面接で好印象を与える自己PR例文!時間や表情にも注意して転職を成功させよう

面接で「自己PRをしてください」と言われたらどのようなことを話せばいいか、理解できていますか?自己紹介と自己PRはどう違うのか、自己PRをするときはどのような点を注意したらいいのか、知っておくことで面接官の印象に残る自己PRができるのです。今回は面接での自己PRについて解説していきます。

面接で行う自己紹介と自己PRの違い

自己紹介とは

面接で自己紹介をするように言われたら、挨拶から始めて氏名と自分の簡単な経歴を述べます。面接での自己紹介は、その人の話し方や積極性などを見るきっかけにするものです。自己紹介で面接の結果を決めるのではなく、面接の最初に自分のことを話すことで、応募者の緊張を解きほぐす目的もあります。

志望動機や仕事内容についての質問は自己紹介が終わってから別に聞かれるので、自己紹介をするように言われたら簡潔にまとめて話すようにしましょう。

自己PRとは

面接で自己PRをするように言われたら、自分の今までの経験などについて具体的な話を挙げて話します。
自己PRは、自己紹介とは違って自分が今までどのような仕事をしてきて、それが応募した会社にどう活かせるかをアピールするものです。面接で自己PRをするように言われることを想定して、応募した会社用に考えておきましょう。

会社が面接で自己PRを聞く目的とは何か

面接に対する準備ができているか

応募者が自分の会社に入りたいとどれだけ思っているかを確認する意味があります。また、事前に準備をしてきたのかを見るための時間でもあります。

面接で自己PRすることで自社にスキルが合っているかどうか判断する

会社が応募者に自己PRを求めるのは、自社が求める人材なのかスキルを持っているかを確認するためです。面接の時に提出する職務経歴書にも記載しますが、自分のことをどのように話せるのか、コミュニケーション能力を自己PRで確認する意味合いもあります。

企業が求めるスキルにも2種類のものがあり、今までしてきた仕事を通じて身につけた強みである「ポータブルスキル」と、経験を積み重ねてきたことで身についた専門的なスキル「テクニカルスキル」があります。
ポータブルスキルは、主に新卒者や第二新卒者に求められる傾向があります。納期を守り仕事を仕上げることや、目標を立てて計画的に物事を処理する能力のことで、前職と異なる業種で働いても役立つスキルです。
テクニカルスキルは、同業種の中で求められるスキルで、大きなプロジェクトのリーダーだった、特定の専門的な業種を何年以上経験しているなどのスキルです。これは、30代、40代くらいの人に重視される傾向があります。

面接で自己PRすることで応募者が社風に合っているか見極める

会社には社風というものがあります。もしも応募者のスキルなどが募集の内容通りであったとしても、その人の考え方や仕事に対する姿勢が会社に合わなかったら、応募者の人の能力が発揮できないかもしれません。仕事をしていく上で働きやすさはとても重要です。お互いに気持ちよく働けるように、自己PRから応募者が社風に合うかを見極めます。

面接で自己PRすることで応募者の長所が会社で生かせるか確認する

応募者が長所だとアピールしていることが、会社では生かすことができるのかも確認します。
営業職で人を募集している時に、長所が「積極的に人に話しかけるのはあまり得意ではないが、人の話を聞くのが得意です。」と言う人がいたら、営業職としてはどうなんだろう?となります。募集している職種に合った長所を挙げる人を採用したい会社側は、自己PRを聞くことで採用判断の一つにすることができます。

面接の自己PRで注意する4つのこと

履歴書に書いた自己PRとリンクするように面接で話す

自己PRをする時には、履歴書と一緒に提出した職務経歴書に書いた自己PRと同じ内容のことを話すようにします。面接は履歴書と職務経歴書をもとに進められます。
応募者が職務経歴書に書いてあることと全く違うことを話してくると、面接官は矛盾を感じてしまいます。面接官によっては、違うことを話す人に対して、悪い印象を受ける人もいます。自分が履歴書や職務経歴書に書いた自己PRをしっかり把握して、辻褄が合うように話しましょう。

面接の自己PRはアピールするポイントを絞る

自己アピールのポイントは、いくつも挙げないでポイントを一つに絞りましょう。何個もアピールすると、面接官の印象にも残りませんし、何が強みになるのか中途半端になってしまいます。応募する会社に一番アピールしたいポイントを強く印象づけるように自己PRしましょう。

面接の自己PRは具体的なエピソードを交えて話す

自己PRをするときには、職務経歴書に書かれていることを具体的なエピソードを交えて話すと効果的です。前職で携わったプロジェクトについて、数字を示すなどして具体的にこのようなことがあった、と分かりやすく話せると面接官に伝わりやすく、応募者の対応能力のアピールにもなります。

面接の自己PRは明るい表情や姿勢で

面接の際は言葉遣いや服装だけではなく、話す時の表情や姿勢にも気を配りましょう。
基本的なことですが、相手が好印象を受けるのは、相手の目をしっかり見て明るくハキハキ話す人です。ボソボソ小さな声で話す人は積極性に欠ける印象を受けますし、暗い表情で話す人は協調性に欠ける印象を与えます。

椅子の座り方一つとっても、相手の印象は変わってきます。椅子に寄りかかるようにして、だらしない座り方をしていたら礼儀に欠けている人です。話に一生懸命になりすぎて、前のめりになる人も空気を読めない人という印象を与えますので、聞いている相手の反応を見ながら話すようにしましょう。

転職の面接でインパクトを与える自己PRの例文

面接で1分で自己PRをしてくださいと言われた場合

面接の際、自己PRをしてくださいと言われた場合、時間は「1分」を設ける場合が多いため、面接用に前もって1分用の自己PRを考えておくといいでしょう。1分以内に自分がアピールしたいことをいかに上手く伝えられるか、大事なポイントを整理することが重要です。

まず最初に何をアピールするかを決めて文章を考えてみます。最初は長文になってもいので、アピールしたいことを文章にします。それを元にどこを削り、どこを強調したらいいのか、1分になるように校正していきます。
1分で話せるのは300文字程度なので、話すスピードにあわせて300~400文字程度にまとめてみましょう。面接前にストップウォッチを使って1分で話せるように練習しておくといいでしょう。

1分で自己PRをする例

私は飲食店で5年間、店長を務めてまいりました。店長の仕事はやりがいがあると同時に悩みも多いものでした。本社からの売上アップのプレッシャーが常にあり、いつも数字に追われていると感じることもありました。
しかし、売上を上げるためには自分一人だけ出来るものではないと気づきました。スタッフの意見を積極性に取り入れて定期的なミーティングを開催し、改善案などを出し合って、皆で目標を掲げて努力しました。
こうすることで自分だけでは気付けなかったことに気付くことができ、目標の数字を達成してその数字を毎月更新し続けることができました。
この経験から、全員が同じ方向を見て努力することの大切さや、目標達成のためには個人個人が持つ発想力が必要であることを学びました。御社に入社することができましたら、この経験を生かして目標に向かって努力したいと思っております。

自分の強みや長所を自己PRをしてくださいと言われた場合

自分の強みをアピールするときは、面接を受ける会社の職種や社風に合わせたものを考えておくといいでしょう。

自分の強みをPRする例

私の強みは積極性です。学生の頃はどちらかというと、人が決めたことについていくタイプでした。
社会人になって、自社で発売する新商品をイベントなどで試食していただく企画を扱う部署に配属されました。会議で先輩方が積極的にイベントでの企画案を出し合っている姿を見て憧れを抱くようになりました。どうすればお客様が喜んでくださるのかを上下関係など気にせずに討論するのは、全てが自社の商品に自信があり、多くのお客様にお薦めしたいからです。
このようなまわりの熱意に触れて徐々に自分の考えが変わっていきました。積極的に案を出すことで良いイベントができると、喜びを感じられるようになりました。御社に採用していただくことができたら、この積極性を生かして貢献できたらと思っております。

前職での経験を踏まえた自己PRををしてくださいと言われた場合

前職の経験をもとに、具体的な年数や数字を挙げて話をすることが重要です。どんなことをして、その結果はどうなったのか、そこに行き着くまでにどのような努力をしたのか、など分かりやすく伝えられるように考えておきましょう。

前職での経験を踏まえたPR

私は前職で輸入ワインや日本酒を取り扱う店で5年間店長を務めてきました。
各種酒造メーカーの営業マンとは数え切れないほど交渉をしてまいりました。その中で営業のノウハウについて学ばせていただきました。もともとお酒を飲むのが好きで、特にワインに魅せられて色々なお店で実際に飲んでお店で取り扱うワインを探すこともありました。
御社が取り扱うワインに出会ったことで、このワインをもっと多くの店で多くの人々に味わっていただきたいと思うようになりました。営業自体は素人ではありますが、酒店で店長をしていた経験を生かして御社の◯◯ワインを広めていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。

面接の自己PRは簡潔で分かりやすくまとめるのがコツ!

面接での自己PRは、面接官の印象に残るように簡潔に分かりやすくまとめるのがコツです。採用活動を行っている面接官は1日に何人もの人の自己PRを聞きます。応募する会社の業種に合わせた印象に残る自己PRをして、就職活動が成功できるように準備をすることが重要です。

0