上で、自分にとってベストな資格を選びましょう。

  • 全米ヨガアライアンスのインストラクター資格
  • 海外でも通用するヨガインストラクター資格で、インストラクターの中で知らない人はいないくらい有名です。全米ヨガアライアンスは、現代のヨガコミュニティを代表する国際的な非営利組織です。世界160カ国、4300以上の登録スクール、ヨガインストラクターは6万7千人以上が登録しています。

    資格を取得するためには、全米ヨガアライアンスに登録された認定スクールでヨガインストラクター養成講座を修了した後、全米ヨガアライアンスに登録します。国内でも認定校が増えており、日本語で学ぶこともできます。

    もっとも、取得者が多くインストラクターとしての基本を学ぶことができるコースはRYT200です。RYT200は認定校で、200時間のプログラムを受講することで資格を取得できます。費用は、認定スクールにより異なりますが40万~50万円程度です。これ以外にも別途登録料が必要です。

  • 一般社団法人全日本ヨガ協会(AJAY)のヨガインストラクター資格
  • 一般社団法人全日本ヨガ協会は、日本全国にAJYAの加盟校や加盟教室を築き、優秀なヨガインストラクターの育成活動を行う団体です。AJYAライセンスは、1級から3級まであります。全日本ヨガ協会が承認・指導する認定校や認定教室の主宰者となる資格とも対応しているため、AJYAライセンス取得後は認定校や認定教室を開設・独立することもできます。

    費用はスクールによっても異なりますが、3級が約9万円、2級が約20万円、準1級シニアクラスが約20万円、1級シニアクラスが約40万円です。別途、認定試験受験料等が必要です。

  • 社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIE)
  • 社団法人日本ヨガインストラクター協会は美容・健康・ストレス解消を目的としたヨガを普及し、ヨガインストラクターの技術向上を目的に設立されたヨガ組織です。1級から3級までで構成された認定資格制度あります。

    認定スクールや短期集中講座で各プログラムを終了すると、協会認定試験の受験資格を得ることができます。費用はスクールによっても異なりますが、以下の通りです。

    ■マスター(3級)75,000円
    ■アドバンス(2級)198,000円
    ■シニア(1級) 395,000円
    ■1級シニアクラス 約400,000円

    別途、認定試験受験料等が必要です。

  • 国際ボディメンテナンス協会(IBMA)が発行するヨガインストラクター資格
  • 国際ボディメンテナンス協会(IBMA)が発行するヨガインストラクターの資格取得コースです。ヨガのポーズとインストラクションの基本、またヨガについてだけでなく姿勢分析や姿勢改善のためのストレッチも学ぶことできます。

  • J-YOGA(ジャパンヨガカレッジ)認定のヨガインストラクター資格
  • ヨガインストラクター講座では、ベーシックポーズの習得、クラスの組み立て、対象者に合わせた指導法を学ぶことができます。そのため、ポーズの実践、誘導の練習が中心のためヨガ哲学の授業は含まれていません。認定講座を終了することで2級資格が発行されるため、その後はJ-YOGA(ジャパンヨガカレッジ)認定インストラクターとして登録することができます。

  • インド中央政府公認のヨガインストラクター資格
  • インドのヴィヴェーカナンダヨーガ研究財団と日本のヨーガ・ニケタンが、共同で開催している養成講座です。養成講座は約1年(月1回、全10回)のコースで開催されています。

ヨガインストラクターに求められる適正

ヨガが好きで伝えたい気持ちがある

ヨガを好きなことが大前提です。自分自身がヨガをすることで健康や精神的に良いと実感し、ヨガが好きだという気持ちがあることが大切です。

明るくて前向き

あなたが生徒なら、明るくて前向きな先生にヨガを習いたいと思うのではないでしょうか?ヨガは健康維持だけでなく、続けることで精神面にもいい影響を与えます。ヨガインストラクターはヨガ実践者です。生徒さんの見本になるためにも明るく前向きな性格であることが欠かせません。

コミュニケーション能力と社会性がある

ヨガ人口の増加とともに、若い女性や男性、中年の女性など様々な年齢層の人がヨガスクールに通っています。多くの生徒さんと良好な関係を築いていくためにも挨拶がきちんとできることや、笑顔で応対できることは必須です。

人に教えることが得意

ヨガの難しいポーズができることも大切ですが、それよりも生徒さんの体の状態に合わせて的確に指導をすることができるスキルの方が大切です。そのためにはヨガの知識だけでなく、コーチングやティーチングなどの教えるスキルを、自分自身で磨いていく必要があります。

毎日、コツコツ練習を続けられる

ヨガを続けることによる体や心の変化を生徒さんに伝えるためには、自分自身の体感が必要です。そのため、どんなに忙しくても自分のためにヨガをコツコツ続ける必要があります。

ヨガインストラクターの将来性

健康志向の高まり増え続けるヨガ人口

ヨガジャーナル日本版が実施した2017年度の調査によると、日本国内で1か月に1回以上ヨガを実践している人は約590万人と推計されるそうです。日本の人口の約5%がヨガを生活に取り入れています。生活の中に既にヨガを取り入れている方も多く、今後の増えていくと予測されています。それに伴い、正しいヨガの指導を行うインストラクターの需要は高まっていくでしょう。

妊娠、出産などのライフプランに合わせて働くことができる

フリーランスであれば、自分のペースでヨガのインストラクターを続けることが可能です。また子育て中であれば、ママと子どもが一緒に楽しめるヨガのレッスンなど、自分で企画するのもいいでしょう。このように、実力次第では自分のペースに合わせて仕事を続けることができます。

シニアヨガなど生徒の年齢も上がっているため将来現役で活動できる

最近では高齢者もヨガを楽しんでいて、シニアヨガのインストラクターの資格もあります。ヨガを教えることに定年はなく、生涯現役で仕事を続けることも可能です。

自分の内面を磨きながら大好きなヨガを多くの人に伝えよう

ヨガインストラクターは、自分の心と体を磨きながら仕事ができます。また、ヨガは年齢を重ねても続けていくことができるため、生涯現役で仕事をすることも可能です。今後日本では健康意識の高まりによりヨガ人口が増えると予測できます。ヨガを習い事としてやっているのなら、将来はヨガインストラクターとして仕事をすることも視野にいれてはどうでしょうか?

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