仕事をするためには、モチベーションを維持することが大切です。しかし、モチベーションは簡単なことで下がってしまうため、上げることに苦戦している人も多いのではないでしょうか?そこで、今回は仕事のモチベーションを上げる方法をご紹介します。モチベーションが下がっていると感じている人は参考にしてみてください。
あなたは仕事のモチベーションはありますか?
仕事は毎日生活していくためにやらなければいけないことです。基本的に物事の対価がお金になっているため、お金は無いよりもあったほうが快適に暮らせるでしょう。
しかし、お金のためだけに仕事をしていると、どうしても精神的につらくなってしまうことがあります。かといって、好きなことだけをやって仕事にするのは難しいですよね。あなたは仕事に対するモチベーション、ありますか?
そもそも仕事のモチベーションとは?
そもそも仕事のモチベーションってなに?と思った人もいるのではないでしょうか。言われてみれば思いつかないという人も多いと思います。中には、モチベーションってやる気のことでしょ?と思った人もいるかもしれませんが、実は間違った解釈なのです。
仕事のモチベーションとは、なぜ今この仕事をやらなければいけないのかという理由を明らかにするための能力のことです。なので、仕事に対するやる気がない=モチベーションがないというわけではありません。仕事をするための動機がモチベーションということになります。少々ややこしいですが、しっかりと言葉の意味をとらえておきましょう。
社会に聞いた!仕事のモチベーションがあがるときはいつ?アンケート調査
では、世の中の人はどのようなときに仕事のモチベーションが上がるのでしょうか?マイナビが社会人を対象にアンケートを取った結果、給料やボーナスといった目に見えたところに成果が出た時にモチベーションが上がったと感じたようです。
確かに、給料やボーナスがアップすると仕事を頑張ろうという気持ちになれるでしょう。また、やりがいを感じられたときという結果も次いで2位になりました。モチベーションとやりがいは違いますが、モチベーションを上げるためには多少のやる気も必要のようですね。
しかし、モチベーションの感じ方には男女差もあるようです。日経BP社が社会人の男女にアンケートを取ったところ、男性は仕事重視、女性はプライベート重視という結果が出ました。仕事のモチベーションがいまいち上がらないと思っている人は、何か一つでも仕事を頑張れるきっかけを見つけられるといいかもしれませんね。
【参考】
- 社会人に聞く、仕事のモチベーションが上がった瞬間ランキング! やっぱり1位はお給料?/マイナビ学生の窓口 フレッシャーズ
- “働きがい”をテーマに日経BP総研が調査 やりがいとプライベート重視で男女に差/日経PB社
仕事のモチベーションが下がってしまう理由
しかし、中には仕事のやる気どころかモチベーションまで下がってしまっているような人もいるようです。これでは、仕事をするのも苦痛に感じてしまうでしょう。なぜ仕事のモチベーションが下がってしまうのでしょうか?原因を探ってみました。
仕事のゴールが見えない
仕事だけに限った話ではありませんが、人はゴールを見つけられないとモチベーションを上げるのは難しいです。例えば、納期を破らないように仕事をする、いい学校に進学するために勉強を頑張るといったものもゴールに分類されます。
なぜ自分はこれだけ仕事を頑張っているのだろうか?と疑問に思ってしまうと、途端にモチベーションは下がってしまうでしょう。なので、なるべく自分で目標を設定することが大切です。簡単なものでもいいですから、できるだけ前向きなゴールを設定してモチベーションを上げましょう。
仕事にやりがいを感じられない
仕事をやっていると、何か一つでもやりがいを感じることってありませんか?例えば飲食店なら、お客さんからありがとうと言ってもらえることなどです。やりがいを感じることで、仕事のモチベーションも上がります。
しかし、何一つとしてやりがいを感じられなければ、仕事を続けていくのは難しくなってしまいます。また、やりがいよりも苦痛を感じることが多い場合でも仕事のモチベーションは下がったままでしょう。まずは、自分なりのやりがいを見つけてみるのもいいでしょう。
仕事の成果が上がらない
頑張ったら頑張った分だけ評価してもらえる、査定の関係でボーナスが上がったという仕組みは、モチベーションを上げるために大切なことです。やはり、人は今よりも待遇がいい条件で働きたいと思っているので、できることなら上を目指していきたいですよね。
しかし、どれだけ頑張っても評価してもらえず給料はアップしない、ボーナスも出ないといったような劣悪な環境下では仕事のモチベーションは上がりません。この場合、転職を視野に入れておくのもいいでしょう。
給料が見合っていない
給料が今の仕事と見合っていないのもモチベーションが下がる理由です。新卒の頃は仕方がないと割り切っていても、年数が経てばおかしいと思ってくる部分も出てくるかもしれません。仕事の量や責任と給料が見合っていないのはブラック企業によくあることです。
しかし、ここまでくると会社の色に染まってしまうため、おかしいということに気づきにくくなります。おかしいと気づけたなら、早めに転職を考えたほうがいいかもしれません。
職場の人間関係がよくない
仕事にやりがいを感じることもできるし、給料も申し分がない会社だとしても、人間関係が悪いとモチベーションは下がってしまいます。特に、自分がいじめられている側だったり、上司からパワハラを受けたりしているとそちらのストレスが強くなってしまうため、仕事のモチベーションまで気が回らなくなってしまいます。
精神的な状態が悪い
会社には特に問題がないけれど、慢性的な睡眠不足や肉体疲労などが続いてしまうと、モチベーションが下がってしまいます。人間の脳内からはセロトニンという物質が分泌されているのですが、睡眠不足などが続いてしまうとセロトニンが減ってしまい、力が十分に発揮できません。原因が分かっているのであれば、適度に休息することも大切です。
仕事のモチベーションが低い人は会社に不要?
モチベーションは、仕事をやっていくうえで欠かせない要素となっています。しかし、会社にいる人全員がモチベーションを維持しているとは限りません。では、モチベーションが低いまま仕事をするとどうなってしまうのでしょうか?
モチベーションが低いまま仕事をしてもいいの?
結論から言うと、モチベーションが低いまま仕事をしても特に怒られることはありません。しかし、陰で悪口を言われてしまう可能性があります。熱血タイプの人がいれば指導される可能性はありますが、直接言ってくるタイプの人が少ない場合、知らないうちに人間関係が悪くなってしまうことが多いでしょう。
- 同僚からの信用を失ってしまう
- 自分が成長しなくなる
仕事のモチベーションが低いと、適当に仕事をこなそうと思ってしまうはずです。自分一人でやる仕事ならまだしも、連係プレイで行うような仕事だと周りの人に迷惑をかけてしまいます。特に、お客さんとの関係が強い部署の場合はクレームにも発展してしまうため、同僚からの信頼を失くしてしまう可能性も強くなります。
あなたの周りにも、先輩や上司なのに仕事ができない人はいませんか?そういった人は、モチベーションが上がらずに適当に仕事をしていたせいでそうなってしまったのです。いつまでも仕事ができない人のままでいると、自分より後から入ってきた後輩にもバカにされてしまいます。
モチベーションよりもメンタルが重視されることも
しかし、中にはこんな意見もあります。仕事をやる上でやる気やモチベーションは関係ない。この意見に驚いた人も多いのではないでしょうか?一体なぜモチベーションが左右されないのでしょうか?
- 職場の空気がいいと生産性が高くなる
あなたの周りにいつも怒りっぽい人はいませんか?仕事はできるけれど、他人のミスを許さないという人や、ヒステリックに怒鳴り散らすような人がいると、萎縮して仕事がしづらくなってしまいます。そうなると、社員全体のモチベーションが低下してしまいます。
あなたは、雑談もできないほどピリピリとした空気の職場と、和やかな雰囲気の職場、どちらで働きたいと思いますか?恐らく、大半の人が後者を選んだはずです。これは、モチベーションよりもメンタルが重視される理由なのです。
他人のモチベーションが低い場合の対処法
あなたがチームリーダーや先輩の場合、自分のチーム内にモチベーションが低かったり仕事のやる気がなかったりするような人がいるとしましょう。その場合、どのように対処するのがベストなのでしょうか?
- とにかく相手を褒める
- 自分が必要とされていることを伝える
他人のモチベーションを上げるために、自分が動くのはとても大変なことです。あれこれやってきたけれど、何をしても意味がなかったという人もいるはず。でも、視点を変えてみれば、他人のモチベーションを上げるのは案外簡単であることに気が付けます。
まず、相手を叱咤激励していた場合、それを辞めてみましょう。代わりに相手を褒めてみてください。人は、他人から認められるとうれしくなります。そして、この人の期待に応えよう!と思うものです。特に、誰からも評価されないようなことを褒めてあげると効果が高いようです。
仕事とは繋がらないところでも、いいと思えることを見つけられたら、褒めるようにしてみましょう。
モチベーションややる気が低い社員は、自分は蚊帳の外と思っている節があるようです。なので、いかに必要とされているかということを伝えてあげてください。自分が必要とされていることがわかると、やる気を出してくれるかもしれませんよ。
仕事のモチベーションを上げる方法とは?
自分の仕事に対するモチベーションが低いなと思った場合、どのようにするとモチベーションを上げることができるのでしょうか?そこで、簡単にできるモチベーションアップの方法をご紹介します。
職場の人と良好な関係を築く
まずは、職場の人との関係を築くことから始めてみましょう。どういうことかというと、全くコミュニケーションが取れていないと、仕事でわからないことがあっても聞くことができません。これでは、わからないことをそのままにしてしまうため、モチベーションが上がりづらくなくなってしまいます。なので、できる限り職場の人とは会話をするようにしましょう。
仕事を楽しくできる方法を考える
社会人として働いている人全員が仕事を楽しくできているかというと、そうではありません。なので、仕事がつらい、楽しくないと思っているのはおかしなことではないのです。もしも、つらいと思っているのなら仕事を楽しくできるように工夫してみましょう。例えば、仕事終わりにおいしいスイーツを食べる、土日に趣味を楽しむといったようにすれば、仕事を頑張ることができるはずです。
自分に合ったゴールを設ける
先ほどもご説明しましたが、ゴールを設けるのも一つの方法です。先の見えないことに一生懸命になりすぎると、いつかバーンアウトしてしまいます。そうなってしまうと、回復に時間がかかってしまうため、もう一度同じ勢いで仕事をするのが難しくなります。なので、自分に合ったゴールを設けてみましょう。
違う部署に異動をする
人間関係が悪かったり、仕事にやりがいが感じられなかったりと自分ができることを超えている場合は、別の部署に異動するのも一つの方法です。環境を変えることによって、楽しく仕事ができるかもしれませんよ。
思い切って転職をする
どうしても仕事をしたくない、会社全体の雰囲気が合わないという場合は、思い切って転職を考えてみましょう。ずっと一つの会社にいる人の場合、これまで当たり前だと思っていたことが全くそうではなかったということもあります。自分の狭い視野を広げるためにも転職という道を考えるのは大いにありでしょう。
仕事のモチベーションが上がる本や映画を見る
気分的に疲れている場合や、どうすればいいか分からない場合は、仕事のモチベーションが上がる本や映画を見てみるのも一つの方法です。仕事というテーマを中心に作られた映画はたくさんあります。環境の悪い場所でどのように主人公が頑張っていくのか、映画や本を見ることによってインスピレーションを受けられるかもしれませんよ。
仕事のモチベーションをさくっと上げよう
仕事のモチベーションとやる気の違いから、モチベーションが仕事にもたらすことについて解説してきました。仕事のモチベーションは、結果的に必要なものですので、ぜひ今回ご紹介した例をもとに参考にしてみてください。