テレワークは時間や場所にとらわれない働き方!今後増加するテレワーカーのメリットとデメリットとは

最近よく耳にする「テレワーク」。働き方のことを意味していますが、どういった働き方のことを言うか知っていますか?一体テレワークとはどういう働き方のことなのか、メリットデメリットや実際に導入している人のワークスタイルなども含め解説していきたいと思います。

テレワークとは?

テレワークとは、パソコンなどの情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない働き方のことを言います。

テレワークを活用すれば、自宅で仕事をすることが可能になるので、なんらかの理由でオフィスに出勤することが難しい人たちが、家庭のことをやりながら仕事をすることができます。テレワークがあることで、子育て中の人や介護中の人なども働くチャンスが得られます。

テレワークの種類

在宅勤務

働く人が自宅で業務をする働き方です。企画・制作・人事のような基本的には決められた固定の勤務場所で仕事をする内勤業務の人は在宅勤務が可能です。また、通勤が困難な高齢者・障害者・育児中の人・介護が必要な人などは在宅勤務が向いています。

サテライトオフィス勤務

郊外に家がある人が対象で、会社のメインのオフィスではなく郊外にある小規模なオフィス・支店などで業務をする働き方です。地方の過疎化が進んでいる中、こうした働き方が増えれば地方にいながら都心などの企業に就職してサテライトオフィスで仕事をすることが可能です。

モバイルワーク

外での勤務中にノートパソコン・スマホ・タブレット端末・携帯電話などを利用して業務を行う働き方です。外にいながらオフィスと連絡をとったり、情報を交換したりすることができます。営業マンなど外回りが多い人に向いてる働き方です。

導入にあたっての留意点とは?

テレワークのメリット

通勤のストレスがない

インターネットの環境さえあればどこでも仕事ができるので、わざわざ朝から満員電車に乗ったり、車で渋滞の中運転したりして通勤する必要がありません。今まで抱えていた通勤時のストレスを受けなくて済むのもメリットの1つですね。通勤時間という概念もないので、その分の時間を仕事に注ぐこともでき、時間をより有効活用できます。

住む場所に左右されない

先に述べたように通勤時間がないので、オフィスの場所を気にして住む場所を決めなくてよいのです。逆を言えば、住んでいるところを拠点として職探しをしなくてよいということになります。地方でも、海外でも、好きなところに住みながら好きな仕事をすることができます。

子育てや介護をしながら働くことができる

現在日本では待機児童が多く、子供を保育園に預けられないがために働きに出られないお母さんたちがたくさんいます。しかし、テレワークであれば保育園に預けられなくても自宅にいながら子育ての合間に仕事をすることができます。
また、子育てだけではなく家で介護をしなくてはならない人も働くことができます。自分のペースで介護の合間に仕事をすることができるので心にも余裕を持って働けますね。

仕事に集中できる

自宅で自分のペースで仕事を行うことができるため、人に呼ばれたり電話がかかってきたりして仕事を中断することもないので、仕事により集中することができます。

テレワークのデメリットと課題

時間の管理が難しい

自宅で仕事ができるので、24時間どのタイミングで仕事をしても良いことになります。そうすると自分で時間を管理しない限り、朝と夜が逆転して生活が乱れがちになったり、ずっと仕事をしていて長時間労働になったりしてしまいます。オンとオフのメリハリをつけて、しっかり休息をとるようにして、自分で時間と生活リズムの管理を意識してしなければなりません。
企業側にもデメリットがあり、働いた時間をどのように管理するかが難しくなってきます。勤怠管理システムなどを導入する必要があります。最近の勤怠管理システムは、パソコンやスマートフォンなどからオンラインで打刻ができます。こういったツールを有効活用し、しっかりとルールを作り、働く人にもルールを守ってもらう必要があります。

運動不足になりがち

通勤もなく、1日家にいて仕事ができてしまうので運動不足になりがちです。運動不足にならないように外に出て適度に体を動かすことが必要です。

職種が限られる

テレワークは、パソコン・スマホ・タブレット端末・携帯電話などを使う仕事に限られます。しかし、IT系だけでなく現在はどの会社もどこの部署もこうした端末を使用する仕事が多いので、幅広い選択肢があると言えるでしょう。

テレワークに必要な環境とは?

テレワークを導入すると言っても、何が必要でどんなことをすれば良いのかわからないですよね。まずは必要なツールと準備すべきことを知っておく必要があります。

1番に、パソコンや携帯電話などのインターネットが繋がる端末が必要です。社外でもインターネットを利用できる環境にするため、ポケットwi-fiやスマートフォンのテザリング機能などのツールが必要です。以上のことが揃えば仕事を開始することができますが、同じ会社の人と離れた場所で仕事をすることになるので、離れた場所でもすぐにコンタクトを取る事ができるチャットシステムなどを用意しておくと便利でしょう。

実際に導入している会社はあるの?

テレワークを推進している企業

テレワーク推進企業ネットワーク」というものがあり、今後テレワークの導入を検討している企業のために、実際どのような企業が導入していてどういった方法で運用しているかなど、情報交換や相談ができる場所として立ち上げられました。

テレワーク推進企業ネットワークのホームページに、テレワークを実際に導入している企業の一覧が載っています。
テレワーク推進企業ネットワーク

IT系が導入しているイメージですが、IT系以外にも導入している会社がたくさんあります。テレワークを導入している企業に就職したい場合は、こちらのサイトを参考にして募集要項を見てみると良いかもしれません。

テレワークで働く人の1日例

テレワークを導入している企業で働く人たちの1日例を見てみたいと思います。以下はお子さんのいるご家庭の例と介護者を抱える方の働き方の一例です。

<子育て編(例)>
6:00 起床
7:30-8:00 保育園送迎
8:00-12:00 在宅勤務
12:00-13:00 お昼休憩
13:00-16:30 在宅勤務
17:00- 子供との時間

<子育て編(時短勤務の例)>
7:00 起床
7:00-8:30 保育園の送迎&子供との時間
8:30-11:30 在宅勤務
11:30-12:30 お昼休憩
12:30-15:00 在宅勤務
15:00-16:30 家事
16:30-17:00 保育園送迎
17:00- 家事と子供との時間

<介護編(例)>
6:00 起床
6:30-7:30 在宅勤務
7:30-9:30 介護
9:30-12:00 在宅勤務
12:00-12:30 お昼休憩
12:30-13:30 介護
13:30-17:00 在宅勤務
17:00-20:00 介護
20:00-21:00 在宅勤務
21:00- 自分の時間

テレワークの秘めている可能性

2013年6月に世界最先端IT国家創造宣言がなされ、その中で政府としては2020年までにテレワーク導入企業数を3倍にし、テレワーカー数を全労働者数の10%以上にするという目標に向かってテレワーカーの増加を後押ししています。
テレワークに関するセミナーなども開催していて、国をあげての取り組みになっているようです。テレワークを導入する企業が増えることによって、働きたくても働けない人が1人でも減り、各人が自分のライフスタイルに合った働き方ができるようになるといいですね。

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