運動会はある意味季節を感じる日本の行事の一つかもしれませんね。子どもを持つ者にとって、「お!来たな!」と、運動会のスローガンを見ると秋を感じるということもありますよね。(現在は梅雨時期も珍しくないのですが…)運動会のスローガン、簡単なようで難しいかもしれません。スローガンによってイメージが大きく変わってしまうこともあります。また、教師内やたくさんの生徒間でも、意見が多々分かれるところもあり、多数決としてもまとめるのに難しいかもしれません。決めてゆくのに、斬新過ぎず、マンネリ過ぎず、という葛藤も出てくると思います。実際に、運動会のスローガンはどう決めたらいいのか、人気のある単語、使いやすい熟語等、例文を検証しながら見てゆきましょう。
運動会(小学校)のスローガンの例文はこれだ!
では、実際のスローガンに使われた例文をいくつか見てみましょう。それぞれ、熱い気持ちが伝わります!!
- 「助け合おう 笑顔輝け○○っ子 がんばる気持ちが1等賞」
- 「本気、元気、やる気、笑顔いっぱい第○○回○○小学校運動会20□□」
- 「団結!CANDO!○○っ子魂!!」(○○の中には、学校の名前)
- 「白軍、赤軍、○○っ子」
(やはり、○○には学校の名前)学校の名前を入れることも多いようですね。なんとなく、私自身そんな覚えもあります。学校の名前が入ると、応援歌などにも、替え歌として使いやすいかもしれません!その時代の流行言葉を混ぜるのもよく耳にします。
「気合いだ!笑顔だ!全力だ!熱いハートで燃え上がれ!」
(アニマル浜口さんや、松岡修三さんが語っているような…)定番の、聞いたことのあるようなものも多いですね…
- 「頑張れ 心の一等賞」
- 「全力疾走、最後まで!」
- 「チーム力 絆を信じて 優勝だ」
- 「目指せ優勝!最後まであきらめるな!」
- 「絆を深め、心をひとつにみんな輝け!」
- 「闘志を燃やせ!我らが主人公」
- 「一致団結 優勝目指して熱くなれ!」
- 「力を出しきり 一致団結 自身を持って 最高の運動会にしよう」
- 「頂天目指して突っ走れ!」
- 「走れ!跳べ!勝利に向かって突き進め!」
- 「力の限り 優勝目指して 突っ走れ!」
- 「絆を胸に駆け抜けろ!我らの勝利へ」
- 「仲間とともに絆を深め 心をひとつにみんな輝け!」
- 「走りぬけ 勝利に向かって最後まで」
- 「輝け! みんなが主役の運動会」
- 「走れ!跳べ!汗が輝く 運動会」
- 「一心不乱に、勝利目指して突っ走れ!」
- 「熱き魂ぶつけ合え!皆が主役で 完全優勝」
どれも運動会にふさわしいかと思います。参考にしてください。
運動会(小学校)のスローガンに使える単語は何?
上の例文内にも使われていますが、運動会のスローガンによく使われる単語を見てみましょう。むかしのスポ根ドラマ内で、耳にしたようなものも多いですね。やはり「青春」と結びつくようなものも。
- ‐単語例‐
- 汗
- 力
- 熱い気持ち
- 頑張ろう
- 負けず
- 勝利
- 優勝
- 金メダル
- 協力
- 応援
- 根性
- 団結
- 一人一人
- 皆
…例文にも見受けられますが、「ひとり」と、「全体」という相反することば。
これは、一人一人の「個人」を尊重しつつ「団体」へ結びつける社会性や、協調性の美学のような、社会で生きる前線で学ぶべきことのような。個々の可能性を全力で全うし、団結することにより生まれる成果を伝えたいのが、聞く側にもよく伝わります。大人の願いもこめられているのでしょう。
社会で生きていく大事なことを自ら掴み、「自己肯定感」を感じながら個人の役割を担いつつも、会社などの団体の中で生きる術、団体への貢献も養うキーワードかもしれません。
例えば…オリンピックでも、我先にという、「俺が俺が」精神では、どんなに抜群に能力に優れた選手でも、チーム競技では成り立ちませんものね。
個と全体のそれだけでなく、運動会のスローガンの言葉というのは、人間性の向上にも繋がるものではないでしょうか。
子どもに聞いてみた言葉でも、スローガンに使われる単語としてよく耳にするものは、印象に残るようです。
それだけ、自分も頑張ろうという子どもの純粋な心に響いているのでしょうね。
保護者ならずとも、運動会で汗や涙を流し、頑張る子どもの姿勢に心打たれる大人は多いはずです!!
運動会(小学校)のスローガンでおススメの熟語は?
小学校の低学年には少し高度ですが、四字熟語を使うと、短い文章の中に強いものを感じられやすいと思います。
逆を言うと、高学年がかっこいいと思えるものも多いと思います。
スローガンに使われやすい人気や定番の四字熟語も見てみましょう。
- 「完全勝利」
- 「全力疾走」
- 「一致団結」
皆が言いやすく、目指すものがわかりやすい!漢字としても理解しやすい身近な言葉として、定番として聞き覚えがありますね。
- 「勇気凛凛」
アンパンマンではおなじみの言葉ですが、怖いものはなく、立ち向かう様の意味は、小学生全体にスローガンとしてふさわしいですね。
- 「電光石火」
行動などが非常に速いことの例えとして使われます。 - 「疾風迅雷」
非常にはやい風と激しい雷、行動がすばやく激しいという意味です。この辺りは、かっこよく、高学年男子に人気がありそうです。 - 「勇猛果敢」
勇ましく強く、決断力に富み、思い切って物事を行うことを意味します。 - 「威風堂々」
有名な曲として、小学校音楽科目のリコーダーの課題曲でもあったり、最近では子どもにとっても身近な言葉かもしれませんね。態度や雰囲気に威厳が満ちあふれて立派な様子、おかしがたい様。気勢が非常に盛んな形容でもあるので、運動会にマッチします。 - 「闘志満満」
これから闘おうという気持に満ち溢れていることを意味します。 - 「七転八起」
何度失敗しても、また起き上がって努力する様子を意味します。失敗から這い上がる力こそ、人生においても本当の強さを得るものかもしれませんね。深いです…! - 「百花繚乱」
花が咲き乱れるように、優れた人物が一時にたくさん現れる様子を意味します。運動会にふさわしいです。少し大人のフレーズかもしれませんが、私も自分自身の運動会で聞き覚えがあります。
運動会(小学校)のスローガンの考え方を詳しく解説!
実際にスローガンを決める手順として、いろいろな方法があると思います。
スローガンそのものを応募して、多数決で決めていくこともあるでしょう。
また、その年の生徒会内で意見を出し合い、決めていき、生徒には後で公表し、士気を強める等の方法もあるかと思います。
みんなで出し合ったキーワードや単語などを寄せ集め、単語やフレーズをつなげたりしてスローガンを決めていく方法もあるでしょう。
決めていく際、言うまでもないことですが、ネガティブなイメージのものは避けましょう。
冷めた感じのものは、確かに聞いたことがありませんものね…。
保護者は、無難なものが、す~~っと入ってくるかもしれません。
しかし、決まりに捉われず、少しくらい遊び心があるのも、良いと思いますよ。
運動会のスローガンというと、「汗」や、「力」など、いかにも体育会系の言葉が入ることも多いですが、それは、身体のみならず、メンタルにおいても、努力する、頑張る、という発想が生まれやすいものですよね。
つまり、大人になる過程ではあるものの、体内からや周りからの影響、自然な流れとして力が溢れてくる子ども時代に、「頑張る」ことの意味を、おおいに感じて人生の糧にしていって欲しいという願望が込められているのではないのでしょうか。
たまたまそれが、みんなで一体化できる、体で直に感じることができる、という運動会であるだけで、行事であっても無くても、人生そのものに繋がる可能性や何か大切なものを学び、感じ取ってほしい、それが表現できるという運動会のスローガンではないでしょうか。
集団の中で、個々それぞれが違って当たり前。その中で学ぶことこそ、集団の意味があるはずです。
協力して力を出したパワーがどんなものに変化するのか、それを楽しみながら、悔しながら、人間にとって大切ななにかを感じることが出来たら、素敵です!!