転職回数の平均はどのくらい?知っておきたい面接時のポイントと成功する人の特徴とは

転職をする際に必ず書かなければならない履歴書。初めての転職ならまだしも、今まで転職回数が多いと採用してくれないのではないかと不安になってしまいますよね。転職回数が多い人に対して長続きしないのかなと思う企業もあれば、いろいろな経験を積んでいていいね!と評価してくれる企業もあります。今回は転職回数が不利になる場合や、転職回数が多くても印象を良くするためのポイントについて紹介します。

生涯における転職回数の平均はどれくらい?

周りの転職回数はどれくらいなの?

生涯における転職の平均回数は2、3回程と言われています。リクナビNEXTが年代別の転職回数を調査した結果、一度でも転職経験のある人は20代を除いて80%以上にもなりました。昔は同じ仕事を定年まで続けるということが一般的でしたが、現在は転職して経験を積んでいくという時代となっています。

しかし、転職回数の多い人は、面接時に不利になってしまうのではないかと思ってしまいますよね。会社は長く勤められる人や即戦力になる人を採用する傾向にあるため、転職回数がネックとなってしまう場合があります。転職回数の多い人は「長続きしないのではないか」と思われてしまう可能性があるからです。面接をする際は、転職回数を武器にできるような対策をする必要でしょう。

転職回数の多い業界はどこなの?

転職者の中でも、業界によってはその割合が異なります。厚生労働省の調査によると、産業別で見た転職者の割合が最も高いところは、不動産業の12.6%です。次に高いのがサービス業、福祉・医療という順になっています。福祉・医療で転職を考えるきっかけは、人間関係が原因という人が多いようです。事業所規模の小さいところほど、転職率が高くなる傾向にあります。また、転職者の割合が低い産業は、電気・ガス・水道を扱う事業という結果になっています。

参考:厚生労働省

転職理由はどのようなものが多いの?

離職理由に関して厚生労働省の調査によると、給与以外の労働条件が不満で離職した人の割合が27.3%、仕事に満足できなかった人が26.7%、給与が低いという人が25.1%になっています。75.5%もの人が、自己都合で転職していることになります。

会社の都合による離職理由なのであれば、転職する理由が面接官に理解してもらいやすくなる可能性があります。しかし、明らかな自己都合で離職したとなると、同じ理由で再び会社を辞めてしまうのではないか?と面接官に思われてしまうかもしれません。転職する際は、自分の前向きな気持ちを伝えることを心がけましょう。

転職で成功する人

転職が成功しやすい業種はどれ?

実力主義で、即戦力になる人材を必要としている会社は、過去の転職回数よりも積み上げてきた実績を重用視する可能性が高いでしょう。そのため、転職回数に関係なく自分の実力を見てもらえる場合があります。また、転職経験の多い人が集まって働いているような会社も、転職回数に限らず採用してもらえるケースがあります。

採用される人の転職回数はどれくらい?

年齢や転職先にもよりますが、採用された人の多くは転職回数が2、3回ぐらいだと言われています。この数字を基準に、転職成功率が落ちてしまうことが考えられます。転職回数が3回以上の人は、このことがすべて自分の経験になってきていることを前向きに伝えることが大切でしょう。

転職回数が多いと採用の際に不利になることがある!?

転職回数が多いとあまり良い印象を与えない可能性がある

一般的な企業は、その人に長く自社で勤めてもらいたいと思っています。もちろん、スキルや過去の実績を評価する会社もありますが、できるだけ長く勤めてくれる人を前提に採用を考えている場合が多いでしょう。

業種や採用側の視点による

転職回数が多いからといって、面接時の印象が悪くなってしまうということではありません。企業によっては、転職回数に応じた経験や実績のある人を採用したい、と思う場合もあるからです。また、人手不足が原因で入社した段階から即戦力になるような人を探している会社もあります。

転職者の受け入れに関して、厚生労働省の調査結果によると、既存の事業の拡大・強化を理由に採用する企業が40%にもなっています。このことから、転職先である企業の選び方も大切で、自分のスキルを活かせるところを選んで転職活動することがおすすめです。

転職回数をごまかすとどうなるの?

面接時に話す内容や履歴書で判断する場合が多いため、過去の転職回数がどれくらいのものなのかは正確に企業側からは分かりません。しかし、嘘を付くという行為が採用後のお互いの信頼関係にも関わってきます。転職回数について聞かれた際には、なぜ多くなってしまったのか理由を明確に伝えることの方が印象は良くなるでしょう。

また、会社にとっては経験豊富な即戦力になるような人を探しているケースもあります。転職回数をごまかすのではなく、経験を武器に回数が多いことを自分自身も前向きに捉えて転職活動することが大切です。

実績がないと不利になるの?

業界によっては、企業の売上や業績の向上に貢献できるような即戦力になる人材を求めているところも多くあります。また、職場環境を良くして仕事をスムーズに進めるためには人間関係も大切です。人間関係を円滑にするために、人柄を重視した採用を行う企業もあります。

もし、自分の持っているスキルが行きたい会社の能力に見合わなくても、コミュニケーションが良かったり、素養がある人で成長してくれる見込みのある人だと判断してもらえれば採用されることもあります。過去の実績だけが採用における優劣の基準になるとは、一概には言えないのです。

転職回数が多くても面接で採用される人の特徴とは?

転職した理由を明確に答えられるようにしておく

転職回数が多い人の場合、転職する理由を明確に説明できたほうが良いでしょう。転職回数も自分の話し方次第でアピールポイントに変わります。何も言えずただ面接をして終わると、面接官にとっては転職回数の多さだけが印象として残ってしまうことが考えられます。人とのコミュニケーションが苦手な人や大舞台で緊張してしまうという人は、転職回数をアピールポイントとして答えられるようにする必要があることを知っておくといいでしょう。

前向きな転職理由であることを伝える

転職する理由は人それぞれですが、理由次第では面接官にとってあまり良くない印象を残してしまうことも考えられます。例えば、スキルが転職先の会社に見合わな位と思われたり、人間関係を築くのが苦手なのでは?と思われてしまうこともあるからです。自己中心的な理由や仕事に対して取り組む姿勢などが理由で度々転職しているのではないか?と思われないように、前向きな姿勢を面接時にアピールするようにしましょう。

面接時の履歴書にも気を配る

転職回数が多い人の履歴書は、回数に応じて記載しなければならない勤め先が多くなります。しかし、面接官にとっては転職回数が多い印象が目に焼き付き、かえって印象がよくなくなることも考えられます。履歴書を記載する際は過去の勤め先だけではなく、そこで活かした経験やスキルなども具体的に記載するようにしましょう。面接官にとって、どのような仕事をしてきたのか理解してもらえるような履歴書を提出することが大切です。

柔軟性があることをアピールする

転職履歴があっても、物事の柔軟性が評価されて採用に結びつく人もいます。企業にとっては、前職の社風に染まって考え方が固執しているような人は望ましくないという考えを持つ企業もあります。その会社の方針を受け入れる柔軟な姿勢や態度を示すことができる、謙虚な一面を持つことで面接がスムーズに進むことがあります。キャリアアップを目指す意気込みも大切ですが、柔軟性も必要です。

多くの就業先での経験や実績を伝える

転職回数が多いと、「この人は長く勤めてもらえるのか?」と思われてしまう場合が多く、面接時に不利になるのではないかと不安になってしまいますよね。しかし、転職回数が多い人にしかできなかった経験談や実績をアピールできるチャンスでもあります。転職回数の多い人は、自分ならではの長所を活かした面接を行うことで、企業にとって必要な人材になれることもあります。自分の短所を長所に置き換えられる自己アピールをすると印象が上がるでしょう。

明確な理由があることを前提に転職をしましょう

転職は一般的になってきています。転職回数が多いから面接時に不利になる、とは一概には言えません。明確な理由や転職の動機などをしっかりアピールさえすれば、成功することも考えられます。転職を希望しているものの、中々踏み出せずにいる人は、しっかり準備をした上で転職活動をすることを考えてみてはいかがでしょうか?

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